リッター20km実現! 「ティーダ」燃費向上技術搭載車を試す

2009.06.02 自動車ニュース
2009年4月の改良で「ナビ協調変速制御」が新たに搭載されたティーダ。
燃費向上技術採用「ティーダ」にチョイ乗り

リッター20km実現! 「ティーダ」燃費向上技術搭載車を試す

「ティーダ/ティーダラティオ」に、ナビ連動型の新しい燃費向上技術が採用された。その新機能搭載車にチョイ乗りできたので、第一印象をお届けしよう。

ナビ画面上の「ナビ協調機能」スイッチでECOモードを選択できる。ECOモードでは、カーブや登坂路、料金所などでエンジンやトランスミッションの制御が最適化され、燃費が向上する。
燃費向上技術採用「ティーダ」にチョイ乗り

2009年4月からのエコカー減税にくわえて買い替え補助金制度も正式にスタートして、5月は日本国内の新車販売もやっと回復基調になった。

昨今のハイブリッドフィーバーではカヤの外(「エクストレイル20GT」も「プリウス」や「インサイト」とならぶ100%減税なのに)の日産も、5月の国内販売はしっかり上向き。それを支えるのは『減税対象車そろってル〜♪』の「Nissan ECO」(NECO)シリーズで、日産は4月22日に売れ筋モデル7車種の燃費を向上させて減税対象車を一気に増加させた。

そんなNECOシリーズの燃費向上技術は「いつの間にこんなスゴイことに……」というくらいに数も多く、そして内容も高度だ。ぱっと目につくだけでも、ドライバーの粗っぽい操作をうまく平準化する「スムーズ発進アシスト」や「スマートレブコントロール」、停止時に自動ニュートラルとなる「ニュートラルアイドル制御」、減速時にもバッテリー充電する「オルタネーター回生制御」などがある。

スムーズ発進アシストは、ベテランドライバーがふんわりとアクセルを踏むときの様子を再現する制御。スマートレブコントロールは、上り坂でアクセルを踏んだり離したりする動作を読みとり、速度変化のムラを抑えたエンジン制御を行うことで、不要な燃料消費をおさえる機能だ。どちらもタラ〜とのんびり走って燃費を稼ぐのではなく、実用上不満が出ない速度域で走らせた上で無駄な燃料消費を減らそうというスタンスから生まれている。

1.5リッターエンジンにCVTを組み合わせたグレードでは、10・15モード燃費=20.0km/リッターを実現した(FFのみ)。
燃費向上技術採用「ティーダ」にチョイ乗り

不自然な印象がないのはオルタネーター回生も同じ。これは、効かせすぎると減速感が強まってドライバビリティが悪化するそうだが、今回ちょっとだけ試せた「ティーダ」のそれはチューニングが絶妙で、違和感は皆無だった。

また、「ティーダ/ティーダラティオ」(の純正メーカーオプションナビ装着車)には、ナビ上のカーブや料金所データを使って減速中の燃料カット領域を拡大する「ナビ協調変速制御」が新投入されている。ナビまでもが、燃費向上に役立てられる時代である。

オルタネーター回生もナビ協調変速も、モード燃費より実用燃費でこそ効果的なところが嬉しい。もっとも、ナビ協調制御以外はすべて以前から地道に改良・実用化されてきた技術とのこと。「今までも、実際買っていただいたお客様には、燃費の良さで好評なんですよ」という。

ひとつひとつの技術はそれほど目新しくないが、安価なモデルにも惜しげなく採用して、それらを非常にうまくマッチングさせているのがNECO最大の特徴。これなら特に意識などしなくとも、普段通りの運転で燃費向上が期待できそうだ。

(文=佐野弘宗/写真=荒川正幸)

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