ホンダが社長交代 速断できる柔軟な組織目指す

2009.02.23 自動車ニュース
記者会見に臨む、ホンダの福井威夫社長(写真右)と新社長に内定した伊東孝紳専務。
ホンダが社長交代 より早く柔軟な組織目指す

ホンダが社長交代 速断できる柔軟な組織目指す

本田技研工業は2009年2月23日、東京の青山本社で社長交代の人事を発表した。現社長の福井威夫氏は今年6月で退任。現専務取締役の伊東孝紳氏が後任となる。

「伊東さんは、一言でいうなら“タフ”」「バイタリティ、決断力、それに……クルマやバイクが好きなことも人選の理由」とは、福井社長(写真右)の弁。
「社長在任中、一番印象的だったのは『インサイト』に対する大反響で、一番決断に苦労したのは、F1撤退」「スーパーカブを越えるスーパーカブを造りたかったなぁ」と6年間を振り返った。
ホンダが社長交代 より早く柔軟な組織目指す

■若いトップで、よりスピーディに

「こんな時期だから、若い力で危機を乗り切ってもらうように、交代を決断しました」
記者会見で挨拶に立ったホンダの福井威夫社長は、昨年秋から急速に悪化した世界の経済状況をバトンタッチの理由に挙げた。
2003年6月からホンダにとって6代目の社長を務める福井氏は、ちょうど在任6年を数える今年6月に、その場を退き、取締役相談役になる見通しだ。

新しく社長に就任する伊東孝紳(いとうたかのぶ)専務は、福井氏より9つ若い55歳。車体設計を中心とした四輪車の研究開発に従事し、スポーツカー「NSX」のアルミ製モノコックボディを開発したことで知られる。チーフエンジニアとしては「アスコット」「ラファーガ」を担当。2007年6月から現職を務める。
2009年4月には本田技術研究所の社長就任を予定しており、6月から、本田技研工業とあわせ、両組織のトップを務めることになる。
福井氏によれば、「直近の1〜2年を切り抜けるためにはスピーディな決断が必要で、両方の社長を兼務することが望ましい」とのこと。

社長就任の打診は2008年12月末で、話を聞いた直後の気持ちは、「光栄だなぁ」と「大変だなぁ」の比率が47:53だったという伊東氏。
これからの経営方針は、「インサイト」に代表されるような、環境性能に優れた商品を求めやすい価格で生み出すこと。基本的には福井社長が示した方向性を引き継ぎつつ、もっとスピーディに、しかも柔軟に市場ニーズに対応できるよう、全力を注ぎたいとのことである。

(webCG 関)

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