【スペック】全長×全幅×全高=4460×1745×1490mm/ホイールベース=2700mm/車重=1490kg/駆動方式=FF/1.8リッター直4DOHC16バルブ(99ps/5200rpm、14.5kgm/4000rpm)+交流同期電動機(82ps、21.1kgm)/参考価格=525.0万円

トヨタ・プリウス プラグインハイブリッド(FF/CVT)【試乗記】

天下を狙える資質あり 2010.01.25 試乗記 トヨタ・プリウス プラグインハイブリッド(FF/CVT)
……参考価格=525.0万円

好調が伝えられる「トヨタ・プリウス」に、家庭用電源からも充電できる派生バージョンが追加された。強化されたEV走行性能には、どんなメリットがあるのか? 肝心の乗り心地は? 『webCG』のコンドーと関がチェックしてみた。

ご心配にはおよびません!

関(以下「せ」):今回試乗するのは、いま一番ホットなエコカー……
コンドー(以下「コ」):なんぜよっ!? まさか「ホンダ・シ〜・ア〜ル・ズィ……
せ:それは、チョット気が早すぎ。
コ:なんや、「トヨタ・プリウス」やんか。いま一番売れてんのは知ってるけど、ちょっと見飽きた感あるで。
せ:ただのプリウスじゃないですよ。「プリウス プラグインハイブリッド(PHV)」って、名前からして長いんで。
コ:ぷら……ぐいん?

せ:プラグ、イン。つまり、「コンセント付き」。車外から充電するための。
コ:あ〜っ、ケータイやデジカメみたいに、家のコンセントから充電できるわけやな。ホンマや、左のフロントフェンダーに、プラグの差し込み口がある。
せ:横っ腹に、大きなプラグのイラストも。銀色に輝くサイドミラーやドアハンドル、リアガーニッシュも“並”のプリウスとの違いです。

コ:で、バッテリー使うて、モーターだけで走れて、それって電気自動車(EV)ちゃうん?
せ:普通のプリウスと同様、基本はエンジン+モーターで走るハイブリッド車。ただ、大きめのバッテリーに外部から充電することで、それなりに長いEV走行もできるというわけです。
コ:聞いてる限りは、なんとなく、中・途・半・端じゃのぅ〜……。

せ:EVは、ガソリンも使わなきゃ、排ガスも出しませんが、問題なのは航続距離。伸ばそうと思ったら、重いバッテリーをさらに増やすか、途中で充電しなけりゃならない。
コ:最新の「三菱i-MiEV」でも、1回の充電で100kmそこそこらしいね。
せ:使い切ったらその場で立ち往生だから、現実的に限界まで走らせるのは“チキンレース”。そんな不安感から開放してくれるのが……
コ:プラグインハイブリッド(PHV)やと。「極力EVで走りますけど、いざバッテリー切れたらエンジンも使えますから、心配いりません」いうわけやな? 肝心のEVモードは、どれぐらい走れるん?
せ:最長で、23.4kmです。

コ:短っ!! 近所の買い物ぐらいしか使われへんやん。
せ:それでも、閑静な住宅地とか、ここぞの一発でしか使えなかったノーマル(2km)に比べれば、10倍以上。EV走行できる最高速度も、ノーマルは50km/hそこそこだけど、PHVなら100km/hまでイケるんです。
コ:じゃあまあ、数字の話はそのへんにしといて、実際どれほどのもんか、イッてみるか。

