ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売

2009.11.26 自動車ニュース
 
ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売

ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売

BMWジャパンは2009年11月26日、新型車「5シリーズグランツーリスモ」を発表した。

 
ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売

■いいとこどり

2009年3月のジュネーブショーにコンセプトカーとして出展され、本国では9月に正式でビューした「5シリーズグランツーリスモ」が早くも日本に上陸した。
5ドアハッチバックスタイルの「グランツーリスモ」は、高級セダンのラクシャリーなインテリアと、クーペのようなスタイル、さらにSAVの多様性などを兼ね備えた、いわゆるクロスオーバーモデルである。2通りの開閉が可能なテールゲートなど、ユニークな機能も与えられた。

右ハンドルのみが用意される日本仕様のラインナップは、新開発3リッター直6ターボの搭載「535iグランツーリスモ」と4.4リッターV8ツインターボを搭載する「550iグランツーリスモ」の2種。いずれのモデルも新開発の8段ATを介して、後輪を駆動する。価格は878.0万円と、1114.0万円。

 
ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売の画像
 
ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売の画像

■大小のテールゲート

ロングノーズが強調されるスタイリングは、クーペのような美しさを目指したというもの。BMWの4ドアモデル初となるフレームレスウィンドウが華を添える。また、切り立ったキドニーグリルや、バンパー下の大型のエアインテークが力強さを演出。リアの大型L字LEDテールランプは、ワイド感を強調する。

インテリアは“グランドツーリング”もリラックスしてすごせるよう、ゆったり贅沢にしつらえられた。
運転席はセミコマンドポジションと呼ばれる、やや高めの位置に据えられる。高速走行時などに楽な運転ができる高めのアイポイントの確保と、乗り降りのしやすさを両立した。
リアシートは100mmの前後スライドのほか、バックレストの角度も調整が可能。長いホイールベースがもたらす居住空間は、ラクシャリーセダン並みの快適性と謳われる。

2通りの開閉機構を持つ「ツインテールゲート」の採用も新しい。荷物を素早く出し入れする際にはリアウィンドウ下の小さな開口部から、大型の荷物の積み下ろしには、電動開閉式のハッチゲートを用いるという、使い分けができる。
荷室は、通常の440リッターから、後席を倒すことで最大1700リッターにまで拡大できる。

 
ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売

■7シリーズをベースに

「5シリーズグランツーリスモ」のディメンションは全長×全幅×全高=5000×1900×1565mm、ホイールベースは3070mmと、現行5シリーズセダンよりかなり大きなボディを持つのは、7シリーズのシャシーをベースとしているため。
よってサスペンション形式は、7シリーズ同様、前ダブルウィッシュボーン式、後インテグラルアーム式を採用する。

インテグレイテッド・アクティブ・ステアリングも標準装備。これは、車速に応じて前輪の切れ角を変化させる「アクティブステアリング」に、後輪の切れ角をも制御する機能を加えたもの。約60km/h以下では後輪が逆位相に切れ、取りまわしの良さを向上、約80km/h以上では同位相に切れることで、スムーズなレーンチェンジができるという。

 
ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売の画像
 
ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売の画像

■マイクロハイブリッドを採用

エンジンは2種用意された。
エントリーグレードの「535iグランツーリスモ」には、3リッター直6+ツインスクロールターボが搭載される。直噴エンジンにバルブトロニックを採用した新開発のユニットで、最高出力306ps/5800rpmと40.8kgm/1200-5000rpmというパフォーマンスを発揮。一方、「550iグランツーリスモ」の4.4リッターV8+ツインターボエンジンは「7シリーズ」にも積まれるもので、最高出力407ps/5500rpmと最大トルク61.2kgm/1750-4500rpmを発生する。
いずれもトランスミッションは、新開発となるマニュアルモード付きの8段オートマチックと組み合わされる。また、エンジンレスポンスとシフトタイミングを3段階に切り替えられるスイッチも備わる。なお、両モデルともパドルシフトは装備されない。

同社が「マイクロハイブリッド」と呼ぶ、エネルギー回生システムの採用もニュース。これは、ブレーキング時もしくは惰性走行時に、運動エネルギーを電力に変換してバッテリーに貯めることで、通常はエンジンの動力を発電に使うオルタネーターを切り離し、エンジン負荷を下げるというものである。モーターを介して積極的に駆動をアシストするものではないが、負荷を下げることでエンジンパワーをフルに活用できると謳われる。

 
ハッチバックスタイルの「BMW5シリーズグランツーリスモ」発売

■納車は2010年から

HDDナビゲーションシステムをはじめ、マルチメディアを操作する「iDrive」は標準装備。10.2インチのワイドなモニターで、ナビ画面、オーディオなどを操作できる。さらに駐車時には、リアビューカメラの映像に加え、左右後方の映像を合成した、トップビューと呼ばれる、まるで空から見たかのような表示をさせることもできる。

安全装備としては、前席エアバッグのほか、前席サイド/前後席カーテンヘッドエアバッグも標準で採用。オプションとして、車線逸脱警告システムの「レーンデパーチャーウォーニング」、歩行者検知機能付きの「BMWナイトビジョン」が用意される。

注文受付は発表と同時に開始、デリバリーは2010年1月末からとのこと。

(webCG 本諏訪)

■【Movie】BMW5シリーズ・グランツーリスモ

あなたにおすすめの記事
関連記事
  • BMW535iグランツーリスモ(FR/8AT)【試乗速報】 2010.2.9 試乗記 BMW535iグランツーリスモ(FR/8AT)
    ……954.3万円

    BMWのブランニューモデル「5シリーズグランツーリスモ」。名のとおり「グランドツーリング」を意識した、このクルマの居住空間、走りはいかに?
  • BMW550iグランツーリスモ(FR/8AT)【試乗記】 2010.3.16 試乗記 BMW550iグランツーリスモ(FR/8AT)
    ……1158.2万円

    BMWのニューモデル「5シリーズグランツーリスモ」は、新ジャンルのスポーツクーペ。リポーターはそのスタイルにやや違和感を覚えながら試乗に臨んだ。
  • アウディQ2 1.0 TFSIスポーツ(FF/7AT)【試乗記】 2017.8.7 試乗記 アウディのSUV製品群である「Q」シリーズの末っ子こと「Q2」。“ポリゴン”をモチーフにしたという、ユニークなスタイリングが目を引くニューフェイスの出来栄えを、中間グレードの「1.0 TFSIスポーツ」で試した。
  • ボルボV90クロスカントリーT5 AWDサマム(4WD/8AT)【試乗記】 2017.7.5 試乗記 全長5mに迫る、ボルボの最上級クロスオーバーモデル「V90クロスカントリー」。その“GT性能”を確かめるべく、1000km超のロングドライブを敢行した。北海道から東京まで、1泊2日のグランドツーリングを通して感じた、その魅力とは?
  • BMW523iツーリング(FR/8AT)【試乗記】 2010.9.29 試乗記 BMW523iツーリング(FR/8AT)
    ……714万3000円

    セダンに続いて日本で販売が始まった、新型「BMW5シリーズツーリング」。最も新しいワゴンの実力は、どれほどのものなのか? エントリーグレード「523iツーリング」で試した。
ホームへ戻る