世界の名車がパレードラン! 〜「トヨタ博物館クラシックカーフェスタ in 神宮外苑」開催

2009.11.30 自動車ニュース
午前10時の開場直後で、すでにこのにぎわい。
世界の名車がパレードラン! 〜「トヨタ博物館クラシックカーフェスタ in 神宮外苑」開催

世界の名車がパレードラン! 〜「トヨタ博物館クラシックカーフェスタ in 神宮外苑」開催

2009年11月28日、東京・明治神宮外苑の聖徳記念絵画館前で「トヨタ博物館クラシックカーフェスタ in 神宮外苑」が開かれた。

朝一番に披露された世界初のガソリンエンジン搭載自動車である「1886年ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」と「i-REAL」のランデブー走行。
朝一番に披露された世界初のガソリンエンジン搭載自動車である「1886年ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」と「i-REAL」のランデブー走行。
オープニングセレモニーで、来賓代表として挨拶するモータージャーナリスト/二玄社編集顧問の小林彰太郎氏。「私はジャーナリストであると同時に、ここに集ったオーナーのみなさんと同じクラシックカーの愛好家。休日の都心をパレードすることで、広く一般の方々にもクラシックカーの魅力をアピールできれば」と述べていた。
オープニングセレモニーで、来賓代表として挨拶するモータージャーナリスト/二玄社編集顧問の小林彰太郎氏。「私はジャーナリストであると同時に、ここに集ったオーナーのみなさんと同じクラシックカーの愛好家。休日の都心をパレードすることで、広く一般の方々にもクラシックカーの魅力をアピールできれば」と述べていた。

■新旧100台以上が集結

トヨタ博物館では、開館した翌年の1990年から、地元である愛知県の長久手周辺で毎年5月に「トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバル」というイベントを開催している。愛好家同士の交流とクルマ文化の継承を目的とするこのイベントを首都圏でもということで、一昨年からこの季節に東京で開催されている。

初回の会場はお台場にあるトヨタのメガウェブだったが、一般参加車両は30台と少なく、あまり話題にはならなかった。
昨年は会場をいちょう祭りでにぎわう明治神宮外苑に移して一般参加車両も100台に増やし、週末の2日間にわたって開催したところ、大盛況だった。

3回目となる今回も、会場は昨年と同じく神宮外苑の聖徳記念絵画館前。諸般の事情により土曜一日のみの開催となったが、一般から募集した約100台の内外のクラシックカー、そしてトヨタ博物館所蔵の9台の車両が展示された。

青く澄みわたった晩秋の空の下、午前10時の開場とともに会場内はたちまちギャラリーでいっぱいになった。
最初のプログラムは、クラシックカーの走行デモンストレーション。トヨタ博物館所蔵の「ド・ディオン・ブートン13/4HP」(1899年)と「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」(1886年/レプリカ)が、のどかな排気音を響かせた。次いで後者とトヨタが提案する近未来パーソナルモビリティ「i-REAL」が、1世紀以上の時を超えたランデブー走行を披露して喝采を浴びた。

トヨタ博物館所蔵の「1939年パッカード・トゥエルブ」。防弾ガラスをはじめ装甲車並の補強が施された威風堂々たるボディにV12エンジンを積んだ、世界に1台というフランクリン・ルーズベルト大統領の専用車。
トヨタ博物館所蔵の「1939年パッカード・トゥエルブ」。防弾ガラスをはじめ装甲車並の補強が施された威風堂々たるボディにV12エンジンを積んだ、世界に1台というフランクリン・ルーズベルト大統領の専用車。
公道パレードに向けて1台ずつスタートしていくなかで、ひときわ注目を集めていたランボルギーニ・ミウラ。
公道パレードに向けて1台ずつスタートしていくなかで、ひときわ注目を集めていたランボルギーニ・ミウラ。
パレードに向かう参加車両をギャラリーが見送る。
パレードに向かう参加車両をギャラリーが見送る。

■85年前の走りをいまに

続いてはオープニングセレモニー。主催者や来賓の挨拶が終わると、参加車両中最古のモデルである「ベントレー・スピード8」(1924年)を先頭に、約100台のクラシックカーが公道パレードに向けてスタートした。コースは外苑前のいちょう並木を経て青山通り(国道246号)を東へ進み、三宅坂〜二重橋前〜馬場先門〜銀座中央通り〜銀座四丁目〜数寄屋橋〜国会議事堂前〜三宅坂を経て絵画館前に戻るという全長約12.5km、所要時間およそ50分というものである。

メインイベントである公道パレードを終えたのち、午後からは神宮外苑の周回路における参加車両のミニパレード、トヨタ博物館所蔵の展示車両を同館の学芸員が紹介するミュージアムガイドツアー、また懐かしのボンネットバスの乗車体験などのプログラムが実施され、午後4時の終了時間まで来場者を楽しませた。

今日では大小合わせて数多くのクラシックカーイベントが全国各地で企画・開催されている。しかし、世界一の自動車メーカーとなったトヨタの文化施設であるトヨタ博物館が東京で主催するこのイベントは、とても貴重な存在である。昨今の自動車を取り巻く状況は非常に厳しいが、当初から掲げている「愛好家同士の交流とクルマ文化の継承」という目的のために、今後もぜひとも継続していただきたいものである。

(文と写真=田沼 哲)

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