【スペック】全長×全幅×全高=4785×1880×1415mm/ホイールベース=2720mm/車重=1620kg/駆動方式=FR/4.6リッターV8SOHC24バルブ(319ps/6000rpm、44.9kgm/4250rpm)/価格=480.0万円(テスト車=同じ)

フォード・マスタングV8 GT クーペ プレミアム(FR/5AT)【試乗記】

直線班長 2009.12.28 試乗記 フォード・マスタングV8 GT クーペ プレミアム(FR/5AT)
……480.0万円

スペシャルティカーの代名詞「フォード・マスタング」がモデルチェンジ。V8モデルに試乗し、アメリカのちょっと濃いめの味付けを楽しんだ。

7色のインテリア

ここで紹介する新型「フォード・マスタング」の4.6リッターのV8モデルに乗る数日前に、別の取材で4リッターV6を試乗した。V6に乗っての感想は、「ブイロクで十分じゃん」というもの。その時点ではV8には乗っていなかったわけですが、約1.6トンのボディをゼロ発進からスムーズに加速させ、高速巡航でも粛々と仕事をするV6には、なんの不満も感じなかった。それどころか、いい具合に焼けたステーキからにじみ出る肉汁のようなトルク感を生むV6ユニットは、このクルマの魅力のひとつであるとさえ感じた。V8モデルは肉汁がさらに濃厚になっているのか、あるいはスパイシーな味付けになっているのか。興味津々で乗り込む。

“新型”とはいえ、マスタングのプラットフォームは2005年から09年まで生産された先代と共通。フロントマスクを中心にお色直しをして、さらに多少のパワーアップを図った今回のモデルチェンジは、フルモデルチェンジというよりも大がかりなマイナーチェンジに近いかもしれない。V6とV8、さらにそれぞれのコンバーチブルをラインナップするのも先代と同じだ。V8モデルのV6との外観上の違いは、フロントグリル内で2灯のフォグランプが丸い目をパッチリ見開いている点。ただし日本仕様は法規の関係でフォグランプとしては機能しないため、「フロントアクセサリーランプ」というビミョーな名称になっている。

シートに腰掛けてキーをひねると、一瞬ボディがぐらりと揺れてからエンジンが始動、低くて重いアイドル音が耳に届く。暗い駐車場の中でライトを灯してちょっとギョッとしたのは、メーターパネルやカップホルダー、それに足元を照らす照明がオレンジ色だったから。しかも映画に出てくるアメリカのドライブインの看板みたいに毒々しいオレンジ。これは、メーターパネルのバックパネルの色を125色から選べる「MyColorイルミネーション」と、照明の色を7色から選べる「アンビエント・ライティング」によるもの。おもしろいのでハワイのカクテルみたいなブルーでそろえてみたら、チープだけどポップな空間になって楽しくなった。

7色に変化するイルミネーションにドキッとするものの、左右対称のダッシュボードや3本スポークのステアリングホイール、T字型のシフトセレクターなど、ディティールはマスタングの伝統に則っている。バケットタイプのシートは、タイトというよりゆったりとした掛け心地。
7色に変化するイルミネーションにドキッとするものの、左右対称のダッシュボードや3本スポークのステアリングホイール、T字型のシフトセレクターなど、ディティールはマスタングの伝統に則っている。バケットタイプのシートは、タイトというよりゆったりとした掛け心地。

フォード・マスタングV8 GT クーペ プレミアム(FR/5AT)【試乗記】の画像

フォード・マスタングV8 GT クーペ プレミアム(FR/5AT)【試乗記】の画像

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

マスタングの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • フォード・マスタング【海外試乗記】 2016.2.2 試乗記 フォードの日本市場撤退によって消滅することになった、右ハンドル仕様の「マスタング」の導入計画。その出来栄えはどのようなものだったのか。オーストラリアで2.3リッター直4ターボエンジンを搭載する「コンバーチブル」と5リッターV8の「ファストバック」に試乗した。
  • 設計一新 スズキが新型「スイフト」を発表 2016.12.27 自動車ニュース スズキが新世代プラットフォーム「ハーテクト」を採用した新型「スイフト」を発表。従来モデルから大幅な軽量化を実現したほか、直噴ターボ車やマイルドハイブリッドを設定するなど、パワーユニットの拡充も図られている。
  • レクサスLC500h(FR/CVT)/LC500(FR/10AT)【海外試乗記】 2016.12.23 試乗記 間もなくローンチされるレクサスの新型ラグジュアリークーペ「LC」。同ブランドが初めて挑戦するラージサイズクーペは、どのようなキャラクターを持ち合わせているのか? その出来栄えをスペインで試した。
  • マツダCX-5 XD Lパッケージ(FF/6AT)/CX-5 XD Lパッケージ(4WD/6AT)【試乗記】NEW 2017.1.17 試乗記 マツダの新世代技術「SKYACTIV」を世に知らしめたミドルサイズSUV「CX-5」が、デビューから約5年を経て2代目にフルモデルチェンジ。北海道は剣淵の雪上コースにおける試乗を通し、現時点におけるマツダのシャシー制御技術の実力を確かめた。
  • BMW 540i(FR/8AT)【海外試乗記】 2017.1.11 試乗記 注目すべきは、シャシー性能と先進運転支援システム(ADAS)の大幅な進化。BMWの基幹モデル「5シリーズ」が7代目にフルモデルチェンジ。G30系と呼ばれる新型の実力を、3リッター直6ターボモデルで試した。
ホームへ戻る