フォルクスワーゲン久々のスポーティクーペ、新型「シロッコ」デビュー

2009.05.25 自動車ニュース

フォルクスワーゲン久々のスポーティクーペ、新型「シロッコ」デビュー

フォルクスワーゲン久々のスポーティクーペ、新型「シロッコ」デビュー

フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは2009年5月25日、プレミアムスポーティクーペ「シロッコ」を発表。同日販売を開始した。

エクステリアデザインに関わった、アンドレアス・ミント氏が来日。長いフロントオーバーハングと短いリアオーバーハング、長いルーフと切り立ったハッチゲートなど、新型シロッコのデザイン上の特徴を説明した。
フォルクスワーゲン久々のスポーティクーペ、新型「シロッコ」デビュー

■ゴルフベースのハッチバッククーペ

「シロッコ」はフォルクスワーゲンのFFコンパクトクーペとして、1974年に初代がデビュー、1981年には2代目が登場した。しかし1992年の生産中止を最後に、その名はマーケットから消えており、今回ひさびさの復活となった。市販スポーティクーペとしては、2代目シロッコに続けて発売された「コラード」以来のリリースである。

基本骨格を「ゴルフ」と同じくするのは、歴代「シロッコ」同様。ボディデザインは「アルファ147」「アウディA4」などを手がけたカーデザイナー、ワルター・デ・シルヴァが担当し、ワイド&ロースタイルのハッチバッククーペに仕立てられた。

日本市場でのラインナップは、1.4リッターツインチャージャーの「TSI」と、2リッターターボの「2.0TSI」。価格はそれぞれ392.0万円と447.0万円に設定される。


フォルクスワーゲン久々のスポーティクーペ、新型「シロッコ」デビューの画像
「シロッコ」の名は、「サハラ砂漠から地中海に向けて吹く熱い風」に由来する。
「シロッコ」の名は、「サハラ砂漠から地中海に向けて吹く熱い風」に由来する。

■数字以上にワイド

全長×全幅×全高=4255×1810×1420mmのボディは、ゴルフよりも65mm低く、20mm広いディメンション。ホイールベースはゴルフと同じく2575mmとなるが、トレッドはより広く採られ、前1555mm/後1560mmとリア側がワイドな設定にされた。

エクステリアには、フォルクスワーゲンの最新アイデンティティである水平基調デザインをフロントマスクに採り入れ、ボリュームのあるヒップを与えることで、視覚的にもワイド感が強調されている。

インテリアはDシェイプのステアリングホイールや、ガングリップタイプのセレクターレバーが与えられ、スポーティなイメージ。フロントのスポーツシートだけでなく、リアシートも個々に座面が沈み込んだスポーツタイプが備わり、4人がそれぞれ高いホールドを享受できる。

長いルーフと垂直に近いリアハッチゲートの組み合わせは、外観上の特徴であるだけでなく、後席居住性の向上にも寄与。さらにラゲッジルームは、通常時で312リッター、リアシートを畳むことで1006リッターの容量を確保する。

■スポーティでも燃費良好

日本市場で展開するシロッコには、2種のエンジンが用意された。いずれも直噴ガソリンユニットに過給器を組み合わせた「TSI」シリーズである。

エントリーグレードの「TSI」は、「ゴルフTSIハイライン」と同型の1.4リッター直4+ターボ+スーパーチャージャーが与えられる。最高出力160ps/5800rpmと、最大トルク24.5kgm/1500-4500rpmを発生し、最新の2ペダルMTである、乾式の7段DSGが組み合わされる。
一方、上級グレードとなる「2.0TSI」には、2リッター直4にターボチャージャーがドッキングされる。こちらは最高出力200ps/5100-6000rpmと、最大トルク28.6kgm/1700-5000rpmというパフォーマンス。こちらは湿式の6段DSGが採用された。
「低燃費かつ高性能」をモットーとするTSIエンジンだけに、「TSI」が15.8km/リッター、「TSI2.0」が13.2km/リッター(いずれも10・15モード)という、スポーティモデルながら燃費も良好な数字が記される。

サスペンションは、ゴルフのそれを受け継ぐもので、前マクファーソンストラット/後マルチリンクの形式を採る。先代「ゴルフGTI」譲りのスポーツサスペンションを標準採用し、さらに2リッターモデルには、減衰力を「SPORT」「NORMAL」「COMFORT」の3モードから選択できる、アダプティブシャシーコントロール「DCC」が奢られる。
アンチスピンデバイスのESPは、もちろん全車標準。

タイヤは、1.4リッターモデルが17インチ、2リッターモデルが18インチを装着する。
フォルクスワーゲン久々のスポーティクーペ、新型「シロッコ」デビュー

■価格の高さは全部載せゆえ

ナビゲーションシステムとしては、SIEMENS製の「RNS510」を全グレードに。DVD/CDプレイヤー、8スピーカー、地デジチューナー、iPod接続端子など、エンターテイメント装備に加え、リアパークディスタンスコントロールやテールゲートオープナー、ヒルホルダー機能、バイキセノンヘッドライト、2ゾーンフルオートエアコンなどの快適、便利装備も、すべて標準で与えられる。

唯一のオプションは「2.0TSI」に設定されるパノラマガラスルーフで、オープンにはできないが、後端をチルトアップすることが可能。さらにフロントウィンドウと連続したガラスパネルのように見えることで、エクステリアの大きなアクセントにもなっている。

なお車両価格には、新車登録から3年間のメーカー指定点検や定期交換部品代などが無償となる「フォルクスワーゲン プロフェッショナルケア」の料金も含まれる。

(webCG 本諏訪)

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