新型「BMW Z4」発売、リトラクタブルハードトップを採用

2009.04.23 自動車ニュース

新型「BMW Z4」発売、リトラクタブルハードトップを採用

新型「BMW Z4」発売、リトラクタブルハードトップを採用

BMWジャパンは2009年4月23日、フルモデルチェンジした2座オープンモデル、新型「Z4」を発表した。発売は5月16日から。

「sDrive23i」のインパネ
新型「BMW Z4」発売、リトラクタブルハードトップを採用

■ロードスターとクーペを一つに

2009年初頭のデトロイトショーでワールドプレミアとなった新型「BMW Z4」が、日本に上陸した。
新型の最も大きな変更点は、リトラクタブルハードトップの採用だ。先代は幌を採用した「ロードスター」と固定式ハードトップの「クーペ」の2本立てであったが、ニューモデルでは車型は一つにまとめられた。

ロングノーズ/ショートデッキのスタイリングは、先代から受け継ぐ「Z4」のアイデンティティ。女性デザイナーが手がけたエクステリアデザインは、アスリートの肉体をイメージしたというもの。ドアハンドルと一体化したショルダーラインや、テールランプにつながるリアフェンダーのフレアーなど、流れるようなデザインが特徴だ。

日本市場では2.5リッター直6と、3リッター直6ツインターボの2つのエンジンバリエーションを展開。前者「sDrive23i」には6段、後者「sDrive35i」には7段のオートマチックトランスミッションが組み合わされた。価格はそれぞれ、523.0万円と695.0万円。

タイヤはすべてのグレードでランフラットが標準。
タイヤはすべてのグレードでランフラットが標準。

新型「BMW Z4」発売、リトラクタブルハードトップを採用の画像

■視界や空力性能も改善

新型は、全長×全幅×全高=4250(+150)×1790(+10)×1290(+5)mm(カッコ内は従来型Z4ロードスター比)というディメンションで、全長の延伸分は主にルーフをしまうリアセクションの延長に充てられる。ホイールベースに変更はないが、前後のトレッドは約35mm拡大された。

2分割式のハードトップはフルオートマチックで、20秒以内に開閉作業を完了する。サイド/リアウィンドウ面積が拡大され、全方向視界が従来比14%向上したことも、ハードトップ化による利点。さらに、静粛性や空力性能の改善も見込まれる。
ただし車重は先代に比べ、およそ100kg(2.5リッターモデル比)重くなった。

内装のレザーには、「サン・リフレクティブ・テクノロジー」が採用された。これは通常のレザーと比較して、オープン時に直射日光による温度上昇を、最高で20度低く抑えるという優れもの。

荷室は先代より50リッター増となる310リッター(クローズ時)。オープン時にも180リッターの容量を確保する。


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「sDrive35i」の3リッター直噴ツインターボエンジン。
「sDrive35i」の3リッター直噴ツインターボエンジン。

■2種の直6を用意

2種のエンジンバリエーションは、いずれもBMWが得意とする直6となった。

「sDrive23i」が搭載するのは、バルブトロニックとダブルVANOSを採用した2.5リッター直6DOHCエンジン。最高出力204ps/6300rpmと、最大トルク25.5kgm/2750-3000rpmを発生する。トランスミッションは、オーソドックスなトルコン式の6段オートマチックが組み合わされた。

一方、上級グレードとなる「sDrive35i」が採用するのは、「135i」や「335i」にも積まれる、エンジンオブザイヤー2008受賞の名機。3リッター直噴の直6DOHC+ツインターボユニット。最高出力306ps/5800rpm、最大トルク40.8kgm/1300-5000rpmという、低回転域からの広いトルクバンドが特徴だ。こちらには、ツインクラッチを採用する2ペダルMTの7段DCTが組み合わされ、0-100km/h加速は5.1秒を記録する。

言うまでもなく、いずれも後輪駆動である。


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サイドブレーキはスイッチで作動/解除を行う、電動式となった。
サイドブレーキはスイッチで作動/解除を行う、電動式となった。

■1台に3つの味付け

サスペンション形式は、フロントが従来型より変更を受け、ダブルジョイント・スプリング・ストラット式を採用。リアはセントラルアーム式となる。

すべてのグレードに「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」と呼ばれる、車両特性を調整するシステムが装備されることも新型のトピック。「ノーマル」「スポーツ」「スポーツ+」の3つのモードをスイッチで選ぶことができ、スロットルレスポンス、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)の設定や、パワーステアリングのアシストが統合制御される。

快適性を損なうことなく俊敏性を高めることができるという、オプションの電子制御式ダンパー「アダプティブMサスペンション」も、この「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御される。

8.8インチの大型モニターを持つ、日本専用開発のHDDカーナビゲーションシステムも標準装備。マルチメディアのコントロールは、今作から採用されたiDriveが受け持つ。
オートエアコンは、屋根を開けると外気温や太陽光、車速に応じて風量を制御する機能も持つ。

(webCG 本諏訪)

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