【スペック】全長×全幅×全高=4625×1800×1430mm/ホイールベース=2810mm/車重=1740kg/駆動方式=FR/3リッター直6DOHC24バルブターボ(306ps/5800rpm、40.8kgm/1200-5000rpm)+モーター(54ps、21.4kgm)/燃費=16.5km/リッター(JC08モード)/価格=745万円(テスト車=838万4000円)

BMWアクティブハイブリッド3 Mスポーツ(FR/8AT)【試乗記】

シルキーハイブリッド! 2012.11.01 試乗記 BMWアクティブハイブリッド3 Mスポーツ(FR/8AT)
……838万4000円

「BMWアクティブハイブリッド3」は、3シリーズセダンで唯一、直6エンジンを積むモデルでもある。“絹のような”とたたえられた感触は、電化されたパワーユニットにも受け継がれているのだろうか?

今や「3シリーズセダン」だけで30種類

「BMW 3シリーズセダン」は多士済々。ガソリンターボ(2種)にディーゼルターボ、加えて今回試乗したハイブリッドを取りそろえる。日本で同一モデルにガソリン、ディーゼル、ハイブリッドをラインナップするのは、BMWの「3シリーズ」と「5シリーズ」のみ。また、3シリーズはガソリンだとMTモデルや4WDモデルも選ぶことができる。さらに、どのモデルにも「スタンダード」「スポーツ」「モダン」「ラグジュアリー」「Mスポーツ」という5種類のトリムレベルが設定される。なんと日本仕様の3シリーズセダンだけで30種類もの仕様が存在するのだ。メルセデスもびっくりの拡大戦略。これだけあれば、だれにでもぴったりの、いやある程度金のあるだれにでもぴったりの仕様が見つかるはずだ。

「アクティブハイブリッド3」は、シリーズ中唯一、直6エンジンを積むモデル。BMWといえば、その緻密な回転フィーリングから“シルキーシックス”と呼ばれた直6自然吸気エンジンのイメージが強かったが、高効率にあらずんばクルマにあらずという世知辛い21世紀を生き抜くため、いつの間にか、これまで直6エンジンを載せていたモデルの多くに直4ターボエンジンを搭載する。

寂しいといえば寂しいが、これまでよく残してくれたと言うべきだろう。アクティブハイブリッド3の直6エンジンは、自然吸気ではなくターボ付き。さらにモーターを積む一番ぜいたくなモデルだ。先代に「335i」という3リッター直6ターボエンジンを積むモデルがあったが(今でも旧世代を売るクーペ、カブリオレに残る)、それに代わるトップ・オブ・3シリーズ。

それにしても、新型3シリーズはヘッドランプユニットが中央のフロントグリルへ向けて攻め入り、一方でモデルチェンジのたびに横へ伸びていたキドニーグリルと、とうとう出くわした。若い人は知らないかもしれないけれど、キドニーグリルって昔は縦長で、サイズも笹川会長が持ってた火の用心の拍子木くらいのものだったんだから。若い人は笹川会長がわからないか。新型を初めて見た時には結構ギョッとしたが、街でちらほら見かけるようになった今では見慣れ、気に入り、いつの間にかカッコいいと思っていた先代が古くさく見えてくるから不思議だ。

試乗車はアグレッシブなスタイルを身にまとう「Mスポーツ」仕様。前後バンパーやアルミホイールが専用品となっており、さらに試乗車には車高が10mm下がるオプションの「アダプティブMサスペンション」が装着されていた。Mスポーツはスタンダードモデルと比べて46万円高いが、インテリアにも専用のスポーツシートなどがおごられる。コストパフォーマンスが魅力の320iあたりだと話は変わってくるが、アクティブハイブリッド3の場合、いける人はいったほうがいいと思う。スタンダードの699万円に対してMスポ745万円。

ハイブリッドシステムは「アクティブハイブリッド5」と同様に、1モーター2クラッチ方式を採用。
ハイブリッドシステムは「アクティブハイブリッド5」と同様に、1モーター2クラッチ方式を採用。
試乗車は「Mスポーツ」仕様。シフトパドル付きの専用ステアリングホイールやアルミのインテリアトリムを備える。
試乗車は「Mスポーツ」仕様。シフトパドル付きの専用ステアリングホイールやアルミのインテリアトリムを備える。
条件がそろえば、モーターの力だけで最長4kmを、最高速度75km/hで走行することができる。
条件がそろえば、モーターの力だけで最長4kmを、最高速度75km/hで走行することができる。
ダコタ・レザーのシートは25万9000円のオプション。試乗車では「コーラル・レッド」と呼ばれる鮮やかな赤が選択されていた。
ダコタ・レザーのシートは25万9000円のオプション。試乗車では「コーラル・レッド」と呼ばれる鮮やかな赤が選択されていた。

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