メルセデス・ベンツ、クリーンディーゼル「E350 ブルーテック」を発売

2010.02.24 自動車ニュース
「E350 ステーションワゴン ブルーテック アバンギャルド」
メルセデス・ベンツ、クリーンディーゼル「E350ブルーテック」を発売

メルセデス・ベンツ、クリーンディーゼル「E350 ブルーテック」を発売

メルセデス・ベンツ日本は2010年2月24日、主力モデルの「Eクラス」にステーションワゴンを追加するとともに、クリーンディーゼルモデルの「E350 ブルーテック」を発売した。

ステーションワゴンのボディサイズは、先代と比べ、全長が+15m、全幅は+35mm、ホイールベースは+20mmとなった。
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高張力鋼板がボディ全体の約74%に使用された。ねじれ剛性は従来モデルより約50%向上しているという。
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■7年ぶりのフルモデルチェンジ

2009年に日本に上陸したセダンを皮切りに、クーペモデルの追加、ガソリン直噴エンジンCGIの導入、フルタイム4WDの「4MATIC」の設定など、バリエーション拡大が図られてきた「メルセデス・ベンツ Eクラス」。メルセデスの主力である重要なモデルに、待望のステーションワゴンが追加された。

7年ぶりのフルモデルチェンジとなった「Eクラス ステーションワゴン」は、セダンよりも120mm延びたリアオーバーハングに、余裕あるラゲッジルームを設定。通常655リッター、最大で1910リッター(E300ステーションワゴンの場合)と、クラストップレベルの広さを誇る。

搭載されるエンジンは、1.8リッター直列4気筒CGIをはじめ、3リッターV6、3.5リッターV6、5.5リッターV8、6.2リッターV8に加えて、ポスト新長期規制をクリアする3リッターディーゼルと実に多彩。価格は「E250 CGI ブルーエフィシェンシー ステーションワゴン」の669万円から「E63 AMG ステーションワゴン」の1530万円まで。

「E350 ブルーテック」は、セダンとステーションワゴンに設定された。
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「E350 ブルーテック」の燃費(10・15モード)は、セダンが13.2km/リッター、ステーションワゴンは13.4km/リッター。
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■ブルーテック ステーションワゴンを世界初導入

Eクラス ステーションワゴンとともに日本上陸を果たしたディーゼルモデル「E350 ブルーテック」は、世界でもっとも厳しい排ガス規制といわれる日本の"ポスト新長期規制"(平成22年度排出ガス規制)を、ディーゼル車として初めてクリアする輸入車。日本車も含め、ディーゼル+AT車としては初の快挙である。

搭載される3リッターV6直噴ディーゼルエンジンは、最高出力211ps/3400rpm、最大トルク55.1kgm/1600-2400rpmの実力で、その強大なトルクは「E550」の5.5リッターV8を凌ぐほど。一方、10・15モード燃費は13.4km/リッターと、1.8リッター直4の「E250 CGI ブルーエフィシェンシー」をさらに上回る。

メルセデスは「E350 ブルーテック ステーションワゴン」を世界に先駆けて日本に導入。あわせてセダンボディがラインナップに加わった。この6月にはアメリカ市場でも販売を始めるという。

日本での価格は、セダンの「E350 ブルーテック アバンギャルド」が798万円、「E350 ブルーテック ステーションワゴン アバンギャルド」が833万円。これは旧型の「E320 CDI」に比べて約60万円安い。

さらに、「E350 ブルーテック」はポスト新長期規制をクリアする"環境対応車"だから、自動車取得税と重量税は全額免除(セダンで約42万円、ステーションワゴンで約43万円)。25万円または10万円の新車購入補助金の対象でもある。政府の平成22年度予算でクリーンエネルギー自動車導入促進対策費補助金が審議をパスすれば、ガソリン車(この場合はE300)との価格差の半分が補助されることになる。

セダンとステーションワゴンの価格差は35万円ほど。
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尿素水溶液「AdBlue」は、1000kmあたり約1リッター消費する。大まかな目安として、1年に1回程度の補充または交換を必要とする。
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■尿素SCRで排ガスを浄化

「E350 ブルーテック」のV6ディーゼルエンジンでは、ピエゾインジェクターを用いたコモンレール・インジェクションやVNT(可変ノズルタービン)ターボなどを組み合わせることによって燃焼の効率を高めている。そのうえで、“ブルーテック”と呼ばれる排ガス処理システムやDPF(粒子状物質除去フィルター)などにより、窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)の低減を図っている。

ブルーテックは、尿素SCR触媒によるディーゼル排出ガス処理システムで、これにより排ガス中のNOxを先代「E320 CDI」比で約69%削減した。さらにDPFがPMを約21%低減、ポスト新長期規制に加えて、ヨーロッパで2014年施行予定のEURO6にも適合する。

ブルーテックシステムでは排ガスに尿素水溶水「AdBlue(アドブルー)」を噴射して有害物質を処理するが、このアドブルーを貯えるタンク(容量24リッター)がラゲッジルームの床下に収められている。このためスペアタイヤは用意されず、かわりにランフラットタイヤが装着される。走行にともないアドブルーは消費されるが、その消費量は1000kmあたり1リッターほどで、ほとんどのユーザーは12カ月点検時に補充すれば済むという。

レザーシートは、「E350」(ガソリン)以上のグレードで標準装備となる。「E350 ブルーテック」は“レザーツイン”と呼ばれる、ファブリックと人工皮革を組み合わせたタイプとなる。
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ラゲッジルーム容量は最大1910リッター。EASY-PACK自動開閉テールゲートは全車に標準装備とされた。
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■充実のラインナップ

Eクラス ステーションワゴンのラインナップはバラエティに富む。エントリーグレードでCGIエンジン搭載の「E250 CGI ブルーエフィシェンシー ステーションワゴン」はエコカー減税(50%減税)の対象車。クリーンディーゼルの「E350 ステーションワゴン ブルーテック アバンギャルド」は、100%減税の対象車となる。また3リッターV6の「E300 ステーションワゴン」は、「E250 CGI ブルーエフィシェンシー」(セダン)と同様、エコカー減税の対象ではないが、「新車購入補助」の対象となる。

このほか、ガソリンエンジン搭載の「E350 ステーションワゴン アバンギャルド」やその4WD仕様の「E350 4MATIC」、5.5リッターV8の「E550 ステーションワゴン アバンギャルド」、そして、AMGモデルの「E63 AMG ステーションワゴン」と、セダンとともにメルセデスの主役たる頼もしい顔ぶれだ。

CGI、ハイブリッド、そしてブルーテックと、環境対応車で矢継ぎ早に攻勢をかけるメルセデス・ベンツ。"環境のメルセデス"の復権は、輸入ブランドだけでなく、日本車にとっても大きな脅威となりそうだ。

(文=生方聡)

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