【スペック】全長×全幅×全高=3800×1695×1505mm/ホイールベース=2460mm/車重=1070kg/駆動方式=FF/1.5リッター 直列4気筒DOHCターボ(150ps/6000rpm、20.0kgm/4800rpm)/価格=221万5500円(テスト車=296万2050円/HDDナビゲーションシステム=25万9350円/ヘリカルLSD=3万1500円/スマートエントリー&スタートシステム=4万950円/フロントバンパースポイラー=3万7800円/インテリアパネルセット=2万5200円/マスターキット(3連メーターキット、専用本革ステアリング、センターマフラーガーニッシュ、センタースポーツマフラー、スポーツパッド、17インチアルミホイール&タイヤセット)=34万7550円/エアバルブキャップ=4200円)

トヨタ・ヴィッツ TRDターボM(FF/5MT)【試乗記】

“逆レトロ”カー 2009.02.23 試乗記 トヨタ・ヴィッツ TRDターボM(FF/5MT)
……296万2050円

「フィアット500」や「MINI」など、懐かしいルックスのクルマと対極にあるのが「ヴィッツ TRDターボM」。外見ではなく、ドライブフィールがちょっと懐かしいクルマなのだ。
この車両は、(株)トヨタモデリスタインターナショナルが手がける受注生産車。つまり、メーカー公認のチューニングカーということになる。
トヨタ・ヴィッツ TRDターボM(FF/5MT)【短評】

演技派のエンジン

「フィアット500」や「MINI」、そして「VWニュービートル」などは、カッコこそレトロだけれど、中身は最新だ。だからいざドライブしてみると、運転感覚は良い意味でフツー。ま、レトロな外観と新しい中身のミスマッチが面白いのだと思う。いっぽう、「トヨタ・ヴィッツ TRDターボM」はその逆だった。つまり見た目はヴィッツだけれど、走らせてみると「ホットハッチ」や「ボーイズレーサー」という、ちょっと懐かしい言葉を思い出させるフィーリングがあるのだ。

このクルマに乗っていると、つい「手かきの5段マニュアルシフトが付いていまして、これでいつもの山坂道へ行ってまいりました」と、かつての人気TV番組『新車情報』の三本和彦さんみたいな口調になってしまうのだった。三本さんの辛辣でありながらクルマへの愛情あふれる語り口、痛快だったなぁ……(遠い目)。

3連メーターを取り付けると運転席側のアッパーボックスに穴開け加工が必要となるから、一度装着したらもう後戻り(?)はできない。
クリックすると、3連メーターのアップが見られます。
トヨタ・ヴィッツ TRDターボM(FF/5MT)【短評】

「ヴィッツ TRDターボM」に乗り込むと、まずドライバー正面に3つ並んだメーター(ブースト計、油圧計、油温計)が出迎えてくれる。これは「Master Kit」というこのモデル専用のオプション装備で、円周の上端部に赤いセンターマークが付いた本革ステアリングホイールもこのオプションに含まれる。古典的ではあるけれど、こうした演出は嫌いじゃない。というか、かなり好き。

スターターボタンを押してエンジンスタート。すると「ボッボッボッ」という不機嫌な音を発するアイドリングが“チューニングカー気分”を盛り上げる。いっぽう、走り出して2500rpmも回すと、エンジンの印象は一変する。「コーン」と陽気で、上機嫌になるのだ。この不機嫌と上機嫌を巧みに演じわけるあたり、「おぬし、役者やのう」という感じだ。

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