次期「レクサスIS」が浮き彫りに【パリサロン2012】

2012.10.04 自動車ニュース

【パリサロン2012】次期「レクサスIS」の方向性が浮き彫りに

日本車も、ところが変われば見え方が変わる。レクサス、スズキ、日産、そしてトヨタは、パリモーターショーでこんなアピールをしていた。注目のモデルを紹介しよう。

■「レクサスLF-CC」は次期「IS」を示唆

「LS」「GS」「IS」と、レクサスブランドにとって最も重要なステータスを形成すべき3車において、フルモデルチェンジの遅れていたISの端緒がようやく見え始めた。デザインスタディー「LF-CC」は、次期型にクーペをラインナップすることを示唆しつつ、次期ISシリーズのデザインイメージをリアルに伝えるものとなっている。

陰影の強められたスピンドルグリルや、アウターレンズを持たないLEDの灯火類といったディテールは、市販に向けて丸められることになるだろう。想定されている2.5リッター直4の2モーターハイブリッドも搭載は決定的。個人的にはこのスタディーに現行「IS-F」のブレーキまわりが使われていたことが気になった。何かしらの意味合いがあるとすれば、次期型にもスーパースポーツモデルが用意されるということになるだろうか。

■「S-Cross」の欧州発売を約束したスズキ

「ジムニー」に「エスクード」と、コンパクトながらも本格的なオフローダーを長年擁している、スズキの手によるクロスオーバーコンセプトが「S-Cross」。過去にもこのようなコンセプトカーはあったが、今回のこれは2013年内に欧州への導入が決定と、具体的なビジョンを持ったものだ。

車格的には売れ筋ど真ん中のCセグメント系となるが、恐らく生産型に近いディメンションを持つのであろう実物は、「スイフト」ベースとしてはやや大柄に過ぎる印象。また、パワー&ドライブトレインの詳細も不明。欧州市場では必須となるディーゼルエンジンの調達も含め、その動向はスズキの新しい世界戦略をうかがわせるものになるかもしれない。

■日産の未来派SUVが見せていたものは……

次期「エクストレイル」のひな型と目される「ハイクロスコンセプト」を先のジュネーブショーで示した日産は、パリモーターショーでは近未来を見据えたSUVのコンセプトモデル「TeRRA(テラ)」を展示。「リーフ」でEV市場をリードしている同社らしく、そのソリューションを発展活用した燃料電池車というイメージでエクステリアが構成されている。そのため、ディテールは新鮮ながらもプロポーションはクラシックなものだった。

新鮮味が見られるのは、リアをモーター駆動とし、伝達系を置く必要がなくなったぶん、自由に構成されたインテリアかもしれない。むしろ10年以内には現実化するという気配を漂わせるのがこのコンセプトモデルのキモだったということだろうか。

■トヨタは「オーリス」のハイブリッド版で効率をアピール

トヨタブースの目玉は新型「オーリス」のプレミア。先に日本でもフルモデルチェンジとなったが、欧州市場では5ドアのほかにステーションワゴンも加え、そのいずれにもプリウス譲りのハイブリッドパワートレインが搭載される。バッテリーの搭載位置がリアシート下となり、荷室容量を犠牲にすることなくCO2排出量は89g/kmと、Cセグメントでは屈指の効率を実現したということがショー会場では盛んにアピールされていた。

同時にビッグマイナーチェンジとなった「ヴァーソ」は、欧州市場におけるトヨタの評価地盤に少なからぬ影響を持つコンパクト7シーターの現地生産車種。デザインテーマの統一だけでなく、内部にも細かく手が加えられており、オーリスと併せて動的な質感面での進化を現地ユーザーにアピールする役目も担うものと思われる。

(文と写真=渡辺敏史)

「レクサスLF-CC」
「レクサスLF-CC」
「スズキS-Cross」
「スズキS-Cross」
「日産TeRRA(テラ)」
「日産TeRRA(テラ)」
トヨタのプレスカンファレンスの様子
トヨタのプレスカンファレンスの様子
「トヨタ・オーリスハイブリッド ツーリングスポーツ」
「トヨタ・オーリスハイブリッド ツーリングスポーツ」
「トヨタ・ヴァーソ」
「トヨタ・ヴァーソ」

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