ドイツのボディ製造メーカー「カルマン」が破産

2009.04.10 自動車ニュース

ドイツのボディ製造メーカー「カルマン」が破産

ドイツの著名なボディ製造メーカー、カルマン社が2009年4月8日、地元裁判所に破産申請を行った。

カルマンは、ニーダーザクセン州オスナブリュックを本拠とし、ボディ設計・製造を主な業務とする会社。現在、北米、メキシコ、ポルトガル、日本に関連会社や拠点がある。

創業は1901年。1955年にイタリアのカロッツェリアであるギア社のデザインにより「フォルクスワーゲン・カルマンギア」の生産を開始し、世界的に有名となった。以後、「VWビートル」「VWゴルフ」(初代から3代目まで)のカブリオモデルや、「VWシロッコ」「ポルシェ911/912/914」など数々のモデルを受託生産してきた。

ここ数年はリトラクタブルトップ用パーツのエンジニアリングや、ディストリビューションに力を注ぎ、ルノーに「メガーヌCC」用、日産に「マイクラC+C」用のパーツ供給を行った。
しかし世界経済の後退を背景に、そうしたバリエーションへの供給ビジネスは激減。そのため2008年秋に経営再建プランを発表し、立て直しを模索していた。

そんななか、さらにオープンボディ製造全般の受託ビジネスにも不振が降りかかった。「アウディA4カブリオレ」が2009年2月に生産を終了したのに続き、唯一残った「メルセデス・ベンツCLKカブリオレ」も2009年5月での生産終了が決定したのだ。

カルマンは、2009年3月のジュネーブモーターショーにスタンドを構えたが、破産前最後の国際ショーとなってしまった。昨2008年以降、カロッツェリア・ベルトーネ、ピニンファリーナ、ユリエーズと、いわゆるニッチカーの受託ビジネスをしていたコーチビルダーに相次いで危機が襲ったが、またもやその実例ができてしまったかたちだ。

(文と写真=大矢アキオ、Akio Lorenzo OYA/写真=Karmann、Mercedes-Benz)

1974年6月にラインオフした最後の「フォルクスワーゲン・カルマンギア」。
1974年6月にラインオフした最後の「フォルクスワーゲン・カルマンギア」。
1988〜1995年にカルマンで造られた「フォルクスワーゲン・コラード」。
1988〜1995年にカルマンで造られた「フォルクスワーゲン・コラード」。
「マツダMX-5」をベースに製作したコンセプトカー「Idea」。
「マツダMX-5」をベースに製作したコンセプトカー「Idea」。
「メルセデス・ベンツCLKカブリオレ」
「メルセデス・ベンツCLKカブリオレ」

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。