【スペック】タントエグゼG:全長×全幅×全高=3395×1475×1730mm/ホイールベース=2490mm/車重=870kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3DOHC12バルブ(58ps/7200rpm、6.6kgm/4000rpm)/価格=128万円(テスト車=130万6250円/オプション色:シルキーゴールドクリスタルマイカメタリック=2万6250円)

ダイハツ・タントエグゼG(FF/CVT)/カスタムRS(FF/CVT)【試乗記】

広〜いスキ間商品 2010.02.08 試乗記 ダイハツ・タントエグゼG(FF/CVT)/カスタムRS(FF/CVT)
……130万6250円/184万4190円

ダイハツの軽乗用車シリーズに、新顔が加わった。「タントエグゼ」は、「タント」に迫る室内容量とヒンジ式ドアを持つ、ありそうでなかったトールワゴンだ。

タントとは別モノ

「タントエクゼ」は「ミラ」に対する「ミラココア」、「ムーヴ」に対する「ムーヴコンテ」と同様の“タントをベースにした派生モデル”という位置づけだ。しかし、実際には内外装がまったく別デザインであるだけでなく、自慢のピラーレススライドドアを省くなどボディ構造から異なるから、これをタントベースといっていいのか……という疑問も残る。

もっとも、考えてみればミラとココア、そしてムーヴとコンテも内外装はそれぞれが専用デザインで、プラットフォームは対照的にミラからタントまで全車共通である。だから、エグゼが「タント」という名を冠する理由はベースモデルうんぬんより、1.7mオーバーという全高にあるのだろう。全高1.5m級がミラ、1.6m級がムーヴ、1.7m級がタント……というブランドの戦略のようだ。

完全に子育て世代をターゲットとしたタントに対して、エグゼはそれより若い世代をねらって、リアドアをスライド式から一般的なスイング式にし、シートも多様性より座り心地を優先したところがキモ。つまり、子供がいる生活のための特化機能を省くことで、初代タントあるいは「ワゴンR」などのハイトワゴンのユーザー層を取り込もうというわけだ。

タントとの差別化はかなり細部にわたる。内外装デザインがタントとまったく別物なのは冒頭にも書いたが、Aピラーを寝かせて全高も20mm減、シートも座り心地を重視して厚く大型化し、後席にスライド機構も追加。さらにエグゼ最大の売り装備として、インテリアに妖しく光るブルーLEDのイルミネーションをそこかしこに埋め込んでいる。エグゼのシートは確かに心地いい。ムーヴコンテにも似て、ひと昔前のフランス車のように柔らかいタッチで、走り出しても見た目以上にホールド性がいい。

標準の「タントエグゼ」は、全モデルがNAエンジン(58ps)を搭載。カスタム系にはターボエンジン(64ps)搭載車も設定される。
標準の「タントエグゼ」は、全モデルがNAエンジン(58ps)を搭載。カスタム系にはターボエンジン(64ps)搭載車も設定される。
「タントエグゼ」のインパネ。「タント」のそれとは異なる、専用デザインが与えられた。大きくラウンドしたダッシュボードが特徴的。
「タントエグゼ」のインパネ。「タント」のそれとは異なる、専用デザインが与えられた。大きくラウンドしたダッシュボードが特徴的。
後席は、50:50の分割可倒のほか、一体ロングスライド(255mm)、分割リクライニングが可能。
後席は、50:50の分割可倒のほか、一体ロングスライド(255mm)、分割リクライニングが可能。

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