【スペック】TSI:全長×全幅×全高=4255×1810×1420mm/ホイールベース=2575mm/車重=1340kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブターボ+スーパーチャージャー(160ps/5800rpm、24.5kgm/1500-4500rpm)/価格=392.0万円(テスト車=同じ)

フォルクスワーゲン・シロッコTSI(FF/7AT)/2.0TSI(FF/6AT)【試乗速報】

クルマ好きによる、クルマ好きのための 2009.05.25 試乗記 フォルクスワーゲン・シロッコTSI(FF/7AT)/2.0TSI(FF/6AT)
……392.0万円/461.7万円

「面白いカッコだなぁ」というフォルクスワーゲン・シロッコへの第一印象は、試乗を終える頃には「面白いクルマだなぁ」に変わっていた。

国内乗用車市場が人口100人の村だとしたら

試乗会会場で「フォルクスワーゲン・シロッコ」を見てギョッとする。眼光の鋭い、薄っぺらい物体が道路にへばり付く姿は、ちょっと異様に感じた。4本の脚を大きく広げた平べったいこのクルマを、自分はどこかで見たことがあると思った。細〜い記憶の糸を辿っていくと、それはクルマではなくミズスマシだった……。

でも、試乗を終えて数日経った今、ギョッとした部分ほど強く心に残っているから面白い。後になって「どんなカッコだったっけ?」と姿形が思い出せないクルマも多い中、シロッコだったら何も見ずにフリーハンドで絵が描けそうだ。で、テリー伊藤さんの名言を思い出した。それは「ビートルズにしろビートたけしにしろ安室奈美恵にしろ、人気者はデビュー時に常識人をギョッとさせた」という言葉。なるほど、新型シロッコにも人気者の素質はあるのかもしれない。

ギョッとしたのにはもうひとつ、最近はこの手の車高の低いクーペを見かけなくなったという理由もある。フォルクスワーゲン・ジャパンの資料によれば、輸入クーペの市場規模は年間1万台ちょぼちょぼ、国産クーペをあわせても3万台には届かない。2008年の国内乗用車販売台数は280万台ちょいだから、国内乗用車市場が人口100人の村だとすると、クーペはひとりぼっちという計算になる。

ここで今度は、徳大寺有恒さんの「クルマ趣味に関しては少数派のほうが楽しい」という名言を思い出した。なんだか名言集みたいな原稿になっていますが、「フォルクスワーゲン・シロッコ」はカッコだけでなく、操作フィーリングも万人受けは狙っていない。一部の好きモノの心に響くように作られているから、クルマ好き、運転好きにはグッとくるのだ。

外観と比べると、その素っ気なさが目立つインテリア。HDDナビゲーションシステムやETCなどは標準装備。「2.0TSI」はレザーの電動シート、いっぽう「TSI」ではアルカンターラ&ファブリックの手動シートとなる。
外観と比べると、その素っ気なさが目立つインテリア。HDDナビゲーションシステムやETCなどは標準装備。「2.0TSI」はレザーの電動シート、いっぽう「TSI」ではアルカンターラ&ファブリックの手動シートとなる。
1800mmにもおよぶ長いルーフが、「シロッコ」のサイドビューを特徴づける。デザインを個性的にするだけでなく、このルーフの長さが後席の居住空間を生んでいる。
1800mmにもおよぶ長いルーフが、「シロッコ」のサイドビューを特徴づける。デザインを個性的にするだけでなく、このルーフの長さが後席の居住空間を生んでいる。
外観から想像するよりは使える荷室。後席を倒すことで長尺物の積載も可能。ただし、ラゲッジスペースの間口が高い位置にあるので、重量物を一度持ち上げてから積む必要があるのはツライ。
外観から想像するよりは使える荷室。後席を倒すことで長尺物の積載も可能。ただし、ラゲッジスペースの間口が高い位置にあるので、重量物を一度持ち上げてから積む必要があるのはツライ。

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