【スペック】全長×全幅×全高=4390×1695×1425mm/ホイールベース=2550mm/車重=1190kg/駆動方式=FF/1.3リッター直4SOHC8バルブ(88ps/5800rpm、12.3kgm/4500rpm)、モーター(14ps/1500rpm、8.0kgm/1000rpm)/価格=205万円(テスト車=259万3000円/15インチアルミホイール=6万3000円/HDDインターナビシステム+ETC車載器=24万9000円/コンフォートビューパッケージ=3万1500円/VSA=5万2500円/スマートキーシステム=6万3000円/前席用i-サイド&サイドカーテンエアバッグシステム=8万4000円)

ホンダ・インサイト L(FF/CVT)【試乗速報】

ハイブリッドを広めたい 2009.02.24 試乗記 ホンダ・インサイト L(FF/CVT)
……259万3000円

実際に走って計測した燃費はリッター25km。発売から10日あまりで1万台を超す受注を受けたという、期待の新型「インサイト」のファーストインプレッションをお届けする。

プリウスの一人勝ちじゃ、つまらない

「ホンダ・インサイト」がフルモデルチェンジを受けて2代目となった。初代は2007年夏に生産中止となっているから、約2年半ぶりの復活ということになる。
2人乗りだった初代とは異なり、新型は定員5名の5ドアハッチバック。だからインサイトがお休みしていた間にハイブリッド専用車の代名詞になった「トヨタ・プリウス」とガチンコだ。で、長〜い目で見れば、「プリウス」にとっても新型「インサイト」の登場は慶事ではないかと思うわけです。

たとえばF1も、シューマッハーひとり勝ちの時期よりセナとプロストが火の出るようなバトルをしていた頃のほうが注目が集まった。プロレスだって、全日本プロレスと新日本プロレスの両方が元気だった時期にブームが起きた。寒流と暖流がぶつかるところがよい漁場になるように、ハイブリッド車市場も「インサイト」と「プリウス」の激突によってさらに活性化するのではないか。

という期待を抱いて向かった試乗会会場で、新型「インサイト」と対面してちょっとがっかり。写真でもそう感じたけれど、実車を自然光の下で見てもルーフからボディ後方にかけてのラインや、リアハッチの処理などが「トヨタ・プリウス」に酷似しているから。
F1がどれも似たような格好になるのと同じで、空力を追求するとこの形になるのかもしれないし、リアハッチの一部を透明にしてシースルー化する手法は初代「インサイト」や1980年代の2代目「CR-X」のほうが早かったという意見もあるでしょう。

けれども、そうは言ってもせっかくの新型車なのに「プリウスに似てるね〜」なんて言われたらつまらない。そう言わせないための工夫の余地もあったのでは……。
そういえば以前に読んだインタビュー記事で、北野武は「ほかの監督の映画は観ますか?」という質問に「似た映画を作らないために観る」と答えていた。

初代のデザイン的特徴であったリアタイヤを覆うカバーは、整備性向上などの理由で採用を見送られた。タイヤ交換時などにカバーを外す必要があるのだという。維持費も含めて、なるべく「インサイト」を親しみやすいクルマにしたいという狙いの表れだ。そして、「とにかくハイブリッドを広めたい」という意図は、いろいろな部分から感じられた。

初代「インサイト」
(写真=本田技研工業)
初代「インサイト」(写真=本田技研工業)
右側にある「ECON」のスイッチを押すと、より省燃費を重んじるセッティングになる。具体的にはエンジンの出力が抑えられ、アイドルストップの時間が延び、減速時の電気エネルギーの回収量が増え、エアコンの省エネ化が進む。
右側にある「ECON」のスイッチを押すと、より省燃費を重んじるセッティングになる。具体的にはエンジンの出力が抑えられ、アイドルストップの時間が延び、減速時の電気エネルギーの回収量が増え、エアコンの省エネ化が進む。
空力を考慮して、ボディ後端はすとんと切り落とした。テールランプとストップランプはLED。デザインにあたっては、マフラーが見えないようにすることに気配りされたという。
空力を考慮して、ボディ後端はすとんと切り落とした。テールランプとストップランプはLED。デザインにあたっては、マフラーが見えないようにすることに気配りされたという。

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