開幕直前! これがSUPER GT 2009のレギュレーション【SUPER GT 09】

2009.03.18 自動車ニュース

新・レギュレーションを徹底解説!【SUPER GT 09】

【SUPER GT 09】開幕直前! これがSUPER GT 2009のレギュレーション

今週末、岡山国際サーキットで幕を開ける2009年のSUPER GT。モータースポーツ業界も、いわゆる“リーマン・ショック”から始まった大不況の影響をモロに受けているのはご存知のとおりだ。
日産、トヨタ、ホンダと日本が誇る自動車メーカーが三つ巴の戦いを展開するSUPER GTもご多分にもれず、緊迫した状況でのレース運営を強いられることに。レースを運営するGTアソシエイション(GTA)もレースの継続的開催を重視。コスト削減を念頭にレギュレーションの変更を実施することとなった。
以下、主な変更点を紹介しよう。


新・レギュレーションを徹底解説!【SUPER GT 09】

(1)レース日程の短縮
・レースウィーク金曜日の練習走行を中止。原則、土・日曜の2デイレースとする。
・原則、土曜日に公式練習および予選を実施、日曜日にフリー走行と決勝を行う。
・予選はイベントごとに3種類(45分の予選×2回、スーパーラップ方式または他のグリッド決定方式、ノックダウン方式)から選択する。

これまで木曜にサーキットに入り、ピットなどの設営を行っていたチーム関係者は、金曜からサーキットでの作業を開始する。またこれに合わせ、金曜にサーキットへ来場するファンサービスを検討中とのことだ。


新・レギュレーションを徹底解説!【SUPER GT 09】

(2)テストの制限

・公式テストは、シーズン前の1回のみとする。
・シーズン中のメーカーテストは禁止する。

昨年末の時点では、岡山に加え、3月に富士、9月にもてぎでテストが予定されていたが、白紙に。3月7-8日の岡山が“最初で最後のテスト”となった。メーカーテストとは、自動車メーカーが独自で実施していたシーズン中の開発テストのこと。順位によって搭載されるハンデウェイトがチャンピオン争いに影響を与えるS-GTでは、クルマの開発もさることながら、頭脳的な戦術を組み立てるためのシミュレーションが必要となる。事実、昨シーズンまでは各メーカーが32時間を限度に、非公式でテストを行っていた。それが今季は禁止される。
ただし、この「メーカー」とは、タイヤメーカーを指すものではない。となると、今後、場合によってはシーズン中にタイヤメーカーが主軸となった非公式テストがあるやもしれない。

(3)エンジンの制限

・GT500車両が使用するエンジンは、1エンジンにつき4レース以上使用する。
・ただし、走行距離の長い第6戦鈴鹿(1000kmレース)は、2レースとしてカウントする。

昨シーズンのGT500車両は、1エンジンにつき1レースウィーク使われた。つまり、使用期間は4倍になった。ラフなドライビングなどご法度。オーバーレブを引き起こすシフトミスも許されない。

ところで、ここで気になるのが(2)で述べた、タイヤメーカーによる非公式テストが実施された場合。どのチームだってライバルを出し抜きたいから、テストはしたい。しかし、エンジンのマイレージを増やすことはできれば避けたい。どうするのが得策か? いまから対策が気になるところだ。


新・レギュレーションを徹底解説!【SUPER GT 09】

(4)タイヤの制限

・公式練習に先立ち、6セット(24本)のドライタイヤをマーキング。うち5セットは、公式練習から決勝レーススタートまで自由に組み合わせて使用できる。
・スーパーラップなどの最終予選で装着したタイヤは、決勝スタートで使用する。

タイヤの本数制限もさることながら、各チームの悩みのタネとなりそうなのが、「どんなタイヤを準備するか」という点。事前にテストがあれば、コンディションや諸条件に沿ったものをタイヤメーカーにオーダーすることができる。だが、事実上テストがないため、これまでのデータをもとに予測するのが精いっぱい。各チーム、タイヤメーカーのコミュニケーションがレースのカギを握ることになり、“あたりハズレ”でドラマが生まれる可能性もある。

以上がレギュレーションの変更点。SUPER GTは緻密な戦略の組み立てが勝負を大きく左右するレースゆえ、これらの変更は、メカニックやドライバー、その他チームスタッフに真のポテンシャルを要求することになる。

そんなレギュレーションにのっとってシーズンを戦う各チームの参戦体制はどうなのか? 後半で紹介しよう。

(文=島村元子/写真=オフィスワキタ KLM Photographics J)

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