トヨタ、2009年のモータースポーツに気合十分!

2009.03.18 自動車ニュース
トヨタのレーシングドライバーがMEGA WEBに集結。今季への意気込みを述べた。
トヨタ、2009年のモータースポーツに気合十分!

トヨタ、2009年のモータースポーツに気合十分!

今週末の3月22日には岡山国際サーキットでSUPER GTが、そして来週末にはオーストラリアでF1が開幕、今季のモータースポーツが本格的にスタートする。その直前の3月16日、東京・青海のMEGA WEBで「2009年トヨタモータースポーツ活動計画」が発表された。

「今年のテスト結果は、過去最高。例年にない手応え」と自信を見せる、山科忠氏。
トヨタ、2009年のモータースポーツに気合十分!

■勝利への手応えは十分

まずはトヨタのモータースポーツ活動を統括する最高責任者である、トヨタF1チーム代表にしてトヨタ自動車専務取締役の山科忠氏が登壇。「モータースポーツは運転の楽しさ、夢や感動といったクルマの魅力を伝えるための大切なツールであり、文化活動である。厳しい環境下でも継続することは自動車メーカーにとって大きな意義のあることと考える」と所信を表明した。

気になるF1の進捗状況については「TF109の開発はきわめて順調。テストではトップタイムも出しており、ロングランのペースもトップチームと遜色ない。指揮を執るようになって3年目で、もっとも手応えを感じている。大変な時期での活動とあってチームの士気も一段と高まっており、今年こそ初勝利を目指して全力で戦う」と力強く述べた。


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挨拶に立つ小林可夢偉(写真左)とティモ・グロック。可夢偉は下位カテゴリーのGP2アジアシリーズにも参戦中で、目下ポイントランキングのトップ。
挨拶に立つ小林可夢偉(写真左)とティモ・グロック。可夢偉は下位カテゴリーのGP2アジアシリーズにも参戦中で、目下ポイントランキングのトップ。

■新しいエンジン、新しいマシンに自信

続いて国内のトップカテゴリーであるSUPER GTおよびフォーミュラニッポンで戦うドライバーが揃って登場。2年ぶりのドライバーズ選手権奪還に向けて戦うGT500には、脇阪寿一、立川祐路、伊藤大輔らが、新開発の3.4リッターV8エンジンを搭載したレクサスSC430で参戦。GT300には昨季からのレクサスIS350に新たにカローラアクシオGTを加えた布陣で臨むことが発表された。

トヨタが3年連続チャンピオンエンジンに輝くフォーミュラニッポン。今季から大幅に変わるレギュレーションに合わせて、こちらもGT500と基本を同じくする3.4リッターV8エンジンを投入。2007年、08年と王座に輝き、前人未踏の3連覇を目指す松田次生もトヨタエンジンユーザーとして登壇、GT500では日産GT-Rを駆る手強いライバルでもある彼に、トヨタ系ドライバーのリーダー的存在である脇阪寿一が「GTではわかっとるやろな?」とからむ演出(?)も。

その次は、いよいよパナソニック・トヨタF1のレギュラードライバーであるティモ・グロックとサードドライバーを務める小林可夢偉が登場。小林が「TF109はわずか数周走らせただけですごくいいタイムが出せて、いいクルマなんだと実感した」と言えば、グロックは「2010年にチャンピオン獲得を目標に掲げF1にデビューしたが、それを1年前倒ししたい。開幕が待ち遠しくてたまらない」と、相当な自信を見せた。

最後は脇阪寿一が参加ドライバーを代表して、「我々全員、成績はもちろんだが、見にきてくれたお客さんをハラハラ、ドキドキさせるようなエキサイティングなレースをしたい。モータースポーツを取り巻く状況は厳しいが、だからこそ子供たちをはじめファンに夢や希望を与えられるよう頑張る」と今季への意気込みを述べ、終幕となった。

ディスカッションの様子。写真左から、小倉(智昭)、木下、小倉(茂徳)、八代、田中の各氏。
ディスカッションの様子。写真左から、小倉(智昭)、木下、小倉(茂徳)、八代、田中の各氏。
水泳でオリンピックに出場した経験をもつ田中雅美氏(写真右)も出席。商業主義に走り過ぎないことの大切さに言及した。
水泳でオリンピックに出場した経験をもつ田中雅美氏(写真右)も出席。商業主義に走り過ぎないことの大切さに言及した。

■モータースポーツ座談会も同時開催

なおこの発表会に先立ち、同じ会場で「日本のモータースポーツを考える」と題されたパネルディスカッションが実施された。

出席者はコーディネーター(進行役)にキャスターの小倉智昭、パネラーにモータージャーナリストの小倉茂徳、レーシングドライバー/モータージャーナリストの木下隆之、国際弁護士の八代英輝、スポーツコメンテーターの田中雅美の各氏。
世界同時不況で業績の悪化した日本の自動車メーカーが、モータースポーツから撤退するニュースが相次ぎ、加えて環境保護の観点からも大金を投じて行われることへの風当たりが強まっている現在、そして未来において日本のモータースポーツはどうあるべきかについて、多方面で活躍するパネラーによって闊達な意見交換が行われた。

(文=田沼 哲/写真=荒川正幸)

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