第3戦富士でGT-Rふたたび! 昨年の覇者が今季初勝利【SUPER GT 09】

2009.05.05 自動車ニュース
カップを高々と掲げ優勝を喜ぶ、No.1 MOTUL AUTECH GT-Rのブノワ・トレルイエ(写真左)と本山哲。
第3戦富士でGT-Rふたたび! 昨年の覇者が今季初勝利【SUPER GT 09】

【SUPER GT 09】第3戦富士でGT-Rふたたび! 昨年の覇者が今季初勝利

前回のレースで連勝記録更新の夢絶たれたGT-Rが、レクサスのお膝元で、再び勝利の雄叫びをあげた。
2009年5月4日、静岡県の富士スピードウェイで開催されたSUPER GT第3戦。ポールポジションからスタートしたNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/B・トレルイエ組)が勝利し、GT-R勢として今季2つ目の勝ち星を手にした。2位はNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/A・ロッテラー組)、3位にNo.8 ARTA NSX(R・ファーマン/伊沢拓也組)が続き、3メーカーが表彰台を分け合った。

GT500クラスのスタートシーン。
GT500クラスのスタートシーン。
軽い燃料タンクを武器に、スタート直後に猛ダッシュを見せ、8位スタートからトップに躍り出たNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(J.P・デ・オリベイラ/荒聖治組)。
軽い燃料タンクを武器に、スタート直後に猛ダッシュを見せ、8位スタートからトップに躍り出たNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(J.P・デ・オリベイラ/荒聖治組)。

■2台のGT-Rがレースを牽引

シリーズを通じて2番目に長い距離で争われる第3戦。今回の400kmレースでは2度のピットインが義務付けられ、その都度ドライバー交代を行わなければならない。つまり、スタートドライバーが2回目のピットストップ後のスティントを担当することが必須条件となる。

そんななか、まずオープニングラップで大きくポジションアップしたのが予選8位のNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R。上位陣のうち2台が絡むアクシデントをかき分け、あっという間に2番手を獲得。その勢いで、ポールポジションからスタートしたNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rまでも逆転し、暫定トップに立った。

だが、「チーム総合力」が勝敗を分けるSUPER GT。No.1のGT-Rはその大事な“力”のひとつ、ピット作業でトップへの逆転劇を披露した。No.24 GT-Rに続き同一周回でピットインしたNo.1 GT-Rのピットクルーは作業でライバルチームを約4秒も凌ぎ、ひと足先にマシンコースへ送り出すことに成功した。

No.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)のピットワーク。開幕から運に見放され勝利に手が届かなかった昨年の王者が、三度目の正直で栄冠を手にした。
第3戦富士でGT-Rふたたび! 昨年の覇者が今季初勝利【SUPER GT 09】

■ピット作業が勝負の分かれ目

No.1 GT-Rにとって、2回目のピットインもライバルに差をつけるチャンスとなった。

レース中盤はNo.36 SC430が暫定トップに立っていたが、ここでも後追いする形でピットインしたNo.1 GT-Rは相手より約9秒(!) 早く作業を完了。車種によって燃費などの差があるとはいえ、ピットで築かれたこの「大差」を、コンマ数秒を巡って凌ぎを削るドライバーがコース上で挽回するのは容易なことではない。2台の差はコース上で僅かに縮まるも、案の定No.1 GT-Rの優位さは変わらず。結果、このままトップでチェッカーを受けたディフェンディングチャンピオンが、今季待望の初勝利をあげた。

序盤は、No.81 ダイシンアドバンFerrari(写真手前)がトップに。後ろに続くのは、No.43 ARTA Garaiya。
序盤は、No.81 ダイシンアドバンFerrari(写真手前)がトップに。後ろに続くのは、No.43 ARTA Garaiya。
GT300クラス優勝のNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)。
GT300クラス優勝のNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)。

■GT300クラスは、ARTA Garaiyaの完勝

さて、GT300クラスでポールポジションを獲得したのは、No.43 ARTA Garaiya。追うライバル達は、ピット作業で交換するタイヤ本数を減らしたり、2回のうち1回はタイヤ無交換にするなど、あらゆる策を講じたが敵わず。唯一、No.43 Garaiyaと同一周回でレースを終え2位となったNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)ですら12秒も突き放されるほどの完勝ぶりだった。3位にはNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝/折目遼組)が続き、3戦連続表彰台という活躍をみせた。

開幕の岡山戦を皮切りに、今季の序盤戦を終了したSUPER GT。次の戦いの舞台は国外へ。6月21日、マレーシアのセパンインターナショナルサーキットで灼熱の戦いが繰り広げられる。

(文=島村元子/写真=オフィスワキタ KLM Photographics J)

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