アウディ、クワトロ技術でスーパースポーツからEVまで【フランクフルトショー09】

2009.09.19 自動車ニュース
 
アウディ、クワトロ技術でスポーツからEVまで【フランクフルトショー09】

【フランクフルトショー09】アウディ、クワトロ技術でスーパースポーツからEVまで

アウディは、フランクフルトショーに、二台の魅力的なスーパースポーツモデルを持ち込んだ。さらに、TDI、TFSIといった、お得意の技術を背景に、環境に優しいブランドをアピールする。

「アウディR8スパイダー5.2FSIクワトロ」
「アウディR8スパイダー5.2FSIクワトロ」
「アウディR8スパイダー5.2FSIクワトロ」
「アウディR8スパイダー5.2FSIクワトロ」
「アウディ e-tron」
「アウディ e-tron」

■異なるふたつの個性

フォルクスワーゲン・グループの各ブランドが集うホール3の1階で、ベントレー、ランボルギーニとともにプレミアム感たっぷりのブースを展開しているアウディ。つい先日、記念すべき100周年を迎えたばかりとあって、メインステージでは、派手なスポーツカーの共演となった。

その1台は、ここフランクフルトショーでワールドプレミアとなる「アウディR8スパイダー5.2FSIクワトロ」。ミドシップスポーツのR8をベースとしたこのオープンモデルは、TTロードスターやA5カブリオレ同様、伝統的なソフトトップを採用し、R8とは異なる優雅な雰囲気をただよわせている。そう感じさせるのは、R8のデザインを際だたせる“サイドブレード”がこのR8スパイダーには採用されなかったことが大きい。サイドパネルやソフトトップのカバーはカーボンファイバー製。スパイダー専用のエンジンカバーにより自慢の5.2リッターV10は外から眺めることができないものの、525psがもたらす圧倒的な動力性能がV10の存在を雄弁に物語っている。

オープン化にともなうボディの補強などによって重量が増えるのがオープンカーの常であるが、ASF(アウディスペースフレーム)と呼ばれるアルミのスペースフレーム構造を採用するR8スパイダーは、ボディ部分の重量増をわずか6kgに抑えながら、必要なボディ剛性の確保に成功したという。アウディのトップレンジにふさわしい上質さも手に入れたR8スパイダーは、2010年の第1四半期にドイツ市場にお目見えする予定だ。価格は15万6400ユーロ(約2100万円)。日本への導入はいまのところ未定である。

アウディR8スパイダー5.2FSIクワトロの横には、スタイルこそR8のイメージと重なるものの、中身は一転、ゼロエミッションの電気自動車という「e-tron」が肩を並べていた。フロント、リアそれぞれに2個、あわせて4個のモーターにより4輪を駆動する近未来のクワトロは、最高出力313psの実力を発揮することにより、0-100km/hをわずか4.8秒で駆け抜ける真のスプリンターなのだ。

「アウディS5スポーツバック」
「アウディS5スポーツバック」
「アウディS5スポーツバック」
「アウディS5スポーツバック」
「アウディA3スポーツバック 1.2TFSI」
「アウディA3スポーツバック 1.2TFSI」

■「S5スポーツバック」が登場

A5シリーズとしては、クーペ、カブリオレに次ぐバリエーションとして加わったばかりのスポーツバックに、早くもスポーツバージョンの「S5スポーツバック」が追加された。クーペを思わせるエレガントな5ドアボディに、Sモデルにふさわしいハイパワーユニットを搭載。アウディが選んだのは、S5クーペに搭載する4.2リッターV8ではなく、S4と同じ3リッターV6エンジンだ。直噴ガソリンのV6ユニットは、スーパーチャージャーにより最大0.8バールまで過給することで、最高出力333psと最大トルク44.9kgmを実現。0-100km/h加速は5.4秒という駿足である。にもかかわらず、燃費は10.3km/リッターと、高性能と低燃費の両立を図るのは、アウディが進めるダウンサイジングの流れに乗るものだ。

組み合わされるトランスミッションは、7段Sトロニック。駆動方式はもちろんフルタイム4WDのクワトロだ。後輪左右の駆動力配分をコントロールすることでアンダーステアを解消するリアスポーツディファレンシャルがオプションで用意される。ドイツでのベース価格は5万7900ユーロ(約777万円)。ドイツ国内での発売は2010年春を予定、日本への導入は未定。

さらにアウディは、ユーロ6をクリアするクリーンディーゼルエンジン搭載の「A3 3.0 TDIクリーンディーゼル クワトロ」、E85バイオエタノールに対応する「A4 2.0 TFSIフレキシブルフューエル」を展示。また、18.2km/リッターの低燃費を誇る「A3スポーツバック1.2TFSI」は、日本市場への投入が期待されるだけに要チェックである。

というわけで、スポーツからEVまで、バラエティに富んだアウディのブース。ドイツ本国でも、日本でも、元気のあるアウディを象徴するような、活気溢れるスペースである。

(文と写真=生方聡)

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