【スペック】全長×全幅×全高=4255×1810×1420mm/ホイールベース=2575mm/車重=1360kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブターボ(200ps/5100-6000rpm、28.6kgm/1700-5000rpm)/価格=447.0万円(テスト車=同じ)

フォルクスワーゲン・シロッコ2.0TSI(FF/6AT)【ブリーフテスト】

フォルクスワーゲン・シロッコ2.0TSI(FF/6AT) 2009.07.21 試乗記 ……447.0万円
総合評価……★★★

約20年ぶりに、日本の道に復活した新型「フォルクスワーゲン・シロッコ」。基幹モデル「ゴルフ」をベースとする、スタイリッシュなクーペの実力を、その上級グレードで試した。

期待に応えすぎ!

新型の「ゴルフ6」と同様、どう猛な顔つきのシロッコだが、本国でのデビュー順のとおり、そのベースとなるのは、一世代前の「イオス」だ。シロッコは、このクーペカブリオレとゴルフ6で使うパーツを上手に組み合わせて、モジュラー形式で作られたフォルクスワーゲンのクーペなのである。
ただし、ゴルフ6自体がゴルフ5をベースとしながらも、その素性の確かさとVWの熟成技術によって超進化を果たしたことからもわかるように、シロッコは単に“あり合わせの材料で安く済ませたヤツ”じゃない。ゴルフよりもずっと重心バランスが低く、ワイドなトレッドが与えられたシロッコの走りは、キョーレツに楽しい! これはVWのスポーツカーなのだ。

このご時世にクーペなんぞ出しても買えないよ、という意見もあるだろう。メーカーだって、「シロッコは好きな人だけ買ってくれれば……」と、実は及び腰。それほど数を見込んではいない。だからこそ、みなさんにも、そしてメーカーにも敢えていいたい。不景気だから、人はスポーティカーがキライになるわけではない。いつの時代もクーペに憧れる人はいるはずで、その期待に応えられるクルマが少ないだけだ。で、シロッコは、それに応えられる貴重な一台だと言える。

ただし個人的には、試乗車より、下位グレードになる1.4リッターモデル「TSI」を推す。2.0TSIはどちらかというと往年のGT的な味付けで、その豪華装備もまた、シロッコが本来もつ軽さや低さ、乗り味の面白さに貢献しない。より排気量の小さなエンジンがもつ“存在の軽さ”という意味でも、エコロジー気運高まるいま、TSIを選ぶ方がカッコいいと思う。

ヘッドランプは、コーナリングライトやウォッシャーの機能が標準で備わる。
ヘッドランプは、コーナリングライトやウォッシャーの機能が標準で備わる。
「シロッコ(scirocco)」とは、「サハラ砂漠から地中海にそそぐ熱風」の意。ロー&ワイドなフォルムをまとい、美しい熱い風を謳う。
「シロッコ(scirocco)」とは、「サハラ砂漠から地中海にそそぐ熱風」の意。ロー&ワイドなフォルムをまとい、美しい熱い風を謳う。

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