「ルノー・ルーテシア」がビッグマイナーチェンジ

2010.02.26 自動車ニュース
フロントフェイスを中心にリニューアルされた「ルーテシア」。
「ルノー・ルーテシア」がビッグマイナーチェンジ

「ルノー・ルーテシア」がビッグマイナーチェンジ

ルノー・ジャポンは2010年2月26日、販売の主力であるコンパクトカー「ルーテシア」をマイナーチェンジし、3月5日より販売すると発表した。

横滑り防止装置「ESP」が標準装備となった。
横滑り防止装置「ESP」が標準装備となった。
写真のボディカラーは、標準色の「ベールポム(緑のりんご)」。
写真のボディカラーは、標準色の「ベールポム(緑のりんご)」。

■MTモデルの販売を継続

フロントマスクが一新された新型「ルーテシア」は、ちょっと見にはフルモデルチェンジと間違えそうだが、実際は2006年に登場した3代目ルーテシアのマイナーチェンジ版だ。しかし、低いボンネットや「トゥインゴ」とイメージを共有するフロントグリルなどが、新鮮な印象を与えている。ボンネット、ヘッドライト、バンパーに加えて、フロントフェンダーも新設計した。リアもテールランプとバンパーをリニューアル。変更前に比べると、より洗練されたデザインになった。

インテリアは、基本的には変更前のイメージを受け継ぐが、新型では長く乗るユーザーのために、シート素材を変更して耐久性を高めたという。それでいて、適度に張りがあって、身体にフィットするシートの感触は、まさにフランス車の面目躍如である。

エクステリアデザインの変更により、全長は35mm長い4025mmになったが、シャシーは従来のままだ。それでも、サスペンションやステアリングなど、スペックに表れない改良が施されているという。エンジンは、これまでどおり1.6リッター直列4気筒DOHC16バルブ(112ps/6000rpm、15.4kgm/4250rpm)を搭載。4ATに加えて、5MTが設定されるのは、マニュアル派にはうれしいかぎりだ。ボディは5ドアのみ、カラーは9色用意される。価格は4AT車が219万8000円、5MT車が209万8000円。

ルノー・ジャポンによれば、コンパクトなボディに広い室内空間を誇るルーテシアが"ダウンサイザー"、すなわち、「フォルクスワーゲン・ゴルフ」や「プジョー307」といったひとクラス上の輸入車からの乗り換え需要にこたえると見ている。

ルノーネットワーク強化の一環として開設された「ルノー・スポール・スペシャリストディーラー」では、そこでしか手に入らない専用パーツの販売なども開始するという。
ルノーネットワーク強化の一環として開設された「ルノー・スポール・スペシャリストディーラー」では、そこでしか手に入らない専用パーツの販売なども開始するという。
「新しいシート表皮は一見硬そうに見えるが、体によく馴染み、十分なホールド感が得られる」と生方氏。
「新しいシート表皮は一見硬そうに見えるが、体によく馴染み、十分なホールド感が得られる」と生方氏。

■2010年後半に2モデルを導入

新型ルーテシアの発表に先立ち、ルノー・ジャポンは「2010年事業戦略発表会」を開催した。COOを務める大極 司氏がステージに登場、その冒頭で、世界的に採用されるルノーのブランドメッセージ「DRIVE THE CHANGE(ドライブ・ザ・チェンジ)」を日本でも使用することを発表。クルマに対する環境、社会、経済からの要求にこたえるために、変革を推進する企業姿勢をアピールする。また、日本独自の取り組みとして、さらなるブランドイメージ向上に力を入れる。

「昨年1月に私がCOOに就任した後、ルノーのブランドイメージを調査したところ、ルノーのイメージが1位"フランス車"、2位"カルロス・ゴーン"、3位"日産"でした。日本でルノーのイメージが伝わっていないことに危機感を抱きました」と大極氏は語る。

そこで、ルノー・ジャポンは、「フレンチタッチ」「トレンディ」「スポーツ」をキーワードにルノーの認知度向上を目指す"FTS戦略"を定めて事業を展開。「カングー・ビーボップ」、「メガーヌクーペRS」といったユニークなニューモデルの導入、ルノー・ジャポンが主催するファン向けのイベントの実施、ディーラーにおけるサービスの向上などによって、2009年に前年比22%減の1755台まで落ち込んだ販売台数を、2010年度は挽回したい考えだ。今年は、いままで以上にルノーに触れる機会が多くなりそうだ。

(文=生方聡)

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