【スペック】トヨタ・アルファード350S “G's”:全長×全幅×全高=4925×1840×1870mm/ホイールベース=2950mm/車重=1960kg/駆動方式=FF/3.5リッターV6DOHC24バルブ(280ps/6200rpm、35.1kgm/4700rpm)/価格=442万円(テスト車=同じ)

トヨタ・アルファード350S “G’s”(FF/6AT)/マークX 350S “G’s”(FR/6AT)【試乗記】

G'sならではの気持ち良さ 2012.11.12 試乗記 トヨタ・アルファード350S “G's”(FF/6AT)/マークX 350S “G's”(FR/6AT)
……442万円/420万円

富士スピードウェイで開催された報道関係者向けイベント「ワクドキ体験会」で、トヨタのスポーツブランド「G's」のオールラインナップ試乗会が行われた。スポーティーにチューンされた「アルファード」と「マークX」の走りを、サーキットで確かめた。
「トヨタ・アルファード350S “G's”」
「トヨタ・アルファード350S “G's”」
インテリアもブラックメタリックのインストゥルメントパネルやアルミ調のメーターパネルなど、専用デザインとなる。
インテリアもブラックメタリックのインストゥルメントパネルやアルミ調のメーターパネルなど、専用デザインとなる。
前席にはアルカンターラのスポーティーシートを採用。
前席にはアルカンターラのスポーティーシートを採用。

「既成概念の打破」がテーマ〜「アルファード G's」

トヨタ「ワクドキ体験会」では、「トヨタ86」のサーキット試乗と同時に、「G's」モデルの試乗会も行われていた。G'sとはトヨタ自動車のスポーツブランドであり、コンプリートカーとして販売されるのがその特徴である。そしてその売れ行きは、下手なスポーツカー顔負けの数字をディーラーで刻んでいるのだという。
今回はそのなかでも、人気ミニバンである「アルファード」と、スポーツセダンである「マークX」のG'sモデルを試した。

まずはトヨタの看板ミニバンである「アルファード」から見ていこう。コンセプトは、「High End of Athlete Minivan」。その狙いは「既成概念の打破」だったという。
そして結果だけ述べれば、このもくろみは達成されていた。

スポーツカーはもちろん、いわゆる乗用車やステーションワゴンに対して、ミニバンというクルマは重心が極端に高い。その理由は言うまでもなく全高が高いからだ。
しかし、だからこそミニバンは、日曜日の慢性渋滞でも、運転手であるお父さん以外は、広々とした空間の中で、テレビやDVDを楽しみながら時間をつぶすことができる。たくさんの荷物と、家族を乗せることができる。
その代償として、いざ乗用車のように走ろうとすれば、当然ながらロールが大きくなる。乱暴な扱いをしたら、ひっくり返るかもしれない。
だからホンダなどは「低床化」を図ったわけだ。

またホイールベースが長くなるため、横滑りなどヨー方向の挙動に対しては安定化が図られるが(そもそもそんな運転をする者はいないだろうが)、回頭性に対しては鈍重なフィーリングをもたらす。つまりスポーティーなハンドリングとは言い難い。

何度も言うが、ミニバンとは“そういう乗り物”なのである。

しかしこの基本特性を、G'sは変えようとした。
そして、それはみごとに変わった。

セカンドシート、サードシートもアルカンターラ表皮のシートとなる。
セカンドシート、サードシートもアルカンターラ表皮のシートとなる。
リアにはディフューザータイプの専用バンパーが装着される。
リアにはディフューザータイプの専用バンパーが装着される。

そのメニューは以下の通りだ。
まず低重心化を図るため、フロント、リアともに車高を30mmダウンする。低められた車高に合わせ、底付き防止とスタビリティーアップのためにスプリングレートを上げる(2.4リッター車はフロント43%、リア25%。3.5リッター車はフロント42%、リア31%)。そして、これを専用のダンパーで制御する。

さらにボディー剛性を引き上げる。メンバーブレースといったお約束のパーツ装着以外に、メーカーにしかできない処置として各部へのスポット溶接を行い、強化ブラケットまであつらえた。
最後は1インチアップの19インチタイヤを装着し、さらにノーマル比で約14mmオフセット装着してワイドトレッド化を図る。

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