450psの「アウディRS 5」、まもなくデビュー【ジュネーブショー2010】

2010.02.23 自動車ニュース

【ジュネーブショー2010】450psの「アウディRS 5」、まもなくデビュー

独アウディは、2010年3月2日から始まるジュネーブショーで、A5シリーズのトップモデル「RS 5」を披露する。

■「R8」を凌ぐパワー

「クワトロ社(quattro GmbH)」は、アウディのスポーツモデルを手がけるアウディの子会社。RSモデルと呼ばれる一連のスポーツモデルもクワトロ社によるものだ。そのRSモデルの最新作となる「RS 5」は、「A5クーペ」をベースに、そのスポーツ性を研ぎ澄ましたモデルであり、A5シリーズの頂点に位置づけられる。

一番の特徴は、パワーアップしたエンジン。RS 5には、「S5クーペ」同様、自然吸気の4.2リッターV8直噴ガソリンエンジンが搭載されるが、バルブタイミングの見直しや吸排気システムのチューニングなどにより、最高出力はS5を96psも上回る450ps/8250rpmを達成。これは、「R8」に搭載される同排気量のV8を凌ぐ数字だ。トランスミッションは、デュアルクラッチギアボックスの7段Sトロニックが組み合わされる。

フルタイム4WDシステムのクワトロにも新しい試みが。これまで、縦置きエンジンのクワトロには、トルセンデフ、またはそれと同様の機構を持つLSDがセンターデフとして使われてきたが、このRS 5ではクラウンギアを用いたセルフロッキングディファレンシャルへと変更になり、小型軽量化が図られている。通常時の前後トルク配分は40:60で、路面状況により15:85から70:30まで変化する。
そして、RS 5では新たに「エレクトロニック・トルク・ベクタリング」機能を搭載。左右輪の駆動力をコントロールすることでヨー(クルマを左右に回転する力)を発生させ、コーナリング性能を高めるというものだ。さらに、すでにS5クーペや「A4」に採用されているリアスポーツディファレンシャルが後輪左右の駆動力を最適に配分して、トランクションとハンドリングを一層向上させる。

新しいエンジンとクワトロを手に入れたRS 5は、0-100km/h加速4.6秒の駿足を誇る。その一方で、燃料消費を9.25km/リッターに抑えたというのも自慢である。

■際立つ、能あるタカのツメ

圧倒的な動力性能に加えて、より精悍になったデザインもRS 5の見どころだ。エクステリアでは、ハニカムメッシュを採り入れたシングルフレームグリルや大型のエアインテークを持つフロントバンパーなどが強心臓の期待を高める一方、格納式のリアウイング、楕円のエキゾーストパイプとディフューザーを組み込んだリアバンパーが、スポーティさを際立たせている。インテリアも、メーターまわりをピアノブラックのパネルで彩ったり、カーボンのデコラティブパネルをあちこちに配置することで、上質さとスポーティさを両立したという。

1980年のジュネーブショーで、アウディは伝説の「アウディ・クワトロ」を発表。モータースポーツにおけるクワトロの活躍はアウディのブランドイメージを飛躍的に高め、クワトロの名称はアウディのシンボルとなった。あれからちょうど30年を経た2010年、思い出深いジュネーブショーに送り込まれるRS 5が、クワトロの新時代を予感させる。日本への導入は現時点では未定ということだが、スポーツモデルのラインナップを充実しているアウディジャパンだから、十分期待できる。新次元の走りを試す日がいまから待ち遠しい。

(文=生方聡)

 
450psの「アウディRS 5」、まもなくデビュー【ジュネーブショー2010】の画像
 
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