【スペック】全長×全幅×全高=4210×1790×1495mm/ホイールベース=2575mm/車重=1400kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブターボ・インタークーラー付き(211ps/5300-6200rpm、28.6kgm/1700-5200rpm)/価格=366万円(テスト車=395万4000円/HDDナビゲーションシステム「RNS 510」+MEDIA-IN&ETC+リアビューカメラ=29万4000円)

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(FF/6AT)【試乗速報】

一家に一台 2009.08.25 試乗記 フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(FF/6AT)
……395万4000円

先代モデルでも完成の域にあると思われた「ゴルフGTI」は、モデルチェンジでどのような進化を遂げたのか?

優等生の憂鬱と矜持

6代目の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」に「GTI」が追加されると聞いて「おおっ!!」と色めきだつクルマ好きは、実はそれほど多くないと推測する。みなさん、「あっそう」とか「そりゃそうだろう」と冷静に受け止めるのではないか。1970年代、80年代ならいざ知らず、いまやゴルフシリーズにGTIがラインナップされるのはあたりまえ。日清カップヌードルにカレー味があるのと同じで、特に新鮮な出来事ではない。
先代を例にとれば、日本におけるゴルフの販売台数の約4分の1がGTI。特別なモデルというよりは、ひとつの車種といってもいいかもしれない。

そして何世代かのGTIにふれてきた身としては、「ゴルフGTI」はいいクルマに決まっているという思い込みがある。いつの時代もゴルフGTIは優等生。英数国理社体美の7科目のうち、「5」が4つで「4」が3つぐらいの成績を安定して残してきた。だから新しいゴルフのGTIにも、それぐらいの成績が当然のように期待される。

でも、そんなクルマを作るのはかなり大変だ。「5」と「4」で揃えるのがフツー、もしひとつでも「3」なんか取ろうものなら晩ゴハン抜きだ。いっそのこと、髪を染めて学ランのボタンを3つ開けるぐらいのイメチェンを図るほうが話は簡単かもしれない。けれども、「新型ゴルフGTI」はそういった奇策に逃げずに、あくまで文武両道の優等生で勝負している。

劇的な変化をしていないという意味では、地味な“鉄板”のモデルチェンジだという言いかたもできる。そこがツマランという意見もあるかもしれないけれど、「新型ゴルフGTI」が「5」の数を確実にひとつ増やしているのは間違いない。そして、実はそっちのほうが「オール3」から3科目を「5」にすることより難しいのではないだろうか。あえて難易度の高い正攻法を貫き、結果を残した。それが新型ゴルフGTIを試乗しての感想だ。

フロントシートはGTI専用のスポーツシート。GTI伝統のチェック柄を用いたファブリック地のほか、オプションでレザーシートが用意される。
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(FF/6AT)【試乗速報】
電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”の搭載で、ハンドリングは敏捷性と安定性の両方を獲得。EDS(エレクトロニック・ディファレンシャルロック・システム)とともに、ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)をもとにしたシステム。
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(FF/6AT)【試乗速報】

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