【スペック】全長×全幅×全高=5060×1875×1465mm/ホイールベース=2970mm/車重=2020kg/駆動方式=FR/4.6リッターV8DOHC32バルブ(385ps/6400rpm、51.0kgm/4100rpm)/価格=945万円(テスト車=1066万2750円/プリクラッシュセーフティシステム+レーダークルーズコントロール+ファイングラフィックメーター+ナイトビュー=56万7000円/クリアランスソナー+インテリジェントパーキングアシスト=11万9700円/パワートランクリッド=5万7750円/マークレビンソン プレミアムサラウンドサウンドシステム=26万7750円/セキュリティカメラ=8万4000円/DSRCユニット=2万2050円)

レクサスLS460 version SZ(FR/8AT)【試乗記】

走りとおもてなしは両立するか? 2009.12.15 試乗記 レクサスLS460 version SZ(FR/8AT)
……1066万2750円

予想よりも輸入車からの乗り換えが少ないのが国内でのレクサスLSシリーズの悩み。そこで選択肢の幅を広げるために、“走り仕様”を追加した。

「へー」から「ほー」へ

レクサスLSのマイナーチェンジにあたって“走り仕様”が追加されると聞いて、「へー」と思った。正確に書くと「へー」の中には少し「えー!?」も混じっている。だってLSといったら、レクサスブランドのフラッグシップ、つまり「キング・オブ・おもてなし」だ。そこにベンツの「AMG」やビーエムの「M」、あるいはアウディにおける「RS」みたいなラインが加わることは、なかなかすんなり飲み込めない。RSはちょっと気質が違うけれど、AMGやMはドライバーを挑発するクルマで、ある意味、「乗れるもんなら乗ってみぃ」と軽くケンカを売っている。そういう好戦的な姿勢って、「おもてなし」と矛盾しませんか?

てなことを思いながら、「レクサスLS460 version SZ」に乗り込む。乗り込んで「わっ」と驚くのは、スピードメーターのデカさ。半円のスピードメーターは、昔のタクシーぐらい面積が広い。しかも速度計は280km/hまで刻まれていて、ヤル気が伝わってくる。マジメな話、輸入車と比較するためにレクサス販売店を訪れた人の中には、スピードメーターが180km/hまでしかないのを見ただけで帰っちゃうケースもあるのだという。ということでメーターは280km/hまであるけれど、もちろんスピードリミッターは180km/hで作動する。

走り出してすぐ、ノーマル仕様に比べると路面からの情報がダイレクトに伝わることがわかる。言葉で表現すると「コツコツを感じる」となるけれど、だからといって乗り心地が悪いわけではない。クルマがギュッと固められたような硬質感は、少なくともステアリングホイールを握る立場としては好ましい。特別にチューンした電子制御エアサスとスタビライザー、それに新開発の減衰力可変式ショックアブソーバーを組み合わせた「version SZ」専用サスペンションは、なかなかうまいセッティングだ。ペースを上げるにつれ、「へー」という懐疑的な気持ちが、「ほー」という驚きに変わっていく。

専用のスポーツシートが奢られているけれど、これ見よがしにサイドサポートが張り出しているわけではなく、形状は控え目。このあたりのアンダーステイトメントな演出がレクサスっぽい。
専用のスポーツシートが奢られているけれど、これ見よがしにサイドサポートが張り出しているわけではなく、形状は控え目。このあたりのアンダーステイトメントな演出がレクサスっぽい。

レクサスLS460 version SZ(FR/8AT)【試乗記】の画像
リアにもアンダースポイラーが装着され、ヤル気の雰囲気を演出している。
リアにもアンダースポイラーが装着され、ヤル気の雰囲気を演出している。

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