【スペック】全長×全幅×全高=4080×1685×1495mm/ホイールベース=2510mm/車重=1140kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4SOHC8バルブ(77ps/6000rpm、11.7kgm/3000rpm)/燃費=15.7km/リッター(10・15モード)/価格=230万円(テスト車=235万円/オプションカラー=5万円)

フィアット・プント ラウンジ(FF/5AT)【試乗記】

円熟のイタリアンコンパクト 2012.11.08 試乗記 フィアット・プント ラウンジ(FF/5AT)
……235万円

この秋、2度目のマイナーチェンジを受けた「フィアット・プント」。デビューから8年目に入り、その魅力はいよいよ円熟の域に達した!?

もうひと工夫ほしい「アイドリングストップ」

「フィアット・プント」は「ウーノ」の後継車として1994年に登場した。3代目に当たる現行型は、ウーノと同様にジウジアーロのデザインを採用して2005年に「グランデプント」の名称でデビューしたが、2012年9月、2度目のマイナーチェンジを受け、車名が「プント」に戻された。

マイナーチェンジの内容はシンプルで、基本的なボディーデザインに変更はなく、インテリアやダッシュボードが洗練されるにとどまった。「プント エヴォ」へと進化した1回目のマイナーチェンジで追加されたアイドリングストップ機構も、引き続き採用されている。

そのアイドリングストップは「フィアット500(チンクエチェント)」などと同じ機構らしく、車が止まればいさぎよくスパスパとイグニッションを切る。その効果は確実に燃費に貢献していると思われる。ちなみに、一般道での都内〜横浜往復を含む都市部だけを200km走り回った結果、12.5km/リッターを記録した。

エンジンの止め方はビジネスライクで、例えば右折するために交差点の真ん中で待っている時でもスパっとおかまいなしに止めてしまう。ブレーキを踏んでいるとエンジンを再スタートさせられないから、ちょっと困る状況もある。

上り坂の途中で止まった時に再スタートのためにブレーキを放すと、後ろに下がってしまう。2秒間ブレーキを保持するヒルホールドシステムが装備されているが、アイドリングストップで軽く止まっているような時には、システムの作動圧を発生させられるほどブレーキペダルを強く踏んでいないためか、うまくホールドしてくれない場合もある。なんといってもATゆえに、坂道発進なんて……と軽くみてしまうからかもしれない。左足ブレーキを使えば一瞬の間合いですぐに踏みとどまれるが、右足だけで踏み替えるとヒヤッとさせられることもある。

こんな時はサイドブレーキを引いていればOKだが、せっかくのATなんだから、という気持ちもある。他社のシステムのようにハンドルを切るとエンジンが再スタートするとか、もうひと工夫ほしいところだ。もっとも、ストップ・アンド・ゴーが連続する繁華な場所では、手動スイッチでアイドリングストップ機構をオフにしておけばいいだけの話だが。

「プント エヴォ」からさらに進化した「プント」。ボディーカラーは全4色で、試乗車のは「グラムロック ブルー」と呼ばれる新色。5万円のオプションである。
「プント エヴォ」からさらに進化した「プント」。ボディーカラーは全4色で、試乗車のは「グラムロック ブルー」と呼ばれる新色。5万円のオプションである。
レザーのステアリングやシフトノブが標準となるなど、従来の「プント エヴォ」の上級グレード「ダイナミック」に近い装備内容である。ただしステアリングにシフトパドルは装着されない。
レザーのステアリングやシフトノブが標準となるなど、従来の「プント エヴォ」の上級グレード「ダイナミック」に近い装備内容である。ただしステアリングにシフトパドルは装着されない。
エンジンスペックに変更なし。1.4リッター直4SOHC 8バルブユニットは77psと11.7mkgを発生する。
エンジンスペックに変更なし。1.4リッター直4SOHC 8バルブユニットは77psと11.7mkgを発生する。

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