「なぜ日本車と欧州車ではドアヒンジの作りが違う?」

2009.11.21 クルマ生活Q&A ボディ

「なぜ日本車と欧州車ではドアヒンジの作りが違う?」

長年疑問に思っていたのですが、クラスやサイズを問わず、日本車のドアヒンジはプレス製で、欧州車には鋳物製が多いのはなぜでしょうか? 個人的には鋳物製のほうが剛性感が高そうで、高級に感じるのですが。

お答えします。よくぞ気づきましたね! じつは私もこの質問については以前から気になっていたのですが、おっしゃるとおり日本車のドアヒンジは多くがプレス製で、いっぽうドイツ車を中心とする欧州車は小型車でも鋳鉄製が多いのです。ドアヒンジは外からは見えず、性能にも直接的な関係はないのですが、ある意味において日本車と欧州車の最大の違いと言っても過言ではないと思います。

たかがドアヒンジと思われるかもしれませんが、プレス製と鋳鉄製ではドアの開閉時の感触と音が異なり、それはクルマの高級感につながっています。昔からドイツ車はドアの閉まりがいいとか、閉まるときの音が高級感があるなどと言われてますが、これはけっして都市伝説の類いではありません。それにはドアヒンジが大きく関係しています。プレス製が時間の経過とともにドアの重みで伸び、甘くなってしまうのに対し、鋳鉄製は剛性が高いため、カッチリとした状態が長く保てるのです。

ではなぜ日本車にはプレス製が多く使われているかというと、コストが安いからです。しかし、最近では鋳鉄製を使うクルマも出てきました。たとえばある高級車は、デビューしたときはプレス製だったのですが、いつの間にか鋳鉄製に変えられていました。遅ればせながら、日本のカーメーカーもその重要性に気づいたようです。