【スペック】全長×全幅×全高=4705×1785×1395mm/ホイールベース=2760mm/車重=1570kg/駆動方式=FR/1.8リッター直4DOHC16バルブターボ(204ps/5500rpm、31.6kgm/2000-4300rpm)/価格=668.0万円(テスト車=753.5万円/AMGスポーツパッケージ=54.0万円/本革シート=31.5万円)

メルセデス・ベンツE250 CGI ブルーエフィシェンシー クーペ(FR/5AT)【試乗記】

カッコよさの新しいかたち 2009.12.25 試乗記 メルセデス・ベンツE250 CGI ブルーエフィシェンシー クーペ(FR/5AT)
……753.5万円

「ブルーエフィシェンシー」を冠する、Eクラス クーペに新たに加わった環境対応グレードは、いままでのクーペとはどこか違っていた……。

1.8リッター直4で、2.5リッターV6の性能

古い映画や昔のテレビドラマの再放送を観ながら「時代が変わったなぁ」と思うことのひとつに、タバコの扱いがある。ハリウッドの映画産業とタバコ業界には密接な関係があったという説もあるけれど、昔はジョン・ウェインもゲイリー・クーパーも、カッコいい主人公はスクリーンでタバコをすぱすぱ吸っていた。前に『ふぞろいの林檎たち』の再放送を観ていたら、時任三郎も食事をしている手塚理美の顔の前でぷかぷか。あのシーン、1980年代前半では男らしかったのかもしれないけれど、今なら確実にNGだ。カッコよくない。

「メルセデス・ベンツE250 CGI ブルーエフィシェンシー クーペ」に乗りながら、クーペのカッコよさも変わりつつあるとしみじみ思う。そもそもクーペは実用性を犠牲にしてカッコよさを追求した車型で、セダンやワゴンに比べるとチャラチャラした軟派。ボディの美しさとともに、ゴージャスなインテリアや余裕たっぷりのエンジンを積むといった、無駄で贅沢なところがウリだった。ところが、なだらかなルーフラインの流れなどデザインへのこだわりこそ感じさせるものの、「E250 CGI ブルーエフィシェンシー クーペ」には、無駄で贅沢だという印象は薄い。

そう思わせる要因のひとつが、1.8リッター直噴+ターボのCGI(Charged Gasoline Injection)ユニットだ。何も知らされずに乗って“排気量当てクイズ”をやったら、「3リッター? もしかしたら3.2ぐらいあるかも……」と答えてしまいそうなトルク感。しかもアクセル操作に対する反応はリニアで、“ターボ or 自然吸気当てクイズ”をやったら自然吸気だと答えてしまいそう。そしてこれだけのパフォーマンスでありながら、10・15モードで11.2km/リッターの燃費を実現しているのだ。

CGIは無駄や贅沢とは正反対の性格で、つまりはフォルクスワーゲングループのTSIと同じく、ダウンサイジングのコンセプトで設計されたエンジンなのだ。小排気量にすることで各部の抵抗を減らして効率を上げつつ、ターボ過給によって動力性能を維持するという考え方だ。排気量が1.8リッターなのに車名に「250」とあるのは、2.5リッターエンジンと同等の性能をアピールしているから。スペック的にもそれは証明されていて、最高出力はメルセデスの2.5リッターV6とまったく同じ。最大トルクにいたっては1.8リッターのCGIユニットが上回る。

 
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Eクラス セダンはステアリングコラムの根元付近の目立たない位置にシフトセレクターが位置していたけれど、Eクラス クーペではセンターコンソールの見慣れた場所にある。シフトセレクター右下のCOMANDシステム(Cockpit Management and Data System)のコントローラーで空調、オーディオ、ナビゲーションシステムを操作するのは、セダン/クーペ共通。
Eクラス セダンはステアリングコラムの根元付近の目立たない位置にシフトセレクターが位置していたけれど、Eクラス クーペではセンターコンソールの見慣れた場所にある。シフトセレクター右下のCOMANDシステム(Cockpit Management and Data System)のコントローラーで空調、オーディオ、ナビゲーションシステムを操作するのは、セダン/クーペ共通。
個人的には、なだらかに落ちていくルーフラインの美しさがEクラス クーペのデザイン的ハイライト。きれいなフォルムと、後席の居住空間が両立しているあたりがデザインのマジック。
個人的には、なだらかに落ちていくルーフラインの美しさがEクラス クーペのデザイン的ハイライト。きれいなフォルムと、後席の居住空間が両立しているあたりがデザインのマジック。

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