左フロントフェンダーに設けられた「充電インレット」や、プラグと花をモチーフにした「サイドストライプ」は、特殊モデルならではのディテール。
左フロントフェンダーに設けられた「充電インレット」や、プラグと花をモチーフにした「サイドストライプ」は、特殊モデルならではのディテール。
「プリウスPHV」のエンジンルーム。カバーに「プラグインハイブリッド」とあれど、ハイブリッドシステムそのものはベースモデルと変わらない。
「プリウスPHV」のエンジンルーム。カバーに「プラグインハイブリッド」とあれど、ハイブリッドシステムそのものはベースモデルと変わらない。
荷室の床下には、ノーマルのニッケル水素バッテリーに比べ、体積で3倍、容量で4倍勝るリチウムイオンバッテリーがおさまる。結果、ラゲッジスペースを1割侵食。フロアボード下のエクストラスペースも失われた。(写真中央のコード類は、充電用の専用アダプター)
荷室の床下には、ノーマルのニッケル水素バッテリーに比べ、体積で3倍、容量で4倍勝るリチウムイオンバッテリーがおさまる。結果、ラゲッジスペースを1割侵食。フロアボード下のエクストラスペースも失われた。(写真中央のコード類は、充電用の専用アダプター)
リアビュー。サイドミラーやドアハンドル、さらにリアのガーニッシュなど銀色のパーツ類が、ノーマル・プリウスとの識別点となる。
リアビュー。サイドミラーやドアハンドル、さらにリアのガーニッシュなど銀色のパーツ類が、ノーマル・プリウスとの識別点となる。
関連記事
  • トヨタ・プリウスPHV S“ナビパッケージ”/日産ノートe-POWER メダリスト【試乗記(後編)】 2017.5.12 試乗記 トヨタと日産が自信を持って送り出す、2台の環境対応車に試乗。プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」に続いて、後編では“100%モーター駆動”のコンパクトカー「ノートe-POWER」の素顔に迫った。
  • トヨタ・プリウスPHV S“ナビパッケージ”(FF/CVT)【試乗記】 2017.4.21 試乗記 “恋する充電プリウス~♪”で知られる「プリウスPHV」がフルモデルチェンジして登場。EVとしての基本性能に磨きをかけつつ、素の「プリウス」よりも男前になった2代目の魅力に迫る。充電コストなど、最適な使用環境についても考えた。
  • ホンダがマイナーチェンジ版「フィット」の情報を先行公開 2017.5.11 自動車ニュース 本田技研工業は2017年5月11日、同年6月下旬にマイナーチェンジを予定しているコンパクトカー「フィット」に関する情報を、ホームページで先行公開した。先進安全運転支援システムを採用したほか、エクステリアがよりスポーティーにリフレッシュされる。
  • フォルクスワーゲンhigh up!(FF/5AT)【試乗記】 2017.5.17 試乗記 「フォルクスワーゲンup!」が初のマイナーチェンジ。内外装ともにリフレッシュされた、“末っ子”の使い勝手をテストした。走らせて一番快適だったのは、小さなボディーとは結びつかない意外な場所だった。 
  • スバル・インプレッサG4 1.6i-L EyeSight(4WD/CVT)【試乗記】 2017.5.10 試乗記 “素のグレード”の出来栄えにこそ、そのモデルの実力が表れる。スバルのCセグメントセダン「インプレッサG4」のエントリーモデル「1.6i-L EyeSight」に試乗。その走りや装備の充実度、静的質感などを通して、スバルの最新モデルの地力に迫る。
  • プジョー308SW GT BlueHDi(FF/6AT)【試乗記】 2017.4.25 試乗記 ディーゼルの本場フランスのプジョーが日本に導入したクリーンディーゼルモデル「308SW GT BlueHDi」で、東京から名古屋までのロングツーリングを実施。往復735kmの道のりで見えてきた、このクルマの魅力と欠点とは?
  • アバルト595コンペティツィオーネ(FF/5AT)【試乗記】 2017.4.26 試乗記 マイナーチェンジでデザインや装備が改められた、ホットハッチ「アバルト595コンペティツィオーネ」に試乗。「スポーツ性能を限界まで高めた」とうたわれる走りの質を、ワインディングロードで確かめた。
  • トヨタ・プリウスPHV Aプレミアム(FF/CVT)【試乗記】 2017.3.7 試乗記 家庭で充電できる「トヨタ・プリウス」たる、プラグインハイブリッドカー「プリウスPHV」の新型に試乗。「現在最も省エネルギーにつながるクルマ」とアピールされる、最新エコカーの実像に迫った。
  • トヨタが新型「カムリ」日本仕様の内外装を初公開 2017.5.19 自動車ニュース トヨタ自動車は、新型「カムリ」の日本仕様の内外装を、オフィシャルウェブサイト上で公開した。2017年1月の北米国際自動車ショーで、米国仕様が世界初公開されており、日本市場には同年夏ごろの投入が予定されている。
  • ポルシェ911 GT3(RR/7AT)/911 GT3(RR/6MT)【試乗記】 2017.5.22 試乗記 ピュアなレーシングカーである「ポルシェ911 GT3カップ」譲りの4リッター水平対向6気筒エンジンを得て、一段とサーキットに近い成り立ちとなった新型「911 GT3」。その実力を南スペインで試した。
ホームへ戻る