メルセデス、「CLS」ベースの新型ワゴンを発売

2012.10.12 自動車ニュース
「メルセデス・ベンツCLSシューティングブレーク」(写真は最上級モデルにあたる「CLS63 AMG シューティングブレーク」)
メルセデス、「CLS」ベースの新型ワゴン発売

メルセデスの新型ワゴン「CLSシューティングブレーク」上陸

メルセデス・ベンツ日本は2012年10月12日、新型ワゴン「メルセデス・ベンツCLSシューティングブレーク」を発売した。

 
メルセデス、「CLS」ベースの新型ワゴンを発売の画像
 
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■スタイルが自慢のワゴンモデル

「シューティングブレーク」とは、ラグジュアリークーペのルーフを伸ばしたうえでテールゲートを設けた“2ドアのスポーツワゴン”に与えられた通称。多くは、1960年代から70年代の英国で、狩猟などの趣味を楽しむためのパートナーとして造られた。
中でも「アストン・マーティンDB5」ベースの車両が有名で、「ジャガーXJS」を素材とした「リンクス・イヴェンター」も知られる。かつての「ボルボ1800ES」や現在の「フェラーリFF」などのスポーツワゴンが、シューティングブレークと呼ばれることもある。

その名称が、「メルセデス・ベンツCLS」をワゴン化した“スポーツクーペツアラー”の正式名称として登用されることになった。4ドアのシューティングブレーク自体は以前からアストン・マーティンなどのブランドで少数が存在していたが、量産車ではめずらしい。

「CLSシューティングブレーク」のボディーには、「CLS」が備えていた、ゆったりとした弧を描くルーフラインやサイドのウィンドウグラフィックが生かされる。それらを後方に引き延ばしたリアエンドには、トランクリッドに代えて、テールゲートが与えられる。

ボディーサイズは、エントリーグレードの「CLS350シューティングブレーク」で全長×全幅×全高=4960×1880×1420mm。同グレードのセダン「CLS」(4940×1880×1415mm)と大差はない。ホイールベースも2875mmで同一だ。ドアは「CLS」同様、フレームのないオールアルミ製で、新設したテールゲートやボンネット、フロントフェンダーもアルミ製とすることで軽量化が図られている。空力特性も優秀で、Cd値は0.29をマークする。

特別限定車「CLS63 AMG シューティングブレーク Edition1」のインテリア。
特別限定車「CLS63 AMG シューティングブレーク Edition1」のインテリア。
オプションの「designoウッドフロア」。素材にはアメリカンチェリーとスモークドオークが用いられる。
オプションの「designoウッドフロア」。素材にはアメリカンチェリーとスモークドオークが用いられる。

フロントマスクには「CLS」にも見られる、合計71個のLEDを用いた「LEDハイパフォーマンスヘッドライト」を装備。リアはテールゲートを水平に横切るクロムのモールが特徴的で、リアコンビランプは「CLS」に似た形状とされている。

運転席を取り囲むインテリアのデザインは、「CLS」と基本的に共通。一方後席は、拡大されたキャビンスペースを生かして、「CLS」の二人掛けから三人掛けへと仕様変更された。その後方に広がる荷室の容量は、後席を起こした状態でも590リッター、畳めば1550リッター。広大なスペースが確保されている。

さらにこの荷室には、「designoウッドフロア」というユニークな仕立てがオプション設定される。アメリカンチェリーにスモークドオークのストライプを入れた、ハンドメイドのウッド素材を採用した床である。ラバーが埋め込まれたアルミ製レールを装着することで、荷物の滑りを防止。伸縮式のバーやベルト、4個のアンカーで荷物を固定できる「EASY-PACKフィックスキット」も含まれる。

524psを発生する、「CLS63 AMG シューティングブレーク」のV8エンジン。
524psを発生する、「CLS63 AMG シューティングブレーク」のV8エンジン。
特別限定車の「CLS63 AMG シューティングブレーク Edition1」には、専用デザインの19インチ鍛造アルミホイールが与えられる。
特別限定車の「CLS63 AMG シューティングブレーク Edition1」には、専用デザインの19インチ鍛造アルミホイールが与えられる。
後席の様子。2座の独立型となるセダン「CLS」とは異なり、ワゴン「CLSシューティングブレーク」は3人掛けとなっている。
後席の様子。2座の独立型となるセダン「CLS」とは異なり、ワゴン「CLSシューティングブレーク」は3人掛けとなっている。

■AMG仕様や限定モデルも同時発売

日本仕様は、3.5リッターV6エンジンを搭載する「CLS350ブルーエフィシェンシー シューティングブレーク」と4.7リッターV8ツインターボの「CLS550 4MATICブルーエフィシェンシー シューティングブレーク」、それに5.5リッターV8ツインターボの「CLS63 AMG シューティングブレーク」を加えた3モデル。車名でお分かりのように、「CLS550」は「CLSクラス」としては初の4輪駆動モデルとなる。

最高出力と最大トルクはそれぞれ、「CLS350」が306psと37.7kgm、「CLS550」が408psと61.2kgm、「CLS63 AMG」が524psと71.3kgm。CLSクーペと変わらない。
「CLS350」および「CLS550」には7段ATが、「CLS63 AMG」に独自の7段スポーツトランスミッション「AMGスピードシフトMCT」が組み合わされる点も、「CLS」と同じである。

足まわりは3車種で異なる仕様となっており、「CLS350」のリアにセルフレベリング機構付きエアサスペンションが採用される。「CLS550」には電子制御のAIRマティックサスペンションが、「CLS63 AMG」には、「CLS350」と同じコイル/エアサスペンションをベースに電子制御ダンピングシステムを組み込んだ、AMGライドコントロールスポーツサスペンションが与えられる。

安全面での特筆すべきポイントは、一部のメルセデスでおなじみの安全運転支援システム「レーザーセーフティパッケージ」が全車標準装備となったこと。リアエンターテインメントシステムやバング&オルフセン製オーディオなどの機能装備も、オプションで用意される。

価格は以下のとおり。

・「CLS350ブルーエフィシェンシー シューティングブレーク」(右ハンドル):970万円
・「CLS550 4MATICブルーエフィシェンシー シューティングブレーク」(左ハンドル):1240万円
・「CLS63 AMG シューティングブレーク」(左ハンドル):1680万円

 
メルセデス、「CLS」ベースの新型ワゴン発売

このうち最上級モデルの「CLS63 AMG」には、“CLSシューティングブレーク発売記念特別仕様車”として、「Edition1(エディション ワン)」が50台限定で用意された。
こちらは、マット仕上げの専用ボディーカラーが設定されるとともに、専用デザイン/カラーの19インチ鍛造アルミホイールを装着。インテリアも、「designoプラチナホワイトパールレザー」と「designo DINAMICAブラックルーフライナー」などでドレスアップ。
エンジンも「AMGパフォーマンスパッケージ」を組み込むことで強化されており、アウトプットが557ps(+33ps)と81.6kgm(+10.3kgm)に増大している。左ハンドル車のみ用意され、価格は1800万円。

(文=森口将之)

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