コンセントで充電可能! 「プリウス プラグインハイブリッド」発進

2009.12.14 自動車ニュース

コンセントで充電可能! 「プリウス プラグインハイブリッド」発進

トヨタ自動車は2009年12月14日、家庭用電源から充電できる「プリウス プラグインハイブリッド」のリース販売を開始した。

■燃費はプリウスのさらに倍

今年5月の発売以来、新型「プリウス」が絶好調のトヨタ。このたび、そのプリウスをベースに、EV走行性能を強化した「プリウス プラグインハイブリッド」を開発、市場投入を開始した。

「プリウス プラグインハイブリッド」は、プリウスのエントリーグレード「S」がベース。肝心のハイブリッドシステムも、基本的にはベースモデルの「THS II」(トヨタハイブリッドシステムII)と変わらない。が、容量で4倍、体積で3倍にまで大型化されたトヨタ初のリチウムイオンバッテリーを搭載し、ノーマルの10倍以上にあたる、23.4kmのEV走行を可能とする。

もうひとつのキモは、バッテリーチャージが、ガソリンエンジンによる発電だけでなく、家庭用電源からもできること。電気代の安い夜間に充電すれば、ノーマル・プリウスの約半分、同クラスの一般ガソリン車の4分の1以下のコストで走行できるとアピールされる。

いわゆる燃費値は、ガソリンとモーターを併用するハイブリッド走行を54%、EV走行を46%と仮定して計算。10・15モード値に比べ、より現実に近いとされるJC08モード値で、57.0km/リッターを記録する。(プリウスSの同値は、30.4km/リッター)

ガソリンエンジンとモーターを併用するハイブリッド車に加え、「三菱i-MiEV」に代表される電気自動車(EV)がエコカーとして認知されつつある昨今。トヨタは「EVには航続距離やインフラ整備の点で課題が残る」とし、プラグインハイブリッドこそ電気利用型モビリティを普及させる要になるとしている。

今後同社では、日本の官公庁や一部法人に約230台リース販売するほか、デモプログラムとして米国に約150台を提供、さらに欧州にも約200台リースするなど、あわせて約600台の「プリウス プラグインハイブリッド」を市場導入する予定。さらに2年後には、年間数万台規模での市販化を狙うという。

(webCG 関)

「プリウス プラグインハイブリッド」
「プリウス プラグインハイブリッド」
荷室下には、ベースモデルのニッケル水素バッテリーに代えて、容量4倍の大型リチウムイオンバッテリーが収まる。その代わり、床面は40mm高くなり、荷室容量は1割ダウン。
荷室下には、ベースモデルのニッケル水素バッテリーに代えて、容量4倍の大型リチウムイオンバッテリーが収まる。その代わり、床面は40mm高くなり、荷室容量は1割ダウン。
充電インレットにプラグを挿し込む、内山田竹志トヨタ自動車副社長。「いまのEVは、距離を諦めるか、巨大な電池を載せるか、妥協が必要。プラグインハイブリッドは、EVの不安を解消する次世代エコカーなのです」。
充電インレットにプラグを挿し込む、内山田竹志トヨタ自動車副社長。「いまのEVは、距離を諦めるか、巨大な電池を載せるか、妥協が必要。プラグインハイブリッドは、EVの不安を解消する次世代エコカーなのです」。
 
コンセントで充電可能! 「プリウス プラグインハイブリッド」発進の画像

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

プリウスPHVの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • トヨタ・プリウスPHV(FF/CVT)【試乗記】 2016.8.27 試乗記 国内での発売が待たれる新型「プリウスPHV」に、サーキットで試乗。トヨタがハイブリッド車につぐ「次世代環境車の柱」と位置づける、プラグインハイブリッド車の乗り心地や使い勝手を報告する。
  • ホンダNSX(4WD/9AT)【試乗記】 2016.12.1 試乗記 初代の生産終了から10年あまりの時を経て、ようやく現実のものとなった新型「NSX」。ホンダ渾身(こんしん)のハイブリッド・スーパースポーツの走りと、それを支える技術的ハイライトについて詳しく報告する。
  • 日産ノートe-POWER X(FF)【試乗記】 2016.11.21 試乗記 外部充電機能を持たないシリーズハイブリッド車ながら、静かで加速のよい“EV風味”を持つ「日産ノートe-POWER」。200万円を切る手ごろな価格で実現した“ワンペダルドライビング”がもたらす走りとは? 中間グレードの「e-POWER X」に試乗した。 
  • メルセデス・ベンツE400 4MATICエクスクルーシブ(4WD/9AT)【試乗記】 2016.12.2 試乗記 3.5リッターV6ターボエンジンに4WDシステムを組み合わせる、新型「メルセデス・ベンツEクラス」の上級モデルに試乗。先行して発売された2リッター直4ターボ車とは異なる、その走りの質を報告する。
  • ホンダ・フリード+ ハイブリッドEX(FF/7AT)【試乗記】 2016.11.24 試乗記 ホンダの小型ミニバン「フリード」シリーズが2代目にモデルチェンジ。ハイブリッドシステムの刷新と新プラットフォームの採用により、その走りはどう変わったのか? 2列シート車の「フリード+」に試乗し、進化のほどを確かめた。
ホームへ戻る