【スペック】パナメーラS:全長×全幅×全高=4970×1931×1418mm/ホイールベース=2920mm/車重=1770kg/駆動方式=FR/4.8リッターV8DOHC32バルブ(400ps/6500rpm、51.0kgm/3500-5000rpm)(欧州仕様車)

ポルシェ・パナメーラ【海外試乗記】

納得の4シータースポーツカー 2009.07.15 試乗記 ポルシェ・パナメーラ

ポルシェ久々の新カテゴリーモデル「パナメーラ」がついに登場。本国ドイツでのテストドライブで、4ドアグランツーリスモの実力を試す。その走りはポルシェの名に恥じないものなのか?

ポルシェの夢の実現

「4ドア・グランツーリスモ」に「4シーター・スポーツカー」、さらには「4ドア4シーター・スポーツクーペ」……と、当のポルシェがかくも複数のフレーズを用いてこのモデルのキャラクターを紹介するのは、要はそれが「どこにも前例を持たない新カテゴリーの開拓者」ということを、より象徴的に印象付けたいからであるかもしれない。

なるほど、全長が5mになんなんとするファストバック調プロポーションを備えた4ドア+テールゲート(=5ドア)の持ち主とは、従来手法のマーケティングに則れば、それ自体が常識的には“禁じ手”とさえ受け取られても仕方のないもの。しかし、そんな新境地へと敢えて舵を切ったのが「パナメーラ」というモデル。そして、そんなちょっとばかり風変わりなパッケージを持つこのモデルのボディは、実は「ポルシェの夢」の実現でもあるという。

VWビートルの設計者として知られるフェルディナンド・ポルシェの長男で、後に自らも「356」を設計したフェリー・ポルシェ。まさに“スポーツカー・メーカー”としての礎を築いたかに思える、そんな氏の憧れは、しかし「実用的なスポーツカー」にこそあったという。実際、そうしたヒストリーの証は2009年1月にオープンをしたばかりの、新しいポルシェ・ミュージアムに足を運べば確認する事ができる。

そこには、ホイールベースを延長して後席足元空間の拡大を図った「911」や、ルーフを水平に後方へと伸ばしてやはり後席用のヘッドスペース確保を狙った「911」。さらには「マツダRX-8」ばりに、後席用の観音開き式アクセスドアを加えた「928」など、試行錯誤の末に、結局は市販に至らなかった、数々の試作車の姿を見ることができるからである。


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「4S」に搭載されるのは「S」と同スペックの、4.8リッターV8自然吸気ユニット。パナメーラではエンジンにかかわらず、PDKを選ぶことで、アイドリングストップ/スタート機能が備わる。
「4S」に搭載されるのは「S」と同スペックの、4.8リッターV8自然吸気ユニット。パナメーラではエンジンにかかわらず、PDKを選ぶことで、アイドリングストップ/スタート機能が備わる。

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