佐藤琢磨、2010年はアメリカ「インディカーシリーズ」に参戦

2010.02.18 自動車ニュース

佐藤琢磨、2010年はアメリカ「インディカーシリーズ」に参戦

2010年2月18日、元F1ドライバーの佐藤琢磨が都内で記者会見を開き、今シーズンの「インディカーシリーズ」にフル参戦することを表明した。

■“F1”よりも“レース”

2008年のF1第4戦スペインGPを最後にサーキットを離れていた佐藤琢磨が、今年は舞台をアメリカに移し、ふたたびステアリングを握ることになった。
参戦するカテゴリーは、「インディカーシリーズ」。インディの名で呼ばれるアメリカ最高峰のオープンホイールレースで、先に松浦孝亮や武藤英紀といった日本人選手が参戦していることでも知られる。

「レース復帰の報告をできるのが、嬉しくてたまりません」と、満面の笑みを浮かべながら会見に臨んだ琢磨。今週に入ってからは慌しく日米を往復したとのことで、15日はインディアナポリスにあるチーム「KVレーシング・テクノロジー」に赴き、現場スタッフと初顔合わせ。1時間半ほどの短い時間ながら、マシンのテストドライブも行ったという。
「コクピットに戻ったのは、2008年12月のテスト以来。本当に嬉しかったです」。

インディカーとの距離が近くなったのは、“浪人時代”の昨年からのこと。5月には、かねてから興味のあったレース「インディ500」を初観戦し、さらなる刺激を受けたという。
2010年シーズンを迎えるにあたって、F1とインディの双方でシートの獲得交渉を続けるも、いまから数週間前に前者の道が閉ざされたため、インディ界からラブコールを送り続けてくれたKVレーシング・テクノロジーとの契約を決めた。
「いままではF1で走ることを目標にやってきたけれど、自分にとって一番大事なのは“レースをすること”」だし、「時間的に、もう待てなかったんです」などと、決断時の心境が語られた。

F1に復帰できなかったのが心残りかと思いきや、アメリカから帰ってきたいま、琢磨のモチベーションはフルスロットルで高まりつつある様子。会見の席でも「(チームの力に差こそあれ)ドライバーの立場で見れば、イコールコンディションのマシンで戦えるインディは、誰にも勝てるチャンスがある魅力的なレースです」などと目を輝かせた。

この日は、元チャンピオンにしてチームオーナーのジミー・ヴァッサー氏もインターネット中継を通じてコメントを寄せ、「タク(=琢磨)はF1の経験もあるし、とんでもなく速い。(いまは未経験の)オーバルコースにもすぐに慣れて、トップ争いができるだろう」と大絶賛。
当の本人からは「いちから学んでいくことも多いので、アメリカでのレースは大変だと思う」と冷静なコメントも聞かれたが、「開幕から自分の力を発揮していきたい」とその意欲はあふれんばかり。さて、2010年のインディに旋風を巻き起こすことができるか、どうか!?

(webCG 関)

KVレーシング・テクノロジーでマシンに乗り込む琢磨。写真左は、チームオーナーのジミー・ヴァッサー氏。
KVレーシング・テクノロジーでマシンに乗り込む琢磨。写真左は、チームオーナーのジミー・ヴァッサー氏。
F1からインディへの移籍について語る、佐藤琢磨。
F1からインディへの移籍について語る、佐藤琢磨。
愛機とのショット。インディのマシンは全チームで、ダラーラ製シャシー、エタノール100%使用のホンダ製3.5リッターV8エンジン(650ps)、ファイアストン製のタイヤが用いられ、いわゆるイコールコンディションでの戦いとなる。
愛機とのショット。インディのマシンは全チームで、ダラーラ製シャシー、エタノール100%使用のホンダ製3.5リッターV8エンジン(650ps)、ファイアストン製のタイヤが用いられ、いわゆるイコールコンディションでの戦いとなる。
現時点では、住み家も未定。「F1を目指しイギリスに渡ったときと同じ、ホームステイからの出発ですよ!」と新たな門出について笑顔でコメントした。
現時点では、住み家も未定。「F1を目指しイギリスに渡ったときと同じ、ホームステイからの出発ですよ!」と新たな門出について笑顔でコメントした。

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