ブリヂストンの最新スタッドレス「BLIZZAK REVO GZ」を試す

2009.09.01 自動車ニュース

ブリヂストンの最新スタッドレス「BLIZZAK REVO GZ」をチェック!

ブリヂストンの最新スタッドレス「BLIZZAK REVO GZ」を試す

ブリヂストンは2009年9月1日、乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK(ブリザック)」シリーズの最新作である「BLIZZAK REVO GZ(レボ ジーゼット)」を、全国で一斉に発売。その性能を、北海道士別市にある同社のプルービンググラウンドで確認した。

ブリヂストンの最新スタッドレス「BLIZZAK REVO GZ」をチェック!

■REVOシリーズの集大成

日本のスタッドレスタイヤ市場を代表する商品として、圧倒的な知名度と高い実績を誇るブリヂストンのブリザック。ブリヂストンによれば、北海道/北東北主要5都市の乗用車に装着されるスタッドレスのうち、ほぼ半数がブリザックであり、また札幌市のタクシーの実に8割がブリザックを選んでいるそうで、そのシェアの高さには驚くばかりだ。そんな人気商品が、3年ぶりにリニューアル。「BLIZZAK REVO2」から「BLIZZAK REVO GZ」に生まれ変わった。

メーカーが「REVOシリーズの集大成」と意気込むBLIZZAK REVO GZは、BLIZZAK REVO2が誇る優れた氷雪性能をさらに進化させるとともに、雪のない道や高速道路での走行性能を高めることで、降雪地区だけでなく、非降雪地区のユーザーにも強くアピールする狙いがある。そのため、BLIZZAK REVO GZには、新コンパウンドの「レボ発泡ゴムGZ」、非対称の新トレッドパターン、非対称の新形状、そして、「スリム&ロングコンタクト」の新接地設計などの新技術が投入され、たとえば、BLIZZAK REVO2と比べて、氷上ブレーキ性能で12%、ウェットブレーキ性能では9%の向上が図られたという。


ブリヂストンの最新スタッドレス「BLIZZAK REVO GZ」を試すの画像
新旧のブリザックを左右にそれぞれ装着したテスト車両。「REVO GZ」を履く左側のグリップ力が高いため、クルマは右に頭を向ける。
新旧のブリザックを左右にそれぞれ装着したテスト車両。「REVO GZ」を履く左側のグリップ力が高いため、クルマは右に頭を向ける。

■「走る」「曲がる」「止まる」が大きく進化

ブリヂストンの北海道プルービンググラウンドでは、さまざまな条件下でBLIZZAK REVO GZの性能をチェックすることができた。まずは氷上でREVO GZとREVO2の性能差を体感する。左側にREVO GZ、右側にREVO2を履かせた「トヨタ・マークX」(4WD)を勢いよく発進させると、ステアリングは中立のままにもかかわらず、クルマは右に向かっていく。そして、直進、30km/hからの制動では、わずかに左を向いた。いずれも、REVO GZのグリップがREVO2に優ることを意味している。REVO GZとREVO2をそれぞれ装着した2台の「トヨタ・オーリス」でコーナリングを試みると、REVO2でも不安なくコーナーを抜けることができるが、REVO GZに乗り換えると明らかにこちらのほうが安定感が上。氷上での滑りは、氷の上の水膜が原因とされるが、REVO GZでは、新開発の「レボ発泡ゴムGZ」により、水膜を取り除く効果がアップし、その結果、グリップが向上したのだろう。

圧雪路でも、REVO GZの進化が確認できた。まずは、REVO2を装着した「ホンダ・シビック」で直線路を飛ばしてみる。70km/hまで加速し、そこからレーンチェンジやスラロームを試みると、多少リアが流れるものの、さほど不安を感じるほどではなく、これで十分という印象だ。しかし、REVO GZを履くシビックでは、発進の際のふらつきが見事に抑え込まれるとともに、レーンチェンジやスラロームでもリアの動きは落ち着き払っている。正直なところ、これほどまでに差があるとは思ってもみなかった。

ショートコースでは、イン側、アウト側、さらには全面のトレッドパターンを消したタイヤを使って、非対称パターンの効果をチェック。アウト側のブロックが、安定したコーナリングをもたらす一方、イン側が加速時のトラクション確保に貢献していることを確認した。

タイヤの内側のパターンを消したテストタイヤ。試乗では、左右非対称パターンのそれぞれの役割がよく理解できた。
タイヤの内側のパターンを消したテストタイヤ。試乗では、左右非対称パターンのそれぞれの役割がよく理解できた。
「BLIZZAK REVO GZ」の発売サイズは、13〜20インチの全75サイズ。価格はオープンとなる。
「BLIZZAK REVO GZ」の発売サイズは、13〜20インチの全75サイズ。価格はオープンとなる。

■スタッドレスでも“楽ドラ”

氷雪上の「走る」「曲がる」「止まる」が、いっそう進化したBLIZZAK REVO GZであるが、私が最も感心したのは直進安定性の向上である。圧雪された高速道路では、うねりがあるせいで直線であっても常に修正舵をあてながら走ることになるため、ドライバーの負担は少なくなかった。ところがこのBLIZZAK REVO GZは、同社の「REGNO(レグノ)」や「Playz(プレイズ)」で培った非対称形状を採用することで、クルマのふらつきが少なくなり、格段に直進性が向上。おかげで、ステアリングが安定し、修正舵をあてる機会は大幅に減ったのである。これによりドライバーの疲労がだいぶ少なくなるのは確実。いまやスタッドレスでも“楽ドラ”なのである。

残念ながら、ドライ路面を試すチャンスはなかったが、楽ドラ効果はドライ路面でさらに顕著に現れるということだから、非降雪地区に住むユーザーにとっても、BLIZZAK REVO GZの進化は見逃せない。それだけに、機会があれば、一般道や高速道路のドライ路面でその実力を試してみたいものだが、それにしても、BLIZZAK REVO GZの安定した走りには驚き入るばかり。この冬、BLIZZAK REVO GZがウインタードライブの強い味方になるのは間違いない。

(文=生方聡/写真=ブリヂストン)

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