【スペック】全長×全幅×全高=4530×1840×1685mm/ホイールベース=2755mm/車重=1910kg/駆動方式=4WD/3リッターV6DOHC24バルブ(231ps/6000rpm、30.6kgm/2500-5000rpm)/価格=675万円(テスト車=722万6250円)

メルセデス・ベンツGLK300 4MATIC(4WD/7AT)【ブリーフテスト】

メルセデス・ベンツGLK300 4MATIC(4WD/7AT) 2009.05.12 試乗記 ……722万6250円
総合評価……★★★

「BMW X3」や「フォルクスワーゲン・ティグアン」など、活況を呈するコンパクトSUV市場に殴り込みをかけた、メルセデス発のコンパクトSUV「GLK」。リポーターは久々に「ベンツに乗った!」と感じいったのだが……。

極上の快適性 無類の安心感

これまで「BMW X3」がほぼ独占していたコンパクトSUVのマーケットに、ここにきて多くのフォロワーが登場してきつつある。「メルセデス・ベンツGLKクラス」も、そのなかの1台だ。
まず大きなインパクトをあたえるのは、その内外装のデザインだろう。極端なまでの直線基調は、GLクラスというよりGクラスを強く意識しているよう。ちょっとオモチャっぽい感じが個人的にはあまり好きになれないのだが、一時は皆がこぞってGクラスに乗っていたファッション業界では結構ウケがいいという話も聞くから、まあセンスの問題なのかもしれない。
しかし、その乗り味に関しては文句なく太鼓判を押せる。動力性能は車重があるだけにそれなりだが、骨太な骨格に懐深いシャシーの組み合わせがもたらす極上の快適性と無類の安心感は、おかしな言い方かもしれないが、現在のラインナップのなかでも、もっともメルセデスらしさが濃いように思う。久々に「ベンツに乗った!」という感覚を濃厚に味わうことができた。
そんなわけで、このデザインが気に入ったなら、これから輸入車市場で盛り上がってきそうなコンパクトSUVの中の選択肢のひとつとして大いにアリだ、と締めたかったのだが、それには引っ掛かる部分がいくつかある。まずひとつ目は左ハンドルしか用意されていないということ。メルセデスの他の4WDモデルと同様、トランスファーを右側に通す設計上の都合で、右ハンドルを作れないのだ。ちなみに、やはりX3が売れまくっているイギリス市場では文句が噴出しているのだとか。日本でもファンは声をあげるべきかもしれない。
そして価格だ。675万円という数字は兄貴分たるML350に対して、わずか81万円の差しかない。どうせコンパクトと言ってもそこまで極端に違うわけではないし、Mクラスのほうがオフロード性能は本格的だ……などと考えると、積極的に選ぶ理由が薄い気がしてきてしまう。
ステアリングの位置は仕方ないとしても、せめて価格をもう少し頑張ってくれると、自信をもって勧めることができるのだが。ましてや、これからもライバルは続々と登場してくるのだから。

 
メルセデス・ベンツGLK300 4MATIC(4WD/7AT)【ブリーフテスト】の画像
 
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