プジョー、“ライオン”エンブレムを一新

2010.01.09 自動車ニュース
プジョー、ブランドロゴ一新

プジョー、“ライオン”エンブレムを一新

仏プジョーは2010年1月8日、プジョーブランドの新ロゴと、今後の新しいブランド戦略を発表した。

新しい「ライオン」。よりシンプルに、シャープに、モダンに生まれ変わった。
プジョー、“ライオン”エンブレムを一新

■新エンブレム発表

今年2010年は、プジョーが会社を設立してちょうど200年目にあたる。同社ではこれを契機に、新しいブランドプロジェクトを発表。日本を含めた主要マーケットで同時に発表されるという大胆なプレゼンテーションだった。

まずはエンブレムが一新された。横向きに立ち上がったライオンであることは同じだが、造形はシンプル、姿勢はダイナミックになり、仕上げにはマットとシャイニーを使い分けることで、バイメタリックかつ3D的なライオンに変貌した。最初に装着されるのは、今年春に発売される「RCZ」になる。

同時にブランドロゴも変わった。ベースのブルーフラッグは廃止され、それより濃い青色の新しい書体で「PEUGEOT」の文字が下に配される。ディーラーのロゴは2012年末までに順次切り替えられるという。

発表会場からの映像。奥にあるのが「iOn」。
プジョー、エンブレム“ライオン”が一新
「BB1」
プジョー、エンブレム“ライオン”が一新

■「MOTION & EMOTION」

そして新しいブランドプロジェクトを示す言葉として、「MOTION & EMOTION」というインターナショナルな表現を掲げることになった。

そのプロジェクトの内容だが、プジョーは未来のクルマについて、
1.ブランドを明確に打ち出すこと
2.環境問題に対処していくこと
3.新たなモビリティを開発すること
の3つのテーマについて挑戦していくことを定義している。

プジョーの製品作りは200年前から、完璧性の追求(ハイスタンダード)と感動(エモーション)を独自の手法で組み合わせるものだった。その姿勢は、木と鋼鉄を組み合わせた最初のミル(豆挽き器)から近年のクーペカブリオレまで一貫している。1番目に挙げた「プジョーブランド」は、その遺伝子をより明確に継承していくことと説明された。

「環境問題」については、今年発売される「三菱i-MiEV」ベースの「iOn」、ベンチュリーと共同開発した小型商用車「パートナー」の2台の電気自動車をはじめ、2011年末から全車種に採用していくアイドリングストップ付きディーゼル「e-HDi」、同年春に「3008」に搭載されてデビューするディーゼルハイブリッド「HYbrid4」、3気筒ガソリンエンジンなどが主眼になる。HYbrid4は前輪をエンジン、後輪をモーターで駆動する4WDだ。

3番目の「新たなモビリティ」では、乗用車、商用車、スクーター、自転車のすべてを生産することを生かした提案を行っていく。それを象徴するのが2009年のフランクフルトショーで発表された「BB1」で、スクーター部門が製造したチューブシャシーに、ミシュランと共同開発したインホイールモーターを組み合わせている。電動スクーターを復活させ、ハイブリッド方式の3輪スクーターを導入し、自転車ラインナップを再編成することもアナウンスされた。

「SR1」は、HYbrid4を搭載する2+1シーターカー。「グランドツーリングロードスター」をテーマに開発された。フロントには、1.6リッターTHPガソリンエンジン(218ps)が搭載され、リアの電気モーター(95ps)と組み合わされる。システム最高出力は313psを誇る。
プジョー、エンブレム“ライオン”が一新

プジョー、エンブレム“ライオン”が一新

プジョー、エンブレム“ライオン”が一新

■新デザインは「SR1」から

さらにデザインの刷新も図っていく。それを暗示するのが、明日のプジョーデザインをもっとも強烈・究極・純粋に表現したというコンセプトカー「SR1」だ。今春のジュネーブショーで初公開される、全長×全幅×全高=4423×1917×1246mmのサイズを持つ2+1シーターのロードスターで、ガソリン1.6リッターターボエンジンとモーターを組み合わせたHYbrid4を搭載している。

このほかDセグメントの新作「408」を含め、4種類のセダンを発表するなど、2012年までに14の新型車を出し、現在世界第10位の生産台数を7位にランクアップさせたいとのこと。ちなみに日本では今年、「207」のハッチバックに続き「207SW」「207CC」がマイナーチェンジされ、「3008」と「RCZ」が6段ATを搭載して上陸する。来年以降はハイブリッドやガソリン3気筒の導入も検討していくという。

世界的な不況の影響は、プジョーとて受けているはずだ。にもかかわらず、同社は躍動感あふれるエンブレムとともに、積極的なプロジェクトを打ち出してきた。前向きな姿勢に老舗の底力を感じたプレゼンテーションだった。

(文=森口将之)

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