「クラウンマジェスタ」、目指すは“日本の最高峰”

2009.03.26 自動車ニュース
5代目「トヨタ・クラウンマジェスタ」
「クラウンマジェスタ」、新型は“トヨタの最高峰”へ

「クラウンマジェスタ」、目指すは“日本の最高峰”

トヨタ自動車は2009年3月26日、最上級セダン「クラウンマジェスタ」をフルモデルチェンジ。同日に発売した。

「GタイプFパッケージ」の2人掛けリアシート。左側にはオットマン機能が備わる。
「クラウンマジェスタ」、新型は“トヨタの最高峰”へ

■新たなVIP仕様も用意

13代目クラウンのデビューから1年あまり、シリーズの最上級たる「クラウンマジェスタ」が一新された。
ロイヤルサルーンやアスリートから枝分かれしたこちらも、今回で5代目。「セルシオ」がレクサスブランドに移籍してからというもの、“運転手つき”のセンチュリーを除いては、“トヨタの最高峰”としての初デビューを飾る。
新型で一番のウリは、広く豪華になった室内空間。快適性や安全性を重点に車格のさらなる向上が図られた。リアが独立2座席となったVIP仕様も新たにラインナップ。ニッポンのベテランドライバーやエグゼクティブにアピールする。

価格帯は、500万円台後半から600万円台前半におさまった先代よりアップして、610.0万円から790.0万円まで。月間目標販売台数は1000台となっている。


「クラウンマジェスタ」、新型は“トヨタの最高峰”へ

■日本限定高級セダン

「揺るぎない存在感と日本車の品格を表現した」というエクステリアは、フロントまわりに他クラウンシリーズとのつながりを残しながら、逆反りに見えるCピラーや縦型のリアランプなどにマジェスタならではのディテールを盛り込む。
アピールポイントは、「押し出しの強さと、サイドの伸びやかさ」。高級セダンの常套句だが、リアドアをより乗り込みやすい意匠にするなど、“黒塗り”の定番らしい気遣いも施された。

実際の寸法は全長×全幅×全高=4995×1810×1475mmと、クラウンロイヤルに比べて125mm長く、30mm幅広く、5mm高い。先代マジェスタに比べれば、45mm長く、15mm幅広く、10mm高いニューモデルだが、「取り回しを考えて5メートル以下にこだわった」というあたり、日本専用高級車ならではの心配りといったところ。
プラットフォームは、現行型クラウンのものをストレッチしたもので、ホイールベースを75mm延長。その全てが後席のゆとり向上に充てられた。

■広く、豪華に、快適に

前後座席間の距離が75mm延びた室内こそ、5代目マジェスタのこだわりだ。運転席まわりの眺めもまたクラウンファミリーの血統を思わせるが、マジェスタでは素材の質感が重視され、最高級モデルとしての差別化が図られた。すなわち、ステアリングやシフトノブには天然のウォールナットを採用し、素材のタッチを活かすべく薄い塗装で仕上げる凝りよう。国産牛の柔らかな革を用いたプレミアム本革シートも自慢だ。

シート形状そのものも、背もたれを高くしたり座面を厚くしたりと、掛け心地をカイゼン。公用が想定される2人掛けリアシート仕様車(GタイプFパッケージ)の後席には送風機能やオットマン機能、20スピーカーのオーディオにリアエンターテイメントシステム、さらに読書灯などが備わり、走る書斎を具現する。さらに、リアドアガラスやリアウィンドウを厚くするなどして静粛性にも配慮。居住性に、これでもか!のこだわりを見せる。

マジェスタに搭載される4.6リッターV8ユニット。LSのそれより38ps、4.1kgm少ないアウトプットだが、10・15モード燃費値は0.3km上まわる9.4km/リッターを達成した。
「クラウンマジェスタ」、新型は“トヨタの最高峰”へ

■レクサスゆずりのパワートレイン

後席で寛ぐだけでなく「走らせて楽しいクルマに仕上げた」というのが、メーカーの主張するところ。
エンジンは、「レクサスLS」ゆずりの4.6リッターV8を搭載。先代の4.3リッターV8に比べ、67psと3.1kgmアップの347ps/6400rpm、46.9kgm/4100rpmを発生する。組み合わされるトランスミッションも、LSと同じ8段AT。駆動方式はFRが基本だが4WDも用意され、こちらのパワートレインは従来型の4.3リッターV8+6段ATとなる。

足まわりは、全グレードで電子制御式エアサスペンションを採用。フラットライドを保つことはもちろん、クルマのロールとピッチを人の感性に合った位相に制御することで、快適性も手に入れたという。ほか、アクセル、ステアリング、ブレーキを統合制御しオーバー&アンダーステアに対応する「VDIM」など、現行型クラウンで培った高度なコンピューター処理技術が、走りを支える。

荷室の容量は、先代とほぼ同等の523リッター。開口部を広げたことにより、荷物の出し入れが容易になったという。
荷室の容量は、先代とほぼ同等の523リッター。開口部を広げたことにより、荷物の出し入れが容易になったという。
「クラウンマジェスタ」、目指すは“日本の最高峰”の画像

■「万がイチ」でも“トヨタいち”を目指す

安全面も、新しい技術のオンパレードだ。ブレーキやシートベルトを制御して衝突被害を最小限に留めるプリクラッシュセーフティシステムは、前方に加え、一部グレードでは斜め前方にも対応。出会い頭の事故に備える。さらに、ハザードランプを点滅させたりリアシートのリクライニングを調節することで後ろからのもらい事故にも対応する。

パッシブセーフティでは、膝部分を含む前席エアバッグ、前後のサイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグと、全10個のエアバッグを全てのモデルに標準装備。前述の2人掛けリアシート仕様車にはシート間に世界初を謳う11個目のエアバッグも用意し、パセンジャー同士の“二次衝突”を防止する。

(webCG 関)

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