【スペック】全長×全幅×全高=4342×1801×1294mm/ホイールベース=2415mm/車重=1355kg/駆動方式=MR/3.4リッター水平対向6DOHC24バルブ(310ps/6400rpm、36.7kgm/5500rpm)(欧州仕様車)

ポルシェ・ボクスターS(MR/7AT)【海外試乗記】

旧型オーナーのため息が聞こえる 2009.02.09 試乗記 ポルシェ・ボクスターS(MR/7AT)

「911」「ケイマン」に続き、オープンミドシップの「ボクスター」にも、ポルシェの新世代エンジン+トランスミッション搭載が完了。日本導入を前に、イタリアでその走りの進化を確かめた。

ポルシェ・ボクスター(MR/7AT)【海外試乗記】

オリジナルポルシェのDNA

ポルシェというブランドを代表するモデルが、今でも「911」である事は疑いない。収益の多くを、SUVである「カイエン」が上げようとも、念願の4ドアモデルである「パナメーラ」がリリースされようとも、そんな新参者が「ポルシェの一員」として認められるのは911というモデルが培ってきた歴史と名声があればこそなのだ。

一方、そんなポルシェのヒストリーは、実はミドシップの2シーターオープンカーからスタートしたことも忘れる事はできない。1948年6月8日。戦火を逃れてオーストリア・グミュントへと疎開したポルシェ設計事務所が開発した「356プロトタイプ1号車」が誕生。パイプフレーム式ボディにVW製エンジンをミドマウントしたこのモデルこそ、“ポルシェ”の名を冠した第1号車だったのだ。

というわけで少々前置きが長くなったが、ようはそんな“オリジナルポルシェ”のDNAを受け継ぎ、現代へと翻訳をしたモデルであるというのが、1996年に初代「ボクスター」が誕生して以来の、ポルシェ社からの一貫したメッセージ。そして、2004年からリリースされている現行2代目ボクスターにも、新開発エンジンの搭載と、ティプトロニックからPDKへのトランスミッション変更というリファインが実施されるときがやってきた。

「カレラGT」にインスパイアされたかのようなレイアウトのヘッドライトを採用、前後バンパーを新デザインのアイテムに変更するとともにテールランプにはLEDを用いて……といったエクステリアのリファインは、兄弟車である「ケイマン」と同様のアプローチ。やはり同様に初採用となったベンチレーション機能付きシートというオプションアイテムは、オープンモデルであるボクスターでは、とくにありがたい新装備といえそうだ。

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