レクサス初のハイブリッド専用車「HS250h」発売

2009.07.14 自動車ニュース
「レクサスHS250h」。傍らに立つのは、(写真左から)レクサスアンバサダーをつとめる森理世さんと知花くららさん。
レクサス初のハイブリッド専用車「HS250h」、発売

レクサス初のハイブリッド専用車「HS250h」発売

トヨタ自動車は2009年7月14日、新型セダン「レクサスHS250h」を発表。同日に発売した。

長めにとられたバンパーが印象的なHS250hのフロントまわり。
レクサス初のハイブリッド専用車「HS250h」、発売

■なにかと「初めて」

セダンの「GS」と「LS」、さらにSUVの「RX」でハイブリッドモデルも選べるレクサスブランドに、今回初めて、ハイブリッドしか選べない(!)新型セダン「HS250h」が登場した。
駆動方式がFF(エンジン前置き、前輪駆動)だけなのも、日本を走るレクサスセダンでは初めてのこと。リッターあたり23.0km走れるという環境性能はもちろん、FFならではの広い居住空間、最新の快適装備などもセリングポイントとする。

主なターゲットは、それら環境性能をプレミアムなクルマの必要条件と考える、先進的な富裕層。
とはいえ、395.0万円から始まって、安全装備や快適装備を充実させた最上級グレード“バージョンL”で535.0万円という、レクサスのなかで最も安い価格帯も強み。月あたり500台の販売を目指す。

真横から見た輪郭は、富士山のようになだらか。空気抵抗を示すCd値は0.27と低め。
真横から見た輪郭は、富士山のようになだらか。空気抵抗を示すCd値は0.27と低め。
荷質容量は415リッターで、9.5インチのゴルフバッグを4つのみ込む。裏面にバッテリーが収まる都合上、リアシートは倒せない。
荷質容量は415リッターで、9.5インチのゴルフバッグを4つのみ込む。裏面にバッテリーが収まる都合上、リアシートは倒せない。

■質は見た目にあらわれる

HSなる名前の由来は、「ハーモニアス・セダン(Harmonious Sedan)」から。「上質との調和」「ヒトとの調和」「地球との調和」という、3つのハーモニーが開発コンセプトに据えられた。

まず「上質との調和」を図ったというエクステリアデザインは、フロントグリルやCピラーに他レクサス車との共通点が見られるものの、ボンネットからトランクフードまで山型のシルエットを描くHS独特のもの。めいっぱい伸ばされたバンパースカートなどエアロなディテールともども、空力性能を高め燃費を稼ぐのが目的だ。

既存の中型用を組み合わせた独自のプラットフォームで仕立て上げたというボディのサイズは、全長×全幅×全高=4700×1785×1505mmで、ホイールベースは、2700mm。レクサスのなかで最もコンパクトな「IS」に比べて、115mm前後に長く、75mm背が高い。
インテリアは、FFレイアウトを開発の大前提とした狙いどおり、広さがジマン。とくに、フラットな床面と高めのヒップポイントをもつ後席は、乗り降りのしやすさや前方視界のよさをウリとする。

さらに、後方の荷室についても、ハイブリッドカーではスペースをとりがちなバッテリーを、ラゲッジボード下ではなく、リアシート裏に押し込むことで、415リッターの容量を確保。幅1520mmの大開口部とあいまって、良好な使い勝手と主張する。
リアの足回りをダブルウィッシュボーン式としたことも(フロントはマクファーソンストラット式)、スペース確保の一因だという。

二段式のセンターコンソールが特徴的な、HS250hの運転席まわり。
二段式のセンターコンソールが特徴的な、HS250hの運転席まわり。
レクサスRXにも備わる「リモートタッチ」が全車に標準となる。
レクサスRXにも備わる「リモートタッチ」が全車に標準となる。

■先進デバイス総動員!

見た目だけではなく、使い勝手もハーモニアス! なのが、HS流。二段構造が特徴的なセンターコンソールの中央には、SUVモデルの「RX」で初お目見えした「リモートタッチ」が鎮座。マウスのようなノブを使って、ナビやオーディオを操作できる。
シフトノブは「プリウス」と同様、電気式の「エレクトロシフトマチック」を採用し、指先程度での軽い操作を可能とした。さらに、ドライバーの操作状況を視界前方のヘッドアップディスプレイに表示してくれる「タッチトレーサー」も備わるなど、今までに紹介されたトヨタのいちおし操作デバイスを総動員して、「ヒトとの調和」を具現する。

走りのほうでも、車体の挙動を安定させるS-VSCやヒルスタートアシスト、バックガイドモニターなどのサポート機構は全車標準。ミリ波レーダーによるプリクラッシュセーフティシステムは全グレードで選択でき、万一の際は、8個のエアバッグ(“バージョンL”のみ10個)が乗員を守る。


レクサス初のハイブリッド専用車「HS250h」発売の画像
こちらは、「ハーモニアスドライビングナビゲーター」の画面。
こちらは、「ハーモニアスドライビングナビゲーター」の画面。
レクサス初のハイブリッド専用車「HS250h」発売の画像

■レクサスいちの好燃費

ハイブリッドカーのキモである心臓部は、ミニバンの「トヨタ・エスティマハイブリッド」と同様のもの。すなわち、アトキンソンサイクルの2.4リッター4気筒ガソリンエンジン「2AZ-FXE」(150ps/6000rpm、19.1kgm/4400rpm)に、143ps、27.5kgmを発生するモーター「2JM」の組み合わせだ。

肝心の燃費値は、10・15モードで23.0km/リッター。車重が約300kg重いエスティマハイブリッドより、約3.0km/リッター優れ、他レクサスのハイブリッドモデルの同値と比べても(「GS450h」=14.2km、「LS600h」=12.2km、「RX450h」=18.8km)ダントツの好燃費。ハイブリッド専用車の面目躍如である。

走行モードは、モーターだけで走れる「EVモード」、エンジンの出力特性や空調を燃費優先で協調制御する「エコモード」、高出力を優先させる「パワーモード」と、プリウス同様、3種類からボタンひとつで選択可能。
エコドライブの実践状況が数値でドライバーに伝えられるのは他エコカーにも見られるものの、それら獲得ポイントを、レクサスを通じて、エコロジーな市民活動に寄付できる点は新しい(「ハーモニアスドライビングナビゲーター」)。

高級車イメージで固めてきたレクサスにありながら、室内の30%に植物由来のエコプラスチックが、防音材やアンダーカバーにもリサイクル材が積極的に使われるなど、HSの「環境との調和」は、ハイブリッドシステムだけにとどまらない。
隅々にまでエコを行き渡らせた新しいプレミアムセダン像を掲げ、日本や北米の道を走り出す。

(webCG 関)

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