トヨタF1最後の勇姿! 「Toyota Motor Sports Festival 2009」開催

2009.11.24 自動車ニュース
出場全選手が揃った「ウェルカムセレモニー」で、挨拶する豊田章男社長。
トヨタF1最後の勇姿! 「Toyota Motor Sports Festival 2009」開催

トヨタF1最後の勇姿! 「Toyota Motor Sports Festival 2009」開催

2009年11月22日、静岡県小山町の富士スピードウェイで「Toyota Motor Sports Festival(トヨタモータースポーツフェスティバル)2009」が開かれた。

すっかり定着した感のある人気プログラムの「ドリフトエクストリーム」風景。
すっかり定着した感のある人気プログラムの「ドリフトエクストリーム」風景。
「レクサスLFA」の市販バージョンが走行姿を初披露。ステアリングを握っているのは豊田章男社長。
「レクサスLFA」の市販バージョンが走行姿を初披露。ステアリングを握っているのは豊田章男社長。
「Panasonic TOYOTA Racing スペシャルラン」。小林可夢偉の「TF109」(前)と中嶋一貴の「TF108」が疑似バトルを魅せた。
「Panasonic TOYOTA Racing スペシャルラン」。小林可夢偉の「TF109」(前)と中嶋一貴の「TF108」が疑似バトルを魅せた。

■モータースポーツ尽くし

トヨタの1年間のモータースポーツ活動を締めくくる、毎年恒例のファン感謝イベントである「トヨタモータースポーツフェスティバル」が、トヨタのサーキットである富士スピードウェイ(FSW)で開催された。

小雨がパラつくあいにくの天候のなか、トヨタが1960年代に作った2台のスポーツカーである「トヨタ2000GT」と「トヨタスポーツ800」のオーナーズクラブによるパレードランで、イベントは幕を開けた。
続いてグランドスタンド前で行われたウェルカムセレモニーで、出場全選手が紹介された後、豊田章男社長が挨拶に立った。志半ばでのF1活動中止について自らファンに陳謝するとともに、これまでの応援を感謝。そして「F1からは撤退するが、大切な自動車文化のひとつであるモータースポーツ活動はこれからも行っていく」と力強く述べた。

イベントのプログラムは盛りだくさんで、グランドスタンド裏のイベントステージではドライバーなどのトークショー、パドックではさまざまなマシンのエンジンパフォーマンス、ショートサーキットではトップガン(上級テストドライバー)やドリフトの同乗体験などが用意されていた。

しかし、メインイベントはレーシングコースにおけるマシンのデモランである。今年度のSUPER GT選手権のGT500クラスのタイトルを獲得した脇阪寿一/アンドレ・ロッテラーの「LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S SC430」をはじめとするSUPER GT、フォーミュラ・ニッポン、ニュルブルクリンク24時間耐久に出場したレクサスLF-AなどGAZOOレーシングのマシン、そしてD1グランプリに参戦しているドリフトマシンなどが続々と勇姿を見せた。

GT500チャンピオンマシンの「LEXUS TEAM PETRONAS TOM'」を先頭に「LEXUS TEAM LeMans ENEOS」「LEXUS TEAM ZENT CERUMO」の3台の「レクサスSC430」がセミウェットコンディションのヘアピンをいく。
GT500チャンピオンマシンの「LEXUS TEAM PETRONAS TOM'」を先頭に「LEXUS TEAM LeMans ENEOS」「LEXUS TEAM ZENT CERUMO」の3台の「レクサスSC430」がセミウェットコンディションのヘアピンをいく。
イベントの最後を飾った「Panasonic TOYOTA Racing ファイナルラン」。ヤルノ・トゥルーリの「TF108」と小林可夢偉の「TF109」が、F1エンジン特有のソプラノを轟かせた。
イベントの最後を飾った「Panasonic TOYOTA Racing ファイナルラン」。ヤルノ・トゥルーリの「TF108」と小林可夢偉の「TF109」が、F1エンジン特有のソプラノを轟かせた。
ファイナルランを終え、グランドスタンドを埋めた観客の声援に応える(左から)中嶋一貴、ヤルノ・トゥルーリ、小林可夢偉。
ファイナルランを終え、グランドスタンドを埋めた観客の声援に応える(左から)中嶋一貴、ヤルノ・トゥルーリ、小林可夢偉。

■トゥルーリ、可夢偉、一貴が爆走!

だが、なんといっても主役はF1マシン。午前中に行われた「パナソニック・トヨタ・レーシング・スペシャルラン」では、今季のマシンである「TF109」を小林可夢偉が、昨季の「TF108」をなんと中嶋一貴がドライブした。昨季、そして今季の2シーズンにわたってウィリアムズ・トヨタのレギュラードライバーとして出走した中嶋がトヨタF1のステアリングを握ったのは、もちろん初めてである。

降ったり止んだりの気まぐれな雨は昼過ぎには上がり、時おり薄日も差し始めた。プログラムの進行に沿ってすっかりコンディションが回復したレーシングコースがそろそろ暗くなり始めた頃、再びF1マシンのエンジンに火が入った。文字通りトヨタF1の見納めであると同時に、もしかしたらFSWでF1の走る姿を見るラストチャンスかもしれない、この「Panasonic TOYOTA Racingファイナルラン」では、「TF109」は午前中と同じく小林可夢偉、「TF108」は5シーズンにわたってエースドライバーとして活躍したヤルノ・トゥルーリが駆った。2台は5周にわたってランデブー走行した後、メインストレートでお約束のドーナツターンを披露。

マシンを降りた可夢偉、トゥルーリに中嶋一貴を加えた3人のF1ドライバーは、別れを惜しむ約2万8000人のファンの声援に何度も大きく手を振って応えた。そしてTF108のエグゾーストノートが“TIME TO SAY GOODBYE”のメロディを奏でるなか、8年間に及んだF1活動に終止符を打った。

(文と写真=田沼 哲)

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