【スペック】全長×全幅×全高=4435×1810×1300mm/ホイールベース=2350mm/車重=1500kg/駆動方式=RR/3.8リッター水平対向6DOHC24バルブ(385ps/6500rpm、42.8kgm/4400rpm)/価格=1451万円(テスト車=1554万4000円/フロアマット=3万円/シートヒーター=7万4000円/スポーツクロノパッケージ=19万4000円/LSD=20万円/カラークレストセンターキャップ=3万円/アダプティブスポーツシート=44万6000円/フロントレザーシート=6万円)

ポルシェ911 カレラS(RR/7AT)【試乗記】

ポルシェ911ファミリーカー化計画 2009.02.18 試乗記 ポルシェ911 カレラS(RR/7AT)
……1554万4000円

トランスミッションを一新し、よりスポーティになったというオートマ仕様の「ポルシェ911」。伝統的なリア駆動の3.8リッターモデル、「S」でその実力を試した。

後席の広さは充分!?

エンジンとトランスミッションを一新した新しい「ポルシェ911シリーズ」には、各方面で絶賛の嵐が吹き荒れていて、ここでさらに絶賛を加えて嵐を大嵐にしてもしょうがないとは思うわけです。でも、自分にもひとことだけ言わせてください。「もう降りたくない」。
ケイマンもボクスターもそうだけど、ポルシェのスポーツカーは夢の国へと連れて行ってくれる。そこは、あらゆるメカニズムが理想的に動いているユートピア。加速も減速もコーナリングも思いのまま。ポルシェを運転している間だけは、自分も夢の国の一員になれるのだ。

今回試乗した、スピードイエローという名前までかっちょいい、黄色に塗られた「911 カレラS PDK」は正札1451万円、オプション込みで1554万4000円。定期預金とか保険をすべて解約して、ふたりの豚児のブタの貯金箱を内緒で割ったとしてもはるかに届かないお値段だ。残念を通り越して、悲しい。

もし、ほんの数%でもこのクルマを自分のモノにできる可能性が生まれるとしたら、それはこれ1台で暮らすということだろう。そんなしょぼい使い方をしたらフェルディナント・ポルシェ博士も草葉の陰でお泣きになるかもしれないけれど、背に腹は代えられない。無い袖は振れない。“ポルシェ911ファミリーカー化計画”ということをマジメに考えてみたのである。

最大の問題は、後席が使えるか否かだろう。家族4人、これ1台で移動できるのか。これまで真剣に試したことのない、911の後席の広さを本気でチェックしてみました。結果は、ほぼ問題なし。身長180センチの自分の場合、多少ひざが前席シートにあたり、少しだけ頭が天井に触れるけれど、我慢しようと思えば我慢できる範囲だ。逆にすっぽり囲まれる感じが、これはこれで心地よい。

というのは、試乗を終えたばかりで瞳がキラキラしている状態での感想であって、普通に考えると大人が乗って我慢できるのは30分が限度か。でも、わが家の豚児ならあと3、4年はこの空間に収まりそうだ。子どもはホントに狭くて薄暗い場所が好きだから……、なんて無理矢理に自分を正当化していますが。

09年モデルから前後バンパーの形状は変更を受けたが、新旧2台を並べてみないと違いがわからないぐらいの小さな変化。
09年モデルから前後バンパーの形状は変更を受けたが、新旧2台を並べてみないと違いがわからないぐらいの小さな変化。
カレラSのメータ類は、ホワイトの盤面に黒文字。いっぽう、カレラはブラックの盤面に白文字となる。
カレラSのメータ類は、ホワイトの盤面に黒文字。いっぽう、カレラはブラックの盤面に白文字となる。

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