日産の先進技術を体験(後編)安心の「コーナリング」をサポートするシステム

2009.08.14 自動車ニュース

日産の先進技術を体験(後編)安心の「コーナリング」をサポートするシステム

日産自動車は、今秋発売予定の新型「フーガ」に搭載される2つの運転サポートシステムを発表。実車発売に先駆け、横浜の追浜試験場で行われた技術体験会の様子をリポートする。

■カーナビ情報と連動して運転をサポート

今回発表された新システム「カーナビゲーション協調機能付インテリジェントペダル(ディスタンスコントロールアシスト)」は、カーナビからの情報をもとにカーブ進入時にドライバーのアクセル・ブレーキ操作をサポートすることで滑らかな減速制御を行うというもの。

具体的には、前方にカーブがある道を走行している際、カーナビの地図データから前方のカーブ情報を取得。カーブの大きさや車速に応じてアクセルペダルに反力を発生させ、ペダルを戻す操作を支援する。さらにドライバーがアクセルを離すと、ブレーキをかけて減速制御まで行う。このような、カーナビとアクセルペダル、パワートレイン、ブレーキを統合制御したカーブ走行時の運転支援システムは世界初だという。

実際に長い直線の先にカーブのある道を、時速80kmほどのスピードで走行してみたところ、カーブのかなり手前でアクセルペダルを押し戻す感触があった。アクセルペダルから足を離すと、ブレーキがかかり滑らかに減速。スムーズに曲がることができた。作動するタイミングは、カーブの大きさと車速によって変わってくるとのこと。2回目は少しスピードをおとして試してみたら、1回目より遅いタイミングでの作動となった。

初めて走る道で道路状況がわからないときなど、適切な減速を支援してくれるこのシステムの機能は役に立つ。ただしカーナビの地図情報ありきなので、常に最新の地図データが入手できるシステムも必要だ。

■思い通りの走りを

もうひとつの新しいシステムは、「アクティブスタビリティーアシスト」。カーブ走行中の車両挙動に応じてアクセル・ブレーキ制御を行う技術である。これは、車両の横滑りなどを防止する「ビークルダイナミクスコントロール(VDC)」のシステムを応用し、車両の動きを滑らかに制御することで、ドライバーが安心して運転を楽しめることを目的として開発された。

具体的には、以下の3つの機能がある。
コーナリング時のハンドル操作やアクセル・ブレーキ操作に基づいた走行状況に応じて、4輪それぞれのブレーキ制御やエンジントルクを調整することで、安定感あるコーナリングを実現する「コーナリングスタビリティアシスト機能」。
ブレーキング時に、カーブの度合いに応じて各車輪の制動力の配分を制御し、安定した制動を可能にする「左右制動力配分機能」。
ドライバーのブレーキ踏力に対する制動力を補正し、ドライバーのイメージ通りのブレーキフィールを提供する「ブレーキ効き感向上機能」。

今回は、「コーナリングスタビリティアシスト機能」を体験することができた。

パイロンで作られたスラロームコースを60km/hで走り抜ける。アシスト機能オフとオンの両方を体験して感じた主な違いは、ハンドル操作の大きさと、路面とタイヤの接地感。オフの場合は、派手なハンドル操作の結果、車体のふらつきが気になった。オンの状態ではハンドル操作は乱れず、タイヤが路面に吸いつくような感覚で思い通りに走行できた。

いつも感じることではあるが、こういったアシスト機能がついたクルマを運転すると、運転がうまくなったかのように錯覚してしまう。安全性という意味では有効なのだろうけれど、あまりコンピュータに制御されすぎるのも、本来の運転感覚が鈍ってしまいそうで少し怖いような気がした。

(文=webCG ワタナベ/写真=峰昌宏)

【前編】2010年発売の電気自動車(EV)実験車両にチョイ乗りした
http://www.webcg.net/WEBCG/news/n0000021584.html


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「カーナビゲーション協調機能付インテリジェントペダル(ディスタンスコントロールアシスト)」
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「コーナリングスタビリティアシスト機能」
「コーナリングスタビリティアシスト機能」
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