【スペック】全長×全幅×全高=4445×1860×1715mm/ホイールベース=2690mm/車重=1680kg/駆動方式=4WD/2.5リッター直5DOHC20バルブターボ(200ps/6000rpm、32.6kgm/1600-4000rpm)/燃費=8.5km/リッター(10・15モード)/価格=398万円(テスト車=同じ)

フォード・クーガ インディビデュアル(4WD/5AT)【短信】

素直な個性派 2012.10.28 試乗記 フォード・クーガ インディビデュアル(4WD/5AT)
……398万円

フォードの中型SUV「クーガ」のラインナップにこの秋、「インディビデュアル」が加わった。このスポーティーに装った最上級グレードは、いかなる走りを見せるのか。

巻き返しを図る欧州フォード

「フォード・クーガ」は、フォードはフォードでもヨーロッパ・フォードが開発したSUVだ。日本におけるヨーロッパ・フォードは、オペル同様、非プレミアム欧州車として、通が選ぶクルマの地位を得ていた。今でも「Ka」「フィエスタ」「フォーカス」「モンデオ」などに大切に乗り続けるファンは少なくない。多くもないが。

けれど、本来コストパフォーマンスに優れるはずの非プレミアム欧州車も、日本へ持ってくるとそこそこいいお値段となってしまうため、高級なブランドだと喧伝(けんでん)せざるを得なかったり、本国でオプションの装備をてんこ盛りにして売らざるを得なかったりして、魅力が伝わりにくい面があった。

モンデオなんて「ホンダ・アコード」や「トヨタ・カムリ」と同じ価格ならもっと善戦したはずだ。イタリア車やフランス車、それにアメリカ車も根本的には同じ問題を抱えているのだが、彼らには日本車とは似ても似つかないデザインやコンセプトがあり、ひと目ぼれしているうちにサッと契約させることができる!?

そんなこんなで、非プレミアム欧州車は日本での商売が難しく、オペルは取り扱いがなくなってしまったし、フォードも一時期ヨーロッパ製フォードの輸入を取りやめ、「マスタング」や「エクスプローラー」など、わかりやすいアメリカ〜ンなプロダクトばかりを取りそろえていた。

が、2010年に発売したこのクーガからヨーロッパ製フォード車の輸入を再開した。さらに来年にはフォーカスの再輸入も決まっている。円高を背景に再チャレンジ! という単純な話ではないのだろうが、クーガの場合には長年販売し続けた「エスケープ」の後継としての意味合いもある。

フォーカスとクーガはプラットフォームを共有する。ということは、当時は同じグループだったマツダの「アクセラ」とも血がつながっているということになる。『週刊朝日』のように血脈がどうのこうの言うつもりはないが、クーガにもあの辺のボディー剛性感を思い浮かべてもらっていい。

「インディビデュアル」は、よりスポーティーさを強調した新しいグレード。2012年9月1日に発売された。
フォード・クーガ インディビデュアル(4WD/5AT)【短信】
実用性を重視した造形のインパネ。中央部(エアコン吹き出し口の間)にエンジンスタートボタンが配置される。
フォード・クーガ インディビデュアル(4WD/5AT)【短信】
メーターパネルはオーソドックスなデザイン。左にタコメーター、右にスピードメーターを配置。
フォード・クーガ インディビデュアル(4WD/5AT)【短信】
大型の「パノラミックルーフ」を標準で装備する。
フォード・クーガ インディビデュアル(4WD/5AT)【短信】

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事
  • 第1回:フォード・クーガ(渡辺敏史) 2016.6.1 特集 間もなく日本での正規販売が終了となるフォードのミドルサイズSUV「クーガ」。今あらためてこのクルマの実力を検証。2リッターモデルを借り出し、“うるさがた”のユーザーをも魅了するというその走りの出来栄えを確かめた。
  • 第2回:フォード・クーガ(高山正寛) 2016.6.1 特集 グローバル市場ではもちろん、日本市場でも重要視されるSUVのマーケット。そこに投入されたフォードのミドルサイズSUVが「クーガ」である。日本市場における現行モデルの変遷を振り返るとともに、輸入SUVとしての“お買い得度”を検証した。
  • フォード・エクスプローラー タイタニアム(4WD/6AT)【レビュー】 2016.3.18 試乗記 フォードの3列7人乗りSUV「エクスプローラー」に新グレード「タイタニアム」が登場。3.5リッターV6ツインターボエンジンがかなえるパワフルな走りやいかに? 日本での販売は“在庫限り”という、最上級モデルの魅力を報告する。
  • フォード・クーガ タイタニアム(4WD/6AT)【試乗記】 2015.9.7 試乗記 エンジンのラインナップを見直して、2リッターと1.5リッターの2本立てとなったフォードのミドルサイズSUV「クーガ」。今回は、従来の1.6リッターより60psも強化された2リッターエンジン搭載車「タイアニアム」に試乗し、その実用性能を探った。
  • フォード・エクスプローラー タイタニアム(4WD/6AT)【試乗記】 2016.3.24 試乗記 「フォード・エクスプローラー」の最上級モデル「エクスプローラー タイタニアム」に試乗。高効率をうたうターボエンジンや充実の装備がもたらす、走りの質をリポートする。
ホームへ戻る