【スペック】move up!(2ドア):全長×全幅×全高=3545×1650×1495mm/ホイールベース=2420mm/車重=900kg/駆動方式=FF/1リッター直3DOHC12バルブ(75ps/6200rpm、9.7kgm/3000-4300rpm)/価格=149万円(テスト車=同じ)(写真手前)

フォルクスワーゲンmove up!/スズキ・ワゴンRスティングレー T【試乗記(後編)】

スモールカー頂上決戦!(後編) 2012.10.25 試乗記 フォルクスワーゲンmove up!(FF/5AT)/ワゴンRスティングレー T(FF/CVT)
……149万円/158万250円
キャラクターの違う2台のスモールカー「フォルクスワーゲンup!(アップ!)」と「スズキ・ワゴンR」を乗り比べると、それぞれの特徴と得意分野が見えてきた。

収納はワゴンRの圧勝

(前編からのつづき)
室内の広さの差は、やはり歴然としている。荷室の容量は、4人乗車ではどちらも十分とはいえない。1泊の旅行に行くのならば、現実的には3人が限度だろう。ただ、ワゴンRは後席をめいっぱい前にスライドさせても乗員はそれほど息苦しさを覚えずにすむので、かなりスペースを稼ぐことができる。up!の荷室は間口(まぐち)こそ狭いものの、バリアブルカーゴフロアを低い位置にセットすれば思いがけない深さになる。後席を倒したフルフラット状態では、ワゴンRのアドバンテージは大きい。

その他の小さな収納でも、ワゴンRは強みを見せる。インパネトレーを挟んで上下にグローブボックスが備えられているし、助手席の下には伝統のバケツが潜んでいる。インパネから飛び出すドリンクホルダーが左右に一つずつあり、センターにもスペースがある。リアのドアポケットを含めると、4人乗りなのに5つの飲み物を置くことができるのだ。up!の前席にあるドリンクホルダーは、センターの1カ所のみ。助手席の人は、後方に手を伸ばす必要がある。とりあえず定員4人分のドリンクホルダーは確保されている。

ただ、後席に収まった時にどちらが快適かというと、結構微妙だ。もちろんワゴンRなら前にも上にも広大な空間がある。高級セダンをしのぐ広さはありがたいが、シートの具合がかんばしくない。柔らかいのは結構ながら、座面長の短さとフラットな形状のせいで落ち着かないのだ。その点、up!のシートは収まりがいい。窓はハメ殺しだけれど、どうせ窓を開ける機会はあまりない。前席に比べて着座位置が高いこともあって、密室感は和らげられる。

「ワゴンR」のリアシートは、左右が独立して前後に160mmスライドし、リクライニング機能も備わる。写真はシートを一番前にスライドしてリクライニングした状態。
「ワゴンR」のリアシートは、左右が独立して前後に160mmスライドし、リクライニング機能も備わる。写真はシートを一番前にスライドしてリクライニングした状態。
「up!」の室内。2ドアモデルは後席に乗り込むのが少々大変だが、座ってしまえば窮屈さはない。
「up!」の室内。2ドアモデルは後席に乗り込むのが少々大変だが、座ってしまえば窮屈さはない。
「ワゴンR」の荷室。リアシートを一番前にスライドした状態。
(写真をクリックするとシートアレンジが見られます)
「ワゴンR」の荷室。リアシートを一番前にスライドした状態。
	(写真をクリックするとシートアレンジが見られます)
「up!」の荷室。写真はフロアボードを下にセットした状態。
(写真をクリックすると荷室アレンジが見られます)
「up!」の荷室。写真はフロアボードを下にセットした状態。
	(写真をクリックすると荷室アレンジが見られます)
関連記事
  • フォルクスワーゲンup!/up! beats 2016.2.24 画像・写真 独フォルクスワーゲンはジュネーブショー2016で、コンパクトカー「up!」のマイナーチェンジモデル や、米BeatsAudio(ビーツオーディオ)の300Wサウンドシステムを搭載した「up! beats」を発表する。その画像を紹介する。
  • フォルクスワーゲンが「up!」をマイナーチェンジ 2017.4.27 自動車ニュース フォルクスワーゲンがコンパクトカー「up!」をマイナーチェンジ。注目は新設定の純正インフォテインメントシステム「Composition Phone」で、スマートフォンとの連携により、ルート案内や音楽再生などの機能を簡単に使うことができるという。
  • 「フィアット500」にナビ付きの限定モデルが登場 2017.4.28 自動車ニュース フィアットのコンパクトカー「500」に、特別仕様車「ナビゲーションパッケージ」が登場。2DINのカーナビゲーションシステムとフィアット500のイラスト入りナノイー発生機が装備されており、5月13日より150台限定で販売される。
  • 「BMW X1」に上質感を高めた限定車登場 2017.4.28 自動車ニュース BMWジャパンは2017年4月27日、コンパクトSUV「BMW X1」にスタイリッシュさと上質感の向上が図られた特別仕様車「X1 sDrive18iファッショニスタ」を設定し、270台の台数限定で発売した。価格は467万円。
  • アウディQ2 2017.4.26 画像・写真 アウディが新型の小型SUV「Q2」の日本導入を発表。機械式駐車場にも入るボディーサイズが特徴で、1リッターと1.4リッターの2種類のターボエンジンが用意されている。アウディSUV製品群の末っ子にあたる、ニューモデルの姿を写真で紹介する。
  • フォルクスワーゲンが限定車jeans up!を発売 2016.2.9 自動車ニュース フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2016年2月9日、1リッタースモールカー「up!(アップ!)」の特別限定車「jeans up!(ジーンズ アップ!)」を300台限定で発売した。車両価格は193万9000円。
  • フォルクスワーゲンhigh up!(FF/5AT)【試乗記】 2012.10.14 試乗記 フォルクスワーゲンhigh up!(FF/5AT)
    ……190万5600円

    新型コンパクトカー「フォルクスワーゲンup!(アップ!)」に徳大寺有恒が試乗。何かと話題のニューモデルを、巨匠はどう評価する?
  • アウディA5クーペ2.0 TFSIクワトロ スポーツ(7AT/4WD)【試乗記】 2017.5.24 試乗記 流麗なスタイルが自慢の「アウディA5クーペ」が、9年ぶりにフルモデルチェンジ。新型はどんなクルマに仕上がったのか、2リッターの4WDモデル「2.0 TFSIクワトロ スポーツ」に試乗して確かめた。
  • アウディQ2ファーストエディション(FF/7AT)【試乗記】 2017.5.18 試乗記 アウディのSUVファミリーである「Qシリーズ」に、最もコンパクトな「Q2」が登場。「今後の販売の柱」と位置づけられるニューモデルの実力を、装備充実の1.4リッターモデルで確かめた。
  • 第41回:最新ディーゼル4台イッキ乗り!
    GLCクーペはレスポンスキング!?
    2017.5.16 カーマニア人間国宝への道 清水草一の話題の連載。第41回は「最新ディーゼル4台イッキ乗り! GLCクーペはレスポンスキング!?」。2.2リッター4気筒ディーゼルターボエンジンは静かで快適。メルセデス・ベンツのスタイリッシュSUVの○と×とは?
ホームへ戻る