【スペック】全長×全幅×全高=4910×1860×1475mm/ホイールベース=2970mm/車重=1980kg/駆動方式=FR/3リッター直6DOHC24バルブターボ(306ps/5800rpm、40.8kgm/1200-5000rpm)+モーター(54ps、21.4kgm)/価格=850 万円(テスト車=965万9000円)

BMWアクティブハイブリッド5(FR/8AT)【試乗記】

BMWの魅力、再発見 2012.10.09 試乗記 BMWアクティブハイブリッド5(FR/8AT)
……965万9000円

BMWのミドル級セダン「5シリーズ」にハイブリッドバージョンが登場。その走りは、ガソリン車とどう違う? 燃費も含め、テストした。

“アクティブ重視”のハイブリッド

長い間、BMWの魅力は「シャーン!」と華やかに回るエンジンだと信じて疑わなかった。だからハイブリッド車やEVの時代になるとBMWの魅力は色あせるのではないか、と少しばかり心配していた。

けれども今年から日本への導入が始まった「BMWアクティブハイブリッド5」に乗ってみると、そんな不安は吹き飛んだ。BMWは「エンジンがいい」のではなく、「エンジンもいい」のだ。
という原稿を書く前に、アクティブハイブリッド5というモデルの性格について、少し説明しておきたい。

BMWアクティブハイブリッド5のパワーソースは、「535i」が搭載する3リッター直列6気筒ターボユニット(306ps)をベースにする。エンジンとギアボックスの間にモーターを配置し、モーターの前側と後ろ側にある二つのクラッチで駆動力を制御する「1モーター2クラッチ式」のハイブリッドシステムを採用した。
前のクラッチをつなげばエンジンの出力がダイレクトに伝わるし、エンジン側のクラッチを切ればエンジンは停止する。

最高出力54psのモーターが加わることで、ハイブリッドシステム全体の最高出力は340psと、535iの1割増しとなる。JC08モード燃費を見ると、535iが13.0km/リッター、アクティブハイブリッド5が13.6km/リッター。
ん? ハイブリッドという割にはそんなに燃費が良くなっていない……という疑問をお持ちになる方も多いと思う。それはまったくその通りで、もし省燃費を第一義に「BMW5シリーズ」を選ぶなら、JC08モード燃費で14.2km/リッターを記録する2リッター直4ターボの「523i」(184ps)がベストということになる。

つまり、BMWアクティブハイブリッド5は、徹底的に燃費を追求しようという「トヨタ・プリウス」のようなハイブリッド車とは性格が異なるのだ。
「523iに比べて最高出力が160ps近くも上回るのに、燃費はそれほど大きくは変わらない」という事実が、アクティブハイブリッド5のコンセプトを物語る。まず“アクティブであること”を重視するハイブリッドシステムなのだ。

フロントに縦置きされるパワーユニット。ターボ付きの3リッター直6エンジンにモーターが組み合わされ、トータルで340psの最高出力を発生する。
フロントに縦置きされるパワーユニット。ターボ付きの3リッター直6エンジンにモーターが組み合わされ、トータルで340psの最高出力を発生する。
BMWの「アクティブハイブリッド」シリーズとしては、初の右ハンドル車となる「アクティブハイブリッド5」。インテリアのデザインは、他の「5シリーズ」と変わらない。
BMWの「アクティブハイブリッド」シリーズとしては、初の右ハンドル車となる「アクティブハイブリッド5」。インテリアのデザインは、他の「5シリーズ」と変わらない。
カタログ上の燃費値は、10・15モードで14.6km/リッター、JC08モードで13.6km/リッター。さて、テスト走行後の計測結果は……?
カタログ上の燃費値は、10・15モードで14.6km/リッター、JC08モードで13.6km/リッター。さて、テスト走行後の計測結果は……?
 
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