アウディ伝統の5気筒エンジンを「TT」に【ジュネーブショー09】

2009.02.25 自動車ニュース

【ジュネーブショー09】アウディ伝統の5気筒エンジンを「TT」に

アウディAGは、コンパクトスポーツのアウディ「TTクーペ/ロードスター」を飛びきりスポーティに仕立て上げた「TT RSクーペ/ロードスター」を、2009年3月3日から開催されるジュネーブショーで発表する。

■「S」モデルの上を行く「RS」モデル

「TT」のスポーツモデルといえば、2008年に発表され、日本にも同年秋に導入された「TTS」の名前が思い浮かぶ。これは、“Sモデル”と呼ばれるアウディのスポーツモデルで、各シリーズの最上級グレードに位置づけられているもの。アウディにはそのSモデルのさらに上を行く至高のスポーツバージョン、すなわち“RSモデル”が存在し、この「TT RS」はその最新版ということになる。

ワールドプレミアとなるジュネーブショーを前に、アウディはTT RSの写真数点とモデル概要を発表。デザインは、メッシュタイプのシングルフレームグリルや、固定式のリアウイング、メタリック塗装が施されたフロントロワーブレード、オーバルタイプのエギゾーストパイプなどを採用したのが特徴で、TTやTTSとはまた違った雰囲気を醸し出している。

一方、注目のパワーユニットは、新開発の2.5リッター5気筒直噴ガソリンターボ(2.5 TFSI)が搭載される。この「2.5 TFSI」は300ps以上の最高出力を誇り、0-100km/h加速を約5秒でこなすという。いうまでもなく、駆動方式はフルタイム4WDの“クワトロ”だ。
しかし、詳細なスペックなどはベールに包まれている。エンジンは直列5気筒ではなく、狭角V6から1気筒削ったV5であると予想されるが、これについてもジュネーブショーまでお預けということだ。

かつてアウディのスポーツモデルといえば、2.2リッター直列5気筒ターボを積むのが伝統だった。この15年ほどは5気筒エンジンが途絶えていただけに、伝統の復活が待たれていたというわけだ。
一説によれば、1980年にデビューし、アウディ躍進の原動力になった「アウディ・クワトロ」の開発を当時担当したフェルディナンド・ピエヒ(現在はフォルクスワーゲンAG監査役会会長)が5気筒エンジンに強い思い入れがあり、先代「フォルクスワーゲン・パサート」や「フォルクスワーゲン・ボーラ」にV5エンジンが搭載されていたのもその影響といわれている。

そんなこだわりのモデルだけに、ジュネーブショーでの発表がいまから楽しみだ。なお、現時点では日本への導入は未定ということだが、このところ積極的にスポーツモデルの充実を図るアウディジャパンだけに、こちらも期待したい。

(文=生方聡)

 
アウディ伝統の5気筒エンジンを「TT」に【ジュネーブショー09】の画像
 
アウディ伝統の5気筒エンジンを「TT」に【ジュネーブショー09】の画像
「TT RSクーペ」
「TT RSクーペ」
「TT RSロードスター」
「TT RSロードスター」
 
アウディ伝統の5気筒エンジンを「TT」に【ジュネーブショー09】の画像
関連記事
  • アウディA5クーペ2.0 TFSIクワトロ スポーツ(7AT/4WD)【試乗記】 2017.5.24 試乗記 流麗なスタイルが自慢の「アウディA5クーペ」が、9年ぶりにフルモデルチェンジ。新型はどんなクルマに仕上がったのか、2リッターの4WDモデル「2.0 TFSIクワトロ スポーツ」に試乗して確かめた。
  • アウディQ2ファーストエディション(FF/7AT)【試乗記】 2017.5.18 試乗記 アウディのSUVファミリーである「Qシリーズ」に、最もコンパクトな「Q2」が登場。「今後の販売の柱」と位置づけられるニューモデルの実力を、装備充実の1.4リッターモデルで確かめた。
  • マセラティ・レヴァンテ ディーゼル(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.15 試乗記 いよいよデリバリーが始まった「マセラティ・レヴァンテ」のディーゼルモデルに試乗。いたるところにちりばめられたブランドシグネチャーとは裏腹に、巨大なボディーやエンジンのフィーリングなど、筆者の知る“マセラティ”とはまるで別物……。お前は一体何者だ? その正体がはっきりと見えたのは、伊豆のワインディングロードだった。 
  • フォルクスワーゲンhigh up!(FF/5AT)【試乗記】 2017.5.17 試乗記 「フォルクスワーゲンup!」が初のマイナーチェンジ。内外装ともにリフレッシュされた、“末っ子”の使い勝手をテストした。走らせて一番快適だったのは、小さなボディーとは結びつかない意外な場所だった。 
  • ポルシェ・カイエンGTS(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.16 試乗記 発表から7年、その後のマイナーチェンジからもはや2年半が経過した2代目「ポルシェ・カイエン」。もはや円熟の域に達した感のある同車は今、われわれにどんな走りを見せてくれるのだろうか。スポーティーな「GTS」グレードのステアリングを握った。
  • メルセデス・ベンツGLC220d 4MATICスポーツ(本革仕様)(4WD/9AT)【試乗記】 2017.5.9 試乗記 「Cクラス」ベースのSUV「GLC」に2.2リッターのディーゼルターボ仕様が登場。“気は優しくて力持ち”という試乗前の筆者の予想は、東京~軽井沢の往復約400kmでどう変化したのか? スポーツサスペンションを装着した四駆モデルの走りをリポート。
  • ボルボV90クロスカントリーT5 AWD サマム(4WD/8AT)【試乗記】 2017.4.28 試乗記 北欧ののどかな地で生まれた“デカかっこいい”クロスオーバー、「V90クロスカントリー」。ワイルド&都会的に仕立てられたキミは、一体どこへ向かおうとしているのか? 筆者の老婆心をよそに進化を遂げた、最新モデルの出来栄えに迫る。
  • プジョー3008GTライン デビューエディション(FF/6AT)【試乗記】NEW 2017.5.25 試乗記 モデルチェンジを受けて、よりSUVらしい存在感を得た「プジョー3008」。新世代のi-Cockpitが採用され、先進運転支援システムも強化されるなど、見どころ満載のニューカマーだ。「GTライン デビューエディション」に試乗した。
  • ベントレー・フライングスパーW12 S(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.23 試乗記 「ベントレー・フライングスパー」に、最高速度325km/hの「W12 S」が登場! ベースモデルに上乗せされた10psと20Nmに、230万円のエクストラに見合う価値はある? ややコワモテの試乗車と対した筆者は、見て驚き、乗って驚き、走らせてまた驚いた。
  • スバル・インプレッサG4 1.6i-L EyeSight(4WD/CVT)【試乗記】 2017.5.10 試乗記 “素のグレード”の出来栄えにこそ、そのモデルの実力が表れる。スバルのCセグメントセダン「インプレッサG4」のエントリーモデル「1.6i-L EyeSight」に試乗。その走りや装備の充実度、静的質感などを通して、スバルの最新モデルの地力に迫る。
ホームへ戻る