【スペック】全長×全幅×全高=3395×1475×1610mm/ホイールベース=2420mm/車重=860kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3SOHC 6バルブターボ(64ps/6000rpm、9.5kgm/4000rpm)/価格=155万4000円(テスト車=173万2500円)

ホンダ・ライフ ディーバターボ スタイリッシュパッケージ(FF/4AT)【ブリーフテスト】

ホンダ・ライフ ディーバターボ スタイリッシュパッケージ(FF/4AT) 2009.01.27 試乗記 ……173万2500円
総合評価……★★

フルモデルチェンジをした新型「ライフ」は、女性ユーザーを意識して、取りまわしや使い勝手の向上が図られたという。さて、その乗り心地はいかに?

ホンダ・ライフ ディーバターボ スタイリッシュパッケージ(FF/4AT)【ブリーフテスト】

“ホンダ”から“軽”に

思えば先代「ライフ」、軽自動車としては相当つくり込まれたクルマだったが、結果としてセールスの面で好成績を残すことはできなかった。その一番の要因は、デザインだったのではないだろうか。クリーンで魅力的だった先々代に対して、妙にやわらかくデザインされ過ぎた外観が、男性だけでなくユーザーの8割を占めていたという女性にまで嫌われてしまったというところではないかと筆者は思っている。ハードウェアが良いだけでは、軽自動車の場合は特に、販売には繋がらないのだ。
そこで新型ライフがとった戦略は、まず3種類の外観デザインを用意するというもの。これなら保険が効くということであろう。元々のデザインも遊びの要素が薄まってシンプルに、そして良い意味でカジュアルになった。
そして、それでもやはり多い女性ユーザーのことを考えて、取りまわし性や使い勝手に大いに配慮しているのも特徴だ。視界の良さや居住性、収納の充実ぶりといった部分は綿密に練り込まれていて、新型ライフの大きなセールスポイントとなっている。そうした点こそを重視するならば、高い点数が与えられる。
しかし一方で、先代まで高く評価されていた走りの部分は、今回輝きを失ってしまったかな……というのが正直な印象だ。先代までが、軽云々は関係なく、あくまでホンダだというクルマだったとしたら、新型はあくまで軽の範疇にある、とでも言おうか。特にシャシー性能や乗り心地の面で、余裕や上質感が薄らいでしまった。
あるいは本当に、先代でそこにこだわっても売れるわけではないと痛感したのかもしれない。しかし皮肉なことに、ライバル達は最新世代で、いずれも走りのクオリティをおおいに引き上げてきた。ライフだけが流れに逆行してしまったのだ。
実は試乗からそれほど時間が経っていないのに、走りの感触を思い出すのに結構難儀してしまった。最近は、軽自動車でもそんなことはそれほど多くはない。ましてやこれは、ホンダ車なのだ。そう考えると、とても寂しく感じられたというのが実感である。

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