【スペック】全長×全幅×全高=4340×1800×1295mm/ホイールベース=2415mm/車重=1420kg/駆動方式=MR/3.4リッター水平対向6DOHC24バルブ(310ps/6400rpm、36.7kgm/4400-5500rpm)/価格=799万円(テスト車=1011万7000円)

ポルシェ・ボクスターS(MR/7AT)【試乗記】

ポルシェのすすむ道 2009.06.30 試乗記 ポルシェ・ボクスターS(MR/7AT)
……1011万7000円


310psを発生する3.4リッターエンジンに、新型トランスミッションPDKを組み合わせた、オープンミドシップスポーツ「ボクスターS」。燃費向上や環境性能にも配慮した最新ボクスターの走りを試す。

13年の歴史

「ポルシェ・ボクスター」が登場したのは1996年。それ以降、排気量アップや高性能版「S」の追加、タイプ「986」から「987」への進化などを経て、2008年大掛かりなメカニカルチェンジを実施した。内容は現行「911」と同じで、エンジンの直噴化(ボクスターS)とデュアルクラッチ式トランスミッションPDKの導入がトピックだ。

この間基本構造を変えずに13年。水冷ボクサーエンジンを積んだ新世代ポルシェの旗手として誕生したボクスターも、いつしかロングセラーの名が似合うスポーツカーになったというわけだ。

13年という時間はなにを変えたのか。いちばんの違いはドライビングの快適性だ。試乗した「ボクスターS」は、3.4リッターから310ps/36.7kgmを発生する。初期の2.5リッターは204ps/25.0kgmだったから約1.5倍だ。
その結果、当初は線の細さを感じた加速はいまや強烈という表現が似合うほどになった。でもそれ以上に、回転を上げなくても俊敏なダッシュが手に入るので、ラクに速いという印象のほうが大きい。

排気量が1リッター近く拡大されたことで、スポーツカーユニットらしいメリハリは薄まりつつある。でもそれが乗りやすさに直結しているのは事実だし、4000rpmあたりでフォーッという抜けのいい音を響かせつつ、吹け上がりが勢いづくという演出は健在だ。


ポルシェ・ボクスターS(MR/7AT)【短評】
【テスト車のオプション】
バイキセノンヘッドライト=27万6000円/シートヒーター=7万4000円/スポーツクロノパッケージ=19万4000円/PASM=27万4000円/LSD=20万円/アダプティブスポーツシート=44万6000円/19インチスポーツデザインホイール=33万3000円/カラークレストセンターキャップ=3万円/ウィンドディフレクター=5万8000円/フルオートエアコンディショナー=8万2000円/ボディカラー=16万円
ポルシェ・ボクスターS(MR/7AT)【短評】

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

ボクスターの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • ミドシップスポーツ「718ケイマン」を知る 2016.11.15 特集 2016年春に世界初公開されたポルシェの2シータースポーツ「718ケイマン」が、日本上陸を果たした。新たに開発された水平対向4気筒ターボエンジンや、一段と磨きのかけられた足まわり、こだわりの内外装は、どんな運転体験をもたらすのか。上級モデル「718ケイマンS」に試乗し、その実像に迫った。
  • アストンマーティン・ヴァンキッシュ(FR/8AT)【試乗記】 2016.11.8 試乗記 アストンマーティンのフラッグシップクーペ「ヴァンキッシュ」に試乗。6リッターのV12自然吸気エンジンを搭載するヴァンキッシュには神性すら漂う。人生の最後にはこんな車に乗るに相応(ふさわ)しい男になりたいものである。
  • ポルシェ718ボクスター(MR/6MT)【試乗記】 2016.9.21 試乗記 新開発の2リッター4気筒ターボエンジンが採用された、ポルシェの2シーターオープン「718ボクスター」に試乗。自然吸気の2.7リッター6気筒エンジンを搭載した従来モデルとの違いを含め、走りや乗り心地の印象を報告する。
  • 「メルセデスAMG GT R」、ドイツで受注を開始 2016.11.22 自動車ニュース 独ダイムラーは2016年11月21日(現地時間)、「メルセデスAMG GTロードスター/AMG GT Cロードスター/AMG GT R」の受注をドイツ本国で開始した。デリバリーは2017年春を予定している。
  • マツダ・ロードスターRF VSプロトタイプ(FR/6AT)【試乗記】 2016.11.19 試乗記 「マツダ・ロードスター」に、スイッチひとつでルーフが開閉する電動ハードトップモデル「RF」が追加された。開発者のこだわりがつまったリトラクタブルハードトップの出来栄えと、ソフトトップ車とは一味違う走りをリポートする。
ホームへ戻る