第89回:フィアット、クライスラー提携交渉で思う「マカロニ・ウエスタンな車たち」

2009.05.02 エッセイ

第89回:フィアット、クライスラー提携交渉で思う「マカロニ・ウエスタンな車たち」

デ・トマソ・パンテーラのラインオフ(De Tomaso photo)
第89回:フィアット、クライスラー提携交渉で思う「マカロニ・ウエスタンな車たち」

だいじょうぶかなぁ

本稿を書いている2009年4月30日、クライスラーとフィアットの提携交渉は、最終段階に入ってきたようだ。
イタリアの多くのメディアは「ビッグ3の一角を救う」ということで報道している。ある財界人は、フィアットが他社を助けるまでに再生したことを「まさにシンデレラだ」とまで表現した。
さらに今回の発表前だが、一部の報道では、まず「フィアット500」を低燃費車として投入し、「アルファ・ロメオ」ブランドも悲願の北米復帰を果たすと予想している。

しかしハードウエア的に見てみると、AT車中心の北米に、デュアロジックやセレスピードといった、欧州では限りなくオプションに近いシーケンシャルシフトしか持たぬフィアットが、どうやって切り込んで行くのか? といった単純な疑問も残る。
志村けん風にいえば「だいじょうぶかぁ」である。

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。