【スペック】全長×全幅×全高=4060×1725×1480mm/ホイールベース=2510mm/車重=1240kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブターボ(155ps/5500rpm、20.5kgm/5000rpm)/価格=270万円(テスト車=275万4390円/ETCユニット=2万6040円/フロアマット=2万8350円)

アバルト・グランデプント(FF/6MT)【試乗記】

変わらぬサソリの血筋 2009.04.13 試乗記 アバルト・グランデプント(FF/6MT)
……275万4390円

「フィアット・グランデプント」にハイチューンを施した、「アバルト・グランデプント」が日本上陸。伝統のサソリマークをいただくホットハッチの走りとは?

大人しくなったようだけど

「アバルト」と聞くと、派手好みのイタリアンのなかでもド派手な出で立ちを想像する。
「可愛いいだけじゃないよ、声も大きいしすばしっこいんだから!」と言ったか言わずか、もともとはちっぽけな「チンクエチェント」をチューンして、やんちゃ坊主ぶりをウリにしていたクルマだ。「それに、危なっかしくて目が放せないから、できるだけ目立ったほうがいい」……というわけではなかろうが、ネガティブキャンバーの太いタイヤに、お尻からはみだした大きなマフラー。フードも半開きにして、常にオーバーヒートの危険性をはらんでいるかのように、そのホットさを強調していた。ナリが小さいゆえに、そのトンガリ具合がなおさらカッコよかったものだ。

それに比べて、“現代のアバルト”は少し大人になった。体格も立派になったし、分別あるクルマという印象である。
それでも、乗ってみれば「オッ」と思わせるものがある。血筋というものは、あらそえないのだ。アバルトはもともと、一種のチューニングカーではあるが、今どきの若者が思い描くような、高級車然としたそれとは違う。大きなエンジンを積み、パワーに物言わせて周囲の非力なクルマをドケドケと蹴散らすようなイメージを抱いて乗るならば、きっと失望するだろう。

 
アバルト・グランデプント(FF/6MT)【試乗記】の画像
フロントブレーキは、ベンチレーテッドディスクにブレンボのキャリパーが組み合わされる。
フロントブレーキは、ベンチレーテッドディスクにブレンボのキャリパーが組み合わされる。
「アバルト」は、主にフィアットをベースに1950年代後半から1960年代にかけて活躍したチューニングカーメーカー(写真は、695SSベルリーナ・アセット・コルサ)。2007年6月には、そのブランドがフィアットの100%子会社として独立、同10月からはイタリア本国でコンプリートカーやアフターパーツの販売が始まった。
「アバルト」は、主にフィアットをベースに1950年代後半から1960年代にかけて活躍したチューニングカーメーカー(写真は、695SSベルリーナ・アセット・コルサ)。2007年6月には、そのブランドがフィアットの100%子会社として独立、同10月からはイタリア本国でコンプリートカーやアフターパーツの販売が始まった。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事
  • アバルト595コンペティツィオーネ(FF/5MT)【試乗記】 2016.3.22 試乗記 アバルトのパフォーマンスモデル「595コンペティツィオーネ」がマイナーチェンジを受けた。160psから180psに強化されて一段とスポーティーになった同車を、一般道、高速道路、そしてワインディングロードで試乗した。
  • アバルト695ビポスト フルスペック仕様(FF/5MT)【試乗記】 2015.9.29 試乗記 0-100km/h加速5.9秒をうたう究極のアバルト、「695ビポスト」に試乗。ノンシンクロの“ドグミッション”を搭載したスーパーアバルトは、一体どんな走りを見せるのだろうか。
  • FCA合同試乗会(前編)【試乗記】 2016.4.16 試乗記 大磯ロングビーチに特設のジムカーナコースが出現! FCAがフィアット、アルファ・ロメオ、アバルトの最新モデルを一度に試すことができる特別試乗会を開催した。前編では、刺激的な走りが身上の、アバルト各モデルの魅力をリポートする。
  • スバルWRX S4 tS NBR CHALLENGE PACKAGE(4WD/CVT)【レビュー】 2016.11.30 試乗記 STI史上最強の「S207」に準ずる運動性能を身につけながら、快適性も考慮されたというコンプリートカー「スバルWRX S4 tS」。STIのスポーツパーツを全身にまとったその走りを、「NBR CHALLENGE PACKAGE」で試した。
  • 「日産エクストレイル」に装備充実の特別仕様車 2016.11.24 自動車ニュース 日産自動車は2016年11月24日、「エクストレイル」に特別仕様車「20Xtt」を設定し、販売を開始した。「20X“エマージェンシーブレーキパッケージ”」をベースに、LEDヘッドランプやアルミホイールなど、装備の充実が図られている。
ホームへ戻